クライム・スリラーのあとには乙女もの

昨日はハラハラドキドキのクライム・スリラーを読み終えて感想を書いたが、納得できないところがあったので読み返した。ちゃんと理屈にあっている。ハイスピードで適当に読み終えた自分が悪いのだが、はじめての作品でよくこれだけの物語を仕上げたものだ。三部作のあと2冊も訳してほしいなあ。寝るまで読んでいたのに夢を見ることなく眠れたのはなんでかな。

そんなもんで今日は目が疲れているし呑気に過ごした。とはいえやっぱり本を読んでいた。きちんと活字を追わなくてもわかっているジーン・ポーターの『そばかすの少年』は大好きな同じ作家の『リンバロストの乙女』の前の作品である。孤児院で育った少年はリンバロストの森の番人に雇われ、木々や花々や鳥たちや虫たちと友だちになる。森で知り合った少女の気働きと行動で彼の高貴な出自がわかりめでたしめでたしなのだが、愛し合う二人の姿や、死に物ぐるいで森の盗賊をやっつけるシーンとか何度読んでも楽しい。
少年少女だった二人が『リンバロストの乙女』では、立派な大人になってでてきて、悩める乙女を支える。
というわけで今日は殺人事件からちょっと遠ざかっておりました。