クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作『インセプション』

クリストファー・ノーラン監督の2010年のSF映画である。ウィキペディアによるとノーラン監督は10年ほど前から構想を練っていたそうで、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの「伝奇集」の短編から着想を得たそうだ。
というようなことを見た後で読んだのだが、予備知識なしで見たものだから、ちんぷんかんぷんなところが多かった。だけど映像と音楽が美しいのでじゅうぶん楽しめた。
主人公がレオナルド・ディカプリオで、わたしはあまり彼の映画を見てないけど、やっぱりオトコマエだ。そして亡き妻役のマリオン・コティヤールの美しさ。見ているうちに「去年マリエンバードで」( アラン・レネ監督)の女性を思い出していた。デルフィーヌ・セイリグと同じように夢のような美しさ。
あとで知ったが、マリオン・コティヤールはフランス人だった。ふと気がついた、リドリー・スコット監督の「プロヴァンスの贈りもの」に出てた人だ。

ディカプリオが人の夢に入り込んでアイディアを盗み取る企業スパイのドム・コブ、依頼主の強大な権力を持つ資本家サイトーが渡辺謙。その他、コブの長年の相棒、夢の世界を構築する設計士、偽装師、調合師がサイトーのライバル会社の解体を目指して動きだす。
劇中にエディット・ピアフの「水に流して」が使用されているというのに気がつかなかった。いちばん最後に流れたときに、あれっ知ってるシャンソンが流れてる〜と気がついて、いまYouTubeを検索して聞いた。