うちのカメムシ エダマメくん

2・3日前のこと、外出からもどって窓を開けたとき風にのって入ってきたらしい緑色の虫がテーブルにちょこんと寝転んでいた。きれいな緑色で可愛いといってもいい。相方が「腹減ってるやろ」ときゅうりを薄く切って側に置いてやったら、さっそくうまそうに舐め出した。ちょうどその日にフェイスブックに「カメムシが電車の窓にくっついたまま大阪に着いた」とあった。写真を見たらうちのとそっくり。これはカメムシなんやとひとつ勉強した。きれいな色で繊細な触覚。

次はハチミツを水で溶いてティッシュに吸わせたのを置いたら、すぐに気付いて抱きついている。写真を撮りカメムシくん感動したみたいと相方がフェイスブックに書いたら「優しい」と反応が数件あり。「優しさに感動した」という人に名づけ親になってと頼んだら「エダマメくん」と命名してくれて、カメムシのエダマメくんはめでたくわが家族の一員となった。

今朝も動いていて朝ごはんをやったときは自分からきゅうりに乗っかっていたんだけど、午後見たら動かなくなっていた。虫の命は短かかったけど、いいこともあったよね。

奉天 続き(わたしの戦争体験記 70)

おとといの日記「奉天」を書いていて気がついたことがあった。
最後の一行〈いまになって「奉天」という言葉に郷愁を誘われている。あの本はどんな話でどんな主人公だったんだろう。〉に続いて思い出したこと、考えたことを書いておく。
山梨県に疎開する娘を見送りにきた父親が渡してくれた本には、奉天で処刑された陸軍少佐のことが書かれていた。いまになればおぼろげな記憶でしかないが。汽車に乗るときは国粋主義をかぶれと父の深謀だったのだろうか。

本の内容は奉天で処刑された軍人の話だった。おとといの夜から「奉天」という言葉が胸のなかでだんだん大きくなっていった。
そこで「奉天 処刑」で検索してみたら「観るナビ」に以下の文章があった。
〈『中村震太郎少佐の墓』中村震太郎は昭和6年、陸軍参謀本部の命令を受けて満州に渡り、視察中、奉天興安屯軍に処刑された。この事件が満州事変の発端となった。当時、「護国の神」として全国民に仰がれた〉
そうだ、この人について書かれた本だった。あまりにも死者を美化していて疎開列車に乗った子供には怖い本だった。
ずっと山梨の記憶を封印していたので、「奉天」を思い出すこともなく暮らしていたが、今年になって「疎開を書く」気持ちになったとき、「奉天」の記憶も融けた。これはついおととい。

奉天の本は最後までよう読まずにリュックに入れて田舎に持って行ったが、結局風呂の焚付けとなった。
疎開生活中は相変わらず『小公女』と『イエローエンペラー』と吉屋信子にこだわっているわたしがいた。2年後に引き上げて大阪にもどるとき、坂の上で振り向いて山梨にはもう一生来ないと誓ったわたし。20代で八ヶ岳に登ったのは別として。
80歳を超えて「もう解禁してもええやろ」とひそかにつぶやいたが、いまは足が悪いので解禁はどうなるやら。
甲州ぶどうが食べたい。

10月になっても蒸し暑い

10月になっても蒸し暑い。昨日も今日も蒸し暑かった。昨夜は夜になっても蒸し暑くて寝つきが悪かった。夜が明けるまで何度も起きてトイレにいき、外を眺めてため息ついていた。
午前中に相方が指圧をしてくれて元気が少し回復。最近は午前と夜の指圧でわたしの体調を維持してくれている。ありがたいです。

午後から整形外科に行き、2週間に一度のヒアルロン酸の注射を打ってもらい、リハビリ室で電気のマッサージをしてもらった。医院は待つ人が多くて終わったら暗くなっていた。
食事係の手を省くために今夜は外食と決め、新町1丁目のヨバレヤでうまいココナツカレーを食べた。そのあとスーパー2店にまわり買い物をいっぱいしたのはいいが、わたしが杖を置き忘れたのを帰ってから気がついた。相方が取りに行ってくれてなくさずにすんだが、ほんまにボケなヨメさんで申し訳なし。

