ワインオープナー使える

もう40数年前のことだが、天王寺のジャズ喫茶マントヒヒのマスター、今は亡きK氏に誕生日祝いにワインオープナーをもらった。すぐ使おうと最初に瓶の上から差し込んで、その次がわからない。「こっちへよこせ」と相方がすいすい栓を抜いた。わたしは開けられない腹いせに「しょうもないものくれて」と呟いたっけ。みんながわたしと同じ道具オンチではないよね。それからもう40数年近く経つ。開けられないのをいいことに開けないのだから、開けられるようになるわけがない。

去年くらいからワインをよく飲むようになって、料理をしないのだからワインの準備くらいしようと決意して(笑)、やり方を聞きながらやってみた。そしたら開けられた。それ以来、ワイン係をしている。こんな簡単なことがなんででけへんかったんやろ。為せば成る(笑)。

握るところにメーカー名が彫ってあるのを虫眼鏡で見たら、ZWILLINGのようだ。K氏は京都の「有次」で買ったと自慢していたっけ。
古い話だけど、新しい話でもあるでしょ。まずはワインの栓を抜いて、いっぱいやろうや!K氏はもういないけど、思い出に乾杯!