野菜の市に行った相方の買い物の中にイタリアン・タンポポが入っていた。濃い緑の大きな葉っぱ。泉北に住んでいたころによく田んぼのへりとかで摘んできて食べたのを思い出した。30数年前のはなし。
どうやって食べたかなと考えて、ベーコンを炒めたのとゆで卵を崩したのと合わせたのだと思い出した。緑、黄、赤が混ざってきれいな彩りが食欲を誘う。のちにはタンポポの代わりに春菊でやっていたが、なぜか最近忘れてた。
たしか本にあったんやでと探した。『堀井和子の気ままな朝食の本』があった。螺旋綴じの同じ装丁で4冊ある。タンポポのサラダはちゃんとあったが堀井さんのはタンポポとベーコンだ。ゆで卵を使っているのは別の本だったみたい。でも、懐かしい本4冊のページをめくって楽しいひととき。
わたしは昔「歩く植物図鑑」と言われていたくらい雑草の知識があった。ハイキングなんか行くとあれは○○、これは○○とうるさくいうので敬遠された(笑)。食べられる雑草を採って帰ったが母親に却下されたっけ。「戦争中でもないのにこんなもん食べへん」だって(笑)。
最近は野にも山にもご無沙汰で草の名前も忘却の彼方に行ってしまった。
本棚から久しぶりに出してきたので記しておく。すべて白馬出版発行。
『堀井和子の気ままなパンの本』(1987)
『堀井和子の気ままな朝食の本』(1988)
堀井和子『ヴァーモントへの本』(1988)
堀井和子『おいしいサンフランシスコの本』(1989)