トッド・ヘインズ監督『ワンダーストラック』

『キャロル』のトッド・ヘインズ監督が製作にとりかかったときから気になっていた映画『ワンダーストラック』が、アマゾンプライムで見られるとツイッターで知ったもので、慌てて晩ご飯をすませてパソコンに向かった。タイトルと監督名しか知らないのに。いやいや、ジュリアン・ムーアが出ているからずっと見たかったのが第一理由かも。

1927年ニュージャージーの少女ローズと77年ミネソタ州の少年ベン、ともに聾者を主人公にした物語がニューヨークで最後に結びつく。かなめにジュリアン・ムーアの存在がある。

今日はここまで。

すごい人

昨日は割り込みで予約してばたばたと美容院シュリットへ行って髪の世話をしてもらった。白髪が伸びて頭のてっぺんが白くて見苦しい。自分では見えないのだが、後ろから見た人は「よう目立ってるよ」と必ずいう。家にばかりいるならかまわないが、出かけたとき、人にあうときはきちんとしていたい。
思うところはみな同じで、明日から旅行の人は温泉のあとの手入れなど聞いていた。長い髪の人はブラシの入れ方を丁寧に教えてもらってた。

昨日は特に予約がばたばた入ったそうで、仕事と時間のやりくりのうまさはさすがプロだ。ばたばたしているふうでなく、名犬シェルくんもゆったり膝の上でおねんね。でも彼女の頭の中は仕事の段取りでいっぱい。カットしながらもご近所情報を仕入れ、美味しい店を教え、できた髪型の写真を撮り、こちらのiPhoneでも撮ってくれた。とにかく手と口が同時に動くすごい人である。

おでんのあと、チョコレートのうまさかな

おでんには早すぎるかなと1回目は思ったが、食べてみればおいしくて今日はもう3回目である。今日のおでんは中に入れる具をけちったので、おいしさがもう一つだった。具をけちると汁の味も落ちるので「おしかった〜、ごちそうさま」の声が小さい笑。

理由を知っている相方はうまくはないのは当然という感じで「うちの家計からいくとこの味になるんや」とのたまわった。前の時ははりこみすぎやったんやて。これからは旗日には高い具、普通の日は普通の具にすればいい。

ご飯のあとは姉の入院の件で連絡係になっているので、関東地方への連絡などメールと電話の相手でばたばたした。兄2人と甥夫婦、妹1人と甥、姪1人が見舞いにくるそうだ。姉は義理を欠かさない人なので、みんなお返ししなくちゃの気持ちになっている。
用事を片付けてからご苦労さんのコーヒーとチョコレートがうまい。

姉が入院

先週の金曜日に姉の家に服の入れ替えに行ったときはしんどかった。とにかくいくらでも服が出てくる。テキトーなわたしはテキトーに服を出してテキトーに積み上げていった。姉は丁寧にたたんで引き出しに入れていく。わたしの作業を待っている間はずっと立っていたので、しんどいやろと聞いたのだが、「しんどいわ」といいながら引き戸の前に立っていた。意地と几帳面とが入り混じっていた。
姪はそのうち暇なときに一人でさっさとやってしまうつもりだったとのこと。「そんなに気を入れてやるようなこととちゃう」そうである。姉の勤勉には遠慮とかケチとかいろんな感情が潜んでいるようだ。

そんなことで疲れて土日月と日常生活がしんどかったらしい。火曜日に来たヘルパーさんが鍵が開いてないと姪に電話してきた。姪がかけつけたらトイレに倒れていて、二人では起こせないので近くのデイサービスに応援を頼みシャワーして着替えさせ、近所の医者に往診を頼んだ。それから入院させるべく大きな病院で診断を受けたら内臓に悪いところなく入院はなし。
結局、近くの高齢者を預かってくれる病院を教えてもらって入院した。姪は近所の医師、看護師、ヘルパーさん、デイサービスの介護士さんに助けられて姉を入院させた。さすが姑舅を見送った経験を持つえらいやつ。

