ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」を読んでいる

まだ出来上がらないVFCニュース、合間に本読みを入れるからできなくて当たり前だ。ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」(文春文庫)に惹きつけられてあと少し。
残酷な連続殺人を調べているカミーユ・ヴェルーヴェン警部のことは先日「その女アレックス」を読んで知っていた。だけど、本作は「その女アレックス」より前の作品である。カミーユの苦悩の原因を知らされてショックだった。翻訳されるだけでありがたいと思うが、あとの作品を読んでから前作というのはうれしくない。なんて言っていいのはちゃんと翻訳出版順に買って読んだ人が言うことで、いまごろ4作同時に買った者がいうたらあかんね。

「悲しみのイレーヌ」はミステリ小説が重要な要素になっていて、その中にわたしが大好きなウィリアム・マッキルヴァニー「夜を深く葬れ」(ハヤカワ・ポケットミステリ)があったので驚いた。しかもヴェルーヴェン警部は「夜を深く葬れ」を読んでグラスゴーに赴くのである。

グラスゴーの機動捜査班警部ジャック・レイドロウもカミーユ・ヴェルーヴェン警部も事件への入れ込み方がすごい。
もう一度「悲しみのイレーヌ」を読んで、そのあとに「夜を深く葬れ」を読もう。レイドロウのほうは読みはじめたらどんどん思い出していくはず。

「夜を深く葬れ」で検索したら1ページの3つめに【ウィリアム・マッキルヴァニー「夜を深く葬れ」 (kumiko 日記)】が出てきて感激。ハヤカワとアマゾンの次だからうれしい。