ジャン・コクトー「美女と野獣 ある映画の日記」をまだ読んでいる

1週間前に本書をアオツキ書店で見つけたときはすごくうれしかったが、こんなに虜になるとは思わなかった。ただコクトーが好きで、彼の映画の中でも「美女と野獣」が好きなだけだが、こんなにおもしろくて惹かれる日記は滅多にない。
「美女と野獣」の映画をつくるために集まった人たちは、それぞれの分野で1940年代に活躍した素晴らしい人たちだ。わたしは少しだけそのあたりのことをかじっているから、すごくおもしろい。
本文の日記がおもしろいのはもちろんで、用事の合間にちょっと開いて読んで閉じて、また次の機会に開いているが、同じところを読んでいても気にならない。
こんなことは初めてだが、この本は注釈がおもしろいのだ。たいていが人間のことになるが、フランス語で名前があってたまに読めるのもあるのは有名俳優や監督である。読めないのは日本語だけ読んでいると、あっそうか彼のことかとわかってくる。そしたらフランス語にもどって納得(笑)。
もやもやとした知識はいっぱいあるのだが、整理して書くところまでいたらない。またそのうちに。今日は確定申告でアタマを使ったからここまでで終わり。