袋物好き そして P・D・ジェイムズ「秘密」

昨日ステップ・ファーベストに出店していたhoopで布バッグを眺めていたら、「袋が好きなんですね」と声をかけられた。そうなんです、持っているのも堀江のジョローナで買ったhoopの僧侶バッグ(お坊さんがかけているような感じ)だし。またまた目についたエコバッグを買っちゃった。

実はおとといP・D・ジェイムズの「秘密」を読んでいたところ、布製ショルダーバッグを肩にかけた保護観察官が登場した。
由緒ある荘園の一画を改造した形成外科医院に入院していた自費患者ローダが死んでいるのを発見される。アダム・ダルグリッシュ警視長率いる特捜チームは殺人現場に出張し泊まり込みで捜査に当っている。そこには過去に殺人を犯した少女シャロンが保護観察の身分で働いている。すべてに目を配っているダルグリッシュは保護観察官に来てもらうように連絡する、という話のところ。

ケイト・ミスキン警部は駅まで迎えに行く。列車から降りてきたのはケイトより背が低くずんぐりしていて、顔はきっぱりとして強さが感じられる。髪の毛はお金をかけたらしくスタイリッシュにカットしてある。役人の象徴であるブリーフケースを持たずに口紐のついた布製ショルダーバッグを肩にかけている。
ちょっとわたしみたいでしょ。わたしはお役人でなくてフリー人だけど。
イギリスの女性にもわたしのような袋物愛好者がいるのがわかってうれしい。そしてP・D・ジェイムズの登場人物描写の細かい配慮に感心すること、しきり。