マーク・レヴィン監督『幸せの1ページ』

肩こりを癒してくれるような映画を見たくなって探し出した。2008年のアメリカ映画。原作はウェンディー・オルーの「秘密の島のニム」(あすなろ書房)。

海洋生物学者の父ジャックと南の無人島に住む少女ニム(アビゲイル・ブレスリン)は動物たちとも仲良く暮らしている。木造の工夫を凝らした家にはパソコンもあるし無線通信もできる。ニムは家事をこなし外でも働くかたわら、読書好きでいま夢中になっているのはアレックス・ローバーが主人公の冒険小説である。ジャックが研究のため2日間船で出かけるが、ニムはしっかりと留守番できると父に約束する。
一方、サンフランシスコのアレキサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)は冒険小説家なのに家から一歩も外に出られないという引きこもり病。ネットで海洋生物学者の記事を読み、教えてもらいたいことがあってジャックにメールする。父が留守なのでメールをニムが読みメールのやりとりがはじまり、ニムからSOSがくる。

嵐で海は荒れ狂い、ジャックの船もやられて海原を漂う。動物たちに助けられ自力で船を補修しながら困難な努力を続ける。
アレキサンドラはサンフランシスコから飛行機を乗り継ぎ、最後は船で島に渡ろうとするが、困難と失敗の連続である。小説の主人公がときどき現れて皮肉ったり戒めたり。
ニムは動物たちといっしょに島で待つが2日経っても父から連絡がない。島に目を付けて観光地にしようとする奴たちが現れて気が気でない。彼女は反撃をはじめる。

出演者を気にせずに見ていて、最初の外出恐怖症のときは気がつかなかったが、旅行中の滑稽なところが可愛らしくてジョディ・フォスターだとわかった。えらく笑わせてくれた(笑)。島に着いてからは自然にジャックと手をつなぐ。
この映画、肩こりに効く。