近所にカステラ屋さんが開店

うちの近所はいつのまにかあちこちにマンションが建って、若いおしゃれなカップルが増えたなあとスーパーなどで感じる。子どもを連れた若い男性も多い。そして最近は豪華な高層マンションが建設中で、懐の豊かな人が集まってきそう。

近くの金属関係の会社や小さな印刷屋や小さな賃貸ビルが並んでいた道が少しずつ変わりだした。いまは古い建物と新しい建物が混在している。
1カ月くらい前に古い小さなビルが改装されだした。おしゃれな壁の塗装や窓や入り口を見て、こんなところにカフェかしらと思っていたらお店屋さんらしい。先日スーパーの帰りに前を通ったらカステラ屋さんだとわかった。
美容院の噂では、さっそく買って食べたけどうまかったでえとのこと(笑)。
うちは明日お盆集会があるので、お土産にちょうど良さそう。甘いロールケーキよりこっちのほうが上品だねとさっき買いに行った。
うそみたいに上品な店である。 店員さんも静かである。進物用と今夜のおやつとを買った。

食後のコーヒーによく合って上品なかすてら。
お店の名前はなんていったっけ。紙袋は無地だし、レシートも名無しである。今度行ったとき聞こう。

昨夜の火事

昨日の夜中の2時半頃、消防車や救急車がすごい音を出しながら何台もうちの前を通って行った。窓から見ていると北へ行って西へ曲がっていく。なんだかすごい台数のようだ。北のほうからも来て西に曲がっているのがわかる。見に行こうかとは思ったのだが、結局は走る音が収まったので寝てしまった。

今日は午後から美容院へ行ったのだが、さっそく昨夜の消防車知ってたかと聞かれた。寝てたけど目が覚めて、起きようと思うとしんどくて、と同じようなことを言っている。朝起きてネットで調べたけど出ていなかったそうだ。
わたしも聞かれたから気になって帰ってから検索してみた。午後にアップされたニュースにマンションで火事があり女性がひとり亡くなったとあった。ああこれだ、あの時間に亡くなった方がいたんだ。

ずっと前のことだけど、うちのビルで火事があり消防車がたくさんきたことがあった。さいわいボヤですんだが、それでも昼間だったせいで野次馬がすごかった。昨夜の一人の人が焼死する火事ってどんなんだったろう。同じマンションに住んでいる人たちは生きた心地がしなかっただろう。
気をつけなくてはと改めて思った。火の用心。

トッド・ヘインズ監督『キャロル』をU-NEXTで

ヴィク・ファン・クラブの会報製作時期になって原稿がいっぱい集まっている。いろいろとやることがあるのに仕事が一段落した相方が映画を見ようと言い出した。恋愛ものなら見るわと答えたら、あちこちネットを調べて、おいおいU-NEXTで700円ほどかかるけど『キャロル』が見られるぜ、おれはいますぐに見たいなあとのこと。わたしがキャロル、キャロルとうるさいので、まず小説のほうを読んで感心し、映画を早く見たいなあと言っていた。ええっ、ほんま?ほな見ようやとわたし。
『キャロル』のBlu-rayを注文してあるのが26日に届くが、それよりも早く見られるのなら見たい。こういうときは話が早い。さっそくiMacの前に並んで座った。

ツイッターでみなさんの何十回見たというツイートを読むと、映画館で一度見ただけだからなんだかしぼむ。あのシーンと書いてあっても記憶が不確かだ。
いま見終わって「やっぱりよかったなあ、Blu-rayが届いたら何度でも見よう」「おれは小説よりずっと映画がよかったわ」なんて老夫婦の会話(笑)。

50年代の同性愛が罪であった時代に書かれたパトリシア・ハイスミスの小説をトッド・ヘインズ監督が去年映画化した。「愛」をテーマに一歩も引かずに描ききっているのを今日は強く感じた。法律も家族も自由な女性が愛に生きようとするのをしばれない。
キャロル(ケイト・ブランシェット)とテレーズ(ルーニー・マーラ)は、愛に生きようと決意した。お互いの顔を見合う最後のシーンにじーんとなった。

ソーメン チャチャチャ

昨日と今日と晩ご飯はソーメンだった。去年から持ち越しのソーメンが2回分あったので、昨日干し椎茸をたっぷり煮て、つけ汁も2回分つくっておいた。(※ダンナが)

ソーメンの前のビールのおかずがシンプルだけど凝っていてうまかった。
昨日は、サラダ、野菜いろいろと豚肉炒め、卵焼き。
今日は、サラダ、ゴーヤチャンプル、目玉焼きとしらすのドライアヒージョ(今日買ってきた〈「ELLE o table」から生まれたレシピ集〉より)
白いお皿に盛られたカラフルな野菜が目からもご馳走。つくってもらうとうまい。
ビールがすすむ。たいして飲めないからすぐに酔う。陽気になる。