奉天(わたしの戦争体験記 69)

『週刊現代』の写真ページを読んでいたら「ノモンハン事件」の写真と解説が載っていた。わたしは戦争中の子だから言葉だけはよく知っている。関わった人として辻政信って名前は知っている。でも言葉を知っているだけで、どんな出来事だったか、どんな人だったのかまったく知らない。
本棚から家永三郎さんの『太平洋戦争』を夫が出してくれたのでぱらぱらめくっている。詳しくてわかりやすい。でも、こんな厚い本を全部よう読まんから単語を見つけたら要所を読むことにしよう。

それで思い出したんだけど、疎開したとき乗った夜行列車で読む本がいるだろうと父親が持たせてくれた本があった。その本をもらったとき、父はいつも古本屋で買った翻訳物を読めというから、おかしいなと思ったのだ。
いまも内容がつかめてないが、生真面目な青年将校のような人の話で、最後は奉天で処刑されるんだったか、処刑を免れるんだったか。母と長女と弟と4人で湊町から出る関西線に乗った。名古屋で中央線に乗り換え、塩尻で東京行きに乗り換えて日下部駅で降りる。

わたしが持ってきたのは『小公女』とか吉屋信子作中原淳一絵の乙女ものだったから、生真面目な青年たちが悲痛な運命をたどる筋にはついていけなかった。「お前の本は出すなよ」といわれていたのでリュックの底に入れておいたが、父の心配で終わったようで、女の子が持っている本まで調べられることはなかった。
戦中に翻訳ミステリーを娘に読ませたがる人だから世の中の動きを用心したのかな。

いまごろ「奉天」という言葉に郷愁を誘われている。あの本はどんな話でどんな主人公だったんだろう。

蒸し暑いし膝は痛むし

昨夜は蒸し暑くて寝苦しかった。今朝は明け方に目がさめると冷やっとしたので毛布を足して少しほっとした。朝方トイレに行くのに蚊取り線香の入ったお鍋(東欧の古道具市で近所の雑貨店が仕入れてきたホーローのシチュー鍋を蚊取り線香に使っている)を蹴飛ばした。ガラガランと大きな音を立てたのでオイオイ落ち着いてと自分にいった笑。昨夜寝入ったころに蚊が出てきてうるさかったので慌てて蚊取り線香を探してつけたんだった。毎年のことだが、もういいかと片付けたころに名残の蚊が出てくる。今年はいなくなるまで待っていることにしよう。

その昨夜の蚊らしいのがさっきパソコン周囲に出てきて騒いでいた。ばちばち叩いてもカラ振り。いまはどこかで待ち、こっちがベッドに入ったころまた出てくるんだろう。今夜はさきに蚊取り線香をつけておこう。
それにしても今夜の暑さはかなわんなあ。
台風がくると膝が痛むんだわ。

暑さ寒さに気を配りつつ、秋へ

ここ数日の昼間は暑いくらいで日が暮れるまではTシャツ1枚で過ごしていて平気だった。今日なんかもう夜の10時を過ぎているのにまだ着替えてない。寒さを感じたら上にカーディガンをは羽織ろうと出してあるがまだ着ていない。9月の終わりというのになんたるちや(古いギヤグ笑)。

とにかく冷えた後に温まると痒くなるのでご用心なのである。いまはパソコンの前にいると暑くて汗をかいている(!)くらいだ。
あっそうか、台風18号のせいか。週明けに西日本に近づく可能性が高まっていると書いてある。そのせいでいまから暑いのか。
台風が去ったら一気に涼しくなるのかな。秋物の服を出しておこう。
おっと膝がすこし冷えてきた感じ。スカーフを膝に巻いて冷えを待つ。

