ジム・シェリダン監督『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』

ジム・シェリダン監督「ボクサー」(1997)を先日見てからシェリダン熱があがって、今日は「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」(2005)を見た。あまりにもなにも知らなくて恥ずかしい限りだが、まあぼつぼつ見ていこう。

かなり前だけど「8マイル」を見てはじめてエミネムを知った。それほどにヒップホップを知らない。そのエミネムが惚れ込んだという50セント(カーティス・50セント・ジャクソン)のこともいままで全然知らなかった。主人公のマーカス=50セントを本人50セントが演じている。

マーカスは麻薬の売人をしている美しい母と暮らしていて、ラップの歌詞を思いつくと書き留めている。麻薬関連で母が殺され、マーカスは大家族の祖父母のところへ引き取られ地下室で暮らすようになる。そこからの脱出のために麻薬の売人となって頭角を現していく。現金を溜めてベンツを買うまでになり、幼なじみのシャーリーンと再会する。
コロンビア人たちとの抗争があり、仲間が半身不随となったことから報復に向かう。麻薬を持っていたことで警察に捕まり投獄される。シャワー中に刺客に襲われ同室のバマに間一髪救われ、血だらけのふたりは〈兄弟仁義〉のような関係になる。暗黒の牢獄に閉じ込められたとき、真実を書いて行くと決意し刑務所内で曲作りに没頭する。バマは出所したらマネージャーをやると約束する。
出所した彼を待っていたのは2台の車だったが、迷わずバマの車に乗る。
シャーリーンと結婚して子どもが生まれ、デモテープを作ってレコード会社に売り込みにまわる。しかし麻薬組織の手が回っていてとりあってもらえない。
ついに強盗をし、仲間割れもしたマーカスは襲われて銃弾を浴びるが奇跡的に助かって、シャーリーンのもとに戻る。やる気をなくしたマーカスだが、妻と子どもの存在が励ましとなって曲作りに励み、ついにライヴを行うことになった。

会場にはもしかしたら自分の父親かもしれない組織の男が待っていた。
戦いを終えて舞台に上がったマーカスは、上着を脱ぎ、妻が着せた防弾チョッキを脱ぎ、ランニングを脱いで歌いはじめる。