途中退席してソーメンを茹でたのが出てきた。梅干しと刻みネギで食べるソーメンがうまくて、明日の体重は今日は考えないことにした。

マイケル・カニンガム『この世の果ての家』

7月末に届いたマイケル・カニンガム『この世の果ての家』(角川文庫)をようやく読み終えた。572ページもある厚い本でしかもものすごく文字が小さい。おもしろいから読み終えたけど、理屈っぽいのなら途中でやめてるか最初から読まないかだ。
マイケル・カニンガムの本はとっても素敵な『めぐりあう時間たち』1冊しか読んでなかったが、本書も繊細な上に物語を書く才能に恵まれている感じで先へ先へと読み進んだ。本のカバーにある著者の写真を見ると、感じが『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』からはじまるビフォア3部作の主人公、イーサン・ホーク演じるアメリカ人の作家に似ている。
発表されたのは1990年、日本で翻訳出版されたのは1992年、文庫化が2003年。2004年にアメリカで映画化され、日本でのタイトルは『イノセント・ラブ』。

60年代から70年代のオハイオ州クリーブランド、ボビーとジョナサンのちょっと変わった二人の少年が親しくなる。ジョナサンの父親は町に映画館を持っており、母アリスは専業主婦である。二人はいつもいっしょにジョナサンの部屋で過ごす。音楽とクスリをやっているうちに自然に抱き合う二人。音楽を三人でいっしょに聞くところまでいって、ついに二人の関係を知ってしまう母アリス。

大人になった二人は違う道を歩むようになり、ジョナサンはニューヨークへ。ボビーはアリスにパン作りを習い料理の腕を磨く。そこまでが長くて(いやではないが)、ニューヨークへ行ったあたりからおもしろくなる。ジョナサンは新聞にコラム記事を書くようになった。ボビーがニューヨークへ出てきて転がり込む。ジョナサンはクレアという一回り上の女性と性関係なく住んでいて、ボビーを加えて3人家族となる。
ジョナサンはバーでバーテンダーのエリックと知り合う。

物語はジョナサン、ボビー、アリス、クレアそれぞれの語りで進んでいく。ちょっと面倒くさい最初から、大人になって食べていけるのかしらと心配になるし、えっ、どうするの?と出産におどろき、お金がうまい具合に入って食べ物商売が順調、しかし一人がエイズに襲われるし、出て行く者は出て行く。

映画では大人になったボビーをコリン・ファレル 、ジョナサンをダラス・ロバーツ、クレアをロビン・ライト、母アリスをシシー・スペイセクが演じている。そのうち見よう。もともとロビン・ライトつながりで知った本なんだから。

(飛田野裕子訳 角川文庫 857円+税)

暑いけど元気

この暑さの中を、よく眠れるし、よく食べられるし、その上に、よくしゃべり、よく読み、ありがたいことである。
今朝アマゾンに本(四方田犬彦『ニューヨークより不思議 』(河出文庫)を注文したら、お急ぎ便なら今日届くとあったのでびっくり。落ち着いて「お届け日時指定便」にして明日の午後にほしいと時間指定した。配送状況を確認したら関西の拠点から配達してくれるようだ。なるほどである。急ぐのなら今日注文で今日届くのだ。そんなにいそがんでもかましまへんで。
ということで、明日の夜は四方田さんのニューヨーク話が読めるのだ。うれしいな。

今日はマイケル・カニンガムの『この世の果ての家』を数日かかって読み終えたので感想を書こうと思っていたら、天皇の言葉をラジオで聞いて、そのあとはツイッターで皆様の意見を読んでいた。それと311以来ずっと読んでる『週刊現代』が今日出たのでコンビニで買ってきて読んでいる。テレビと新聞の代わりに、週刊誌と有料ネットニュースを2つ買っている。

明日は四方田さんの本は待ってもろて優先的に『この世の果ての家』の感想やな。厚くて字が細かくて読むのが難行やったけど、難行を乗り越えられる内容やった。

うれし恥ずかし

昨日は明け方に消防車に起こされた上に、また眠ってから8時のアラームに起こされ、午前中の買い物と姉との話相手とあんまで疲れた。今日はお昼前に起きて洗濯してランチを食べてのんびり。午後は昼寝たっぷり2時間。目や足の疲れがとれて穏やかな気分になった。

目がさめて昨日買ってきた雑誌『ku : nel』を広げた。特集の「フランス女性は、なぜ素敵なのか?」がおもしろい。みんなそれぞれ素敵なのだが、特にわたしと同じ身長145cmのアンヌさんのおしゃれがほんまにわたしと似ている!