甘いものから身を引く

最近菓子パンをよく食べている。炭水化物を摂りすぎないようにと思いつつ、悪いものはうまいんやと思いつつ。まあ少しだけおやつにいいとしようとささやく声あり。でもクセになったらあかん。明日からは甘い菓子パンは禁止。甘くても上等な和菓子にすれば、たくさん食べないから大丈夫だろう。ケーキとコーヒーのセットはいいお店に入ること。

一度食べるとくせになるもので、わたしが喜ぶから買い物係が甘い菓子パンを少しだけだが買ってくる。そばにあると食べる。甘いものはうまい。
このところ、わたしの体重は41〜42キロに落ち着いているというのも安心して食べる理由だ。でも、体重って増え出したら止まらなくなる。特に運動不足だから増え出したらきりがないような気がする。
ここで気がついてよかった。おやつに用心して41キロから40キロ台に体重を減らすよう心がける。

読書熱どっかへとんでいけ

この1週間ほどハルキ熱の余波でよれよれだった。昨日は週に一度の整体院でこめかみのあたりが凝ってるのを揉みほぐしてもらった。今日は月に一度借りるマッサージチェアで1時間背中をマッサージしてきた。両方とも効いた〜 今日ようやく蘇った感じ。

いままで村上春樹の本を読む気がせーへんといって、タイトルが気に入った『騎士団長殺し』だけしか読んでなかった。先日、夫がなぜか数冊の文庫本を買ってきて読み出し、読むのがとまらないので読み終えた分を借りて読むことにした。『ノルウェイの森』から『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』まで。そしたらヒジョーにおもしろくて夢中になって読んだのはいいが、肩が凝り目がしばしばだ。それがおとといまで。
昨日から回復に向けてラクに暮らすように心がけているわけ。
なにか感想を書こうと思ったが、それは先に伸ばして印象だけを書いておこう。そのうち1冊ずつ書く気になると思う。

全体にストーリーがおもしろい。小説家だなあと思う。登場人物がよく死ぬ。

消費税が上がる

10月から消費税が8%から10%になる。いまでもしんどい日々の暮らしの経費が上がるのだから、もっと家計はしんどくなる。なにか節約するところがないか考えるまでもなくきりっきりの生活してるから。

消費税が上がる前になにか買っておくかと思ってもなにも思いつかない。余分なものを買う余裕がない。夫が新しいパソコンを欲しがっているが、お金がまとまるまで辛抱してもらうしかない。
寝具を新しく買い直したいんやけど、辛抱、辛抱。洗濯と日光浴で乗り切る。家具や電気製品など壊れるまでダメ。

せめて買えるものをと思ったら、こんなもんが浮かんだ。先日来プリンタのインキが3個切れてる。税金上がる前に買うとこ。次回からは10%だからいくらか助かる。
ということでスーパーに行って事務用品少し、健康サンダル買い替え、バスタオル、下着など購入。
外食しようと思ったが倹約しなくちゃとお弁当とビールを買って晩ご飯は家で。作る面倒だけを解消した。

秋のイチジク

ずっとイチジクは夏のものだと思っていた。夏というより初夏の感じ。実が大きくて甘くてすごくうまい。じつはこれって夏のイチジクなんやって。そして秋のイチジクというのがあって、さっき食べた。

今年は涼しくなってから近所にくる農家の人の荷の中にイチジクが入っていることが何度かあって喜んで買っている。検索したらいまが旬のようだ。秋のイチジクという言葉を初めて知った。
ちょこっと料理好きの友人に聞いたところでは、夏のイチジクは果物として食べ、秋のイチジクは小ぶりなのでジャムにするとか。うちはジャムにするほど買えないので、そのままそーっと食べる。うまい。

イチジクはジャムもうまい。うちは市販の輸入イチジクジャムを買っているが、苺ジャムをおさえてトップである。日曜日の朝に全粒粉のクラッカーにイチジクジャムを挟んで食べるのが好き。
ジャムは自分で煮たらうまいのができると思うが、いまはこの市販品で満足している。