アレハンドロ・アメナーバル監督ショートフィルム『ルナ 月は見ていた』

昨日見た「オープン・ユア・アイズ」のDVDについていたおまけを続けて見た。主演がさっきまで見ていた「オープン・ユア・アイズ」のエドゥアルド・ノリエガである。モノクロ画面でものすごく美しい。すっごく美しいからドラマの終わりはどうなるのか心配になる。
1995年の作品で監督自身がカフェのウェイターをやっている。

仕事の帰りに車が故障したアルベルトは15分ほどかかってようやくヒッチハイクできた。運転していたのは若い女性(ニエベス・エランス)で最初はとりとめない会話をしつつ進んで行く。女性がスタンド横のカフェでお茶を飲もうと誘う。アルベルトは妻がいるので早く帰りたいが、しかたなくカフェに立ち寄る。カフェのウェーターは女性を見ていやな顔をする。
テーブルでお茶しながら女性はどんどんアルベルトに迫ってくる。返す言葉を切り返し、言葉でアルベルトをしばろうとする。
早く帰りたくて「明日会おう」と逃げると、電話番号を聞かれ嘘の番号を言うとそれも見破られ、トイレに行っている間に妻に電話するとそれも立ち聞きされ・・・ウエィターからはあの女には気をつけろと忠告されるが、どうしたらいいものやら。
むごい最後を月は冷たく照らしていた。
女は怖い。気をつけてね、あなた。