おととい金曜日に堀江のジョローナさんに行った。相方の友人でもある【chillin(ちりん)】さんがいまジョローナに出品中の雑貨を見に行ったのだが、モン族の手作業の袋物が気に入って姪たちのお盆プレゼントに買った。
話はこれから笑 そこへ落ち着いた感じのちょっと年のいった女性が商品を見ていたのだが、店主とちりんさんとわたしがでかい声で話していたら側に来はった。わたしのスタイル(明るい紺のTシャツ、ベージュのパンツと靴、渋い赤色の布バッグを斜めがけ)をつくづく見て素敵なコーディネイトですねと何度も褒めてくれた。わたしの“これしか持ってないスタイル”を褒めてもらってうれし恥ずかし笑

暑い〜 猫の初盆

今日は格別に暑かった。今年はずっと暑いが今日は暑さの質が違う。うちは夕食後にクーラー消すとけっこう冷たい風が入ってくるのだが今夜は違う。でも切ってしまったので扇風機で補っている。明日もそのさきも猛暑の予報が出ている。熱中症に気をつけなくては。

明け方消防車数台と救急車の音で目がさめた。うちのビルの前で止まったので驚いたが、うちではなくちょっと先のようだ。ベランダから見ていたけど、なんにもわからない。眠くてたまらず汗になったパジャマを着替えてまた寝入ってしまった。
これだけ暑くてもすぐに寝入ってしまうのが特技、よろしおますやろ。

8時に起きてシャワーして白湯を飲んでネットを読んで姉の家に出かけた。地下鉄の駅に行くまで公園に寄り道したら土曜日のせいか野球をしている人たちがいた。蝉の声はもうおさまったのかわずかしか聞こえない。
新大阪行きの地下鉄は座れるのでありがたい。千里中央行きを1台やりすごして新大阪行きに乗り梅田で降りる。お弁当など買い物してタクシーで姉の家に直行。
クーラーの風よけになるように、通りがかりの売り場で薄手のスカーフを買った。姉はよそ行きにすると引き出しに仕舞いこむ。仕舞ったらあるのを忘れてしまうがな。

お盆のお供え菓子を買って行ったので仏壇に。くるくる回る小さな灯籠を出して組み立てた。毎年のことなのですぐにできる。
「チャー(いなくなった猫)の初盆や。帰ってきてくれるかな」と姉。「そりゃ帰ってきやるって」とわたし。

リチャード・リンクレイター監督+イーサン・ホークとジュリー・デルピー『ビフォア・ミッドナイト』

ようやく3部作を見終わった。偶然の出会いから18年経って、いまふたりは双子の女の子の親である。一家(ジェシー、セリーヌ、前妻の息子、双子の娘)はギリシャの作家に招かれて2週間のバカンスを過ごす。ジェシー(イーサン・ホーク)は1日早くアメリカに帰る息子をを空港で見送る。一生懸命会話する父親とクールな風を装う息子。いまの時期に息子と離れたくないからシカゴで暮らしたいジェシー。
車にもどるとセリーヌが待っていて娘たちは眠っている。前作同様に二人の会話が続く。セリーヌは仕事を含めいろんなことに不満を持っているし、ジェシーはアメリカに戻って子どものそばに住みたい。

招待先の家に戻ると、ジェシーは作家たちと庭のテーブルで懇談、セリーヌは料理の手伝いに台所へ。
休暇最後の晩ご飯はご馳走とワインで会話がはずむ。カップルたちののろけが入った会話が楽しい。ジェシーもセリーヌもみんなにウケる話をする。
その晩は子どもを預かってくれて、2人で過ごすようにホテルをとってくれて、豪華ホテルにふたりは到着する。ホテル受付でも本にサインを頼まれるジェシー。

ホテルで円満に終わるかと思ったら、愛のシーンになるはずのところで、どんでん返しだからたまらない。言いたいことをみんな言うというより叫びあうけど、セリーヌの怒りは収まらなくて外へ出かけてしまう。
海辺のテーブルの席についたセリーヌの前にジェシーが現れて手紙を読む。

『ビフォア・ミッドナイト』は明日とどく

おととい『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』を見て、昨日は『ビフォア・サンセット』を見た。アマゾンプライム会員が無料で見られるのはこの2本である。2日にわたって書いた通りすごくおもしろい映画で、このあとどうなったか知りたくてしょうがない。DVDが出ているのがわかったので、これは買うことにした。明日の午後に届くように注文したので今夜は一休み。ネットでいろんな人たちの紹介文や感想を読んでいると、ますます見たくなってきた。

最初の作品は1995年で、次は9年後の2004年、それからまた9年後の2013年に『ビフォア・ミッドナイト』がつくられて、わたしは明日見ることができる。もしまた9年後に4作目ができれて、運良く生きていられたら、わたしはようやくリアルタイムで見ることができる。

昨日、そのことをツイッターに書いたら「深夜1時くらいから観ることをオススメします。」との返信があった。わたしは土曜日は朝から姉の家に行くので、金曜日の夜はあんまり夜更かしできない。「多分あさっては深夜1時頃に見終わるかと思いますが、2度目に見るときはそうしますね。」と返信した。喜んでいるときにもう一度喜ばせてくれるなんてうれしいね。