今日わたしらが行ったときは片付いたベッドに姉がゆったり座り、そばに姪がついて落ち着いたところだった。ボケるのが心配だった姉は、ピンクのパジャマでほとんど通常モードだった。当分この病院でお世話になる。姪と待合室で今後のことなど相談して帰ってきた。

コーヒーがうまい、紅茶もうまい、煎茶、番茶もうまい

お気に入りのカフェで飲むコーヒーはうまい。お茶しに行こうと誘い合って出かけてゆったりする。注文するときついでにケーキも頼んでしまう。実はついでではなく、最初からそのつもりだが笑。

コーヒーは家でも飲む。豆を挽いていれるときは相方がやり、粉は別に買ってあるのを、わたしが淹れるときに使う。豆からのほうがおいしいから、時間に余裕のあるときは「俺がやる」と相方が淹れる。食後のコーヒーでなく、おやつのコーヒーが多い。夜中の12時過ぎに飲むコーヒーは格別うまい。飲んで眠れないということがない。

洋食ご飯のときは食後に紅茶を飲む。日常的にはダージリンでビスケットやチョコレートを食べる。ちょっと変わったお菓子があるときはラスサンプーチョンを淹れる。
和食のご飯のあとに焙じ番茶をいれて駄菓子を食べる。かりんとうや生姜せんべいをひとつふたつ。煎茶のときは羊羹「夜の梅」がよろしいなあ。

蕎麦屋で一杯飲んで晩ご飯

この夏から近所の蕎麦屋さんへよくいくようになった。姉のところへ二人で行ったときに帰りに寄る。その日はお昼はお弁当、晩ご飯は蕎麦と決まってしまった。
夫婦でやっている店で、ご主人が料理を作り、奥さんが客の応対をする。わたしらはわりと早い時間に行くから客がまだ少なくて、奥さんとなんやかやと話して笑って楽しくやっている。

まずお酒を頼む。この夏は焼酎のソーダ割りをよく飲んだ。大きなコップに大きな氷が入っているのがいいと相方は喜ぶ。酒の肴には、卵焼き、天ぷら、コロッケ、ポテトサラダ、なんぞを食べる。もう少し寒くなったらおでんやな。
そのあと、うどんか蕎麦か丼ものを頼む。鍋焼きうどん、天そば、親子丼など懐かしくてうまい。
まるで昔に戻ったようなお蕎麦屋さんご飯、思い切って入ってよかった。

ギャレス・エドワーズ監督『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

最近『スター・ウォーズ』に目覚めて(ずいぶん遅い目覚めだが)、一人でいろいろ見まくっている相方が、これを今夜見たいというのでつきあって見た。
2016年に公開された『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ『ローグ・ワン』(「スピンオフ」とは「外伝」という意味だって)。

今回は主人公が戦う女性であり、しかも全然女だからというところがなく愛する男と共に戦う。共感して楽しく見た。
最後のほうでレイアー姫が出てきたのはうれしかった。封切り当時はレイアー姫が好きでない人が多くて、映画はいいのに彼女だけがあかんというのでいらいらしたものだ。

座頭市みたいな盲人の剣士が出てくるのが楽しかった。
反帝国勢力「パルチザン」を率いるソウ・ゲレラをやっているフォレスト・ウィテカーがいい感じだった。

仮病でずる休み(わたしの戦争体験記 19)

疎開先の人たちに悪い人や威張った人はいなかったが、みんな働き者で、小さい女の子にかまっていられない。叔母さんだって洗濯はしてやらなあかんし、まずご飯を食べささなあかん。誰とも話をする時間なんてなかった。祖母だって孫をおんぶして繕い物したり、蚕の糸をとったりしていた。

家のいちばん奥というか仏壇のある客間のような部屋に祖母と孫の6歳の男子とわたしが並んで寝た。田舎の人はみんな早起きで、わたしが目覚めるころは一働きしたあとだ。
そろそろと起き上がって井戸端で顔を洗い、いろりのある台所へいって朝食を食べる。それから学校へ行くのだが、10日に一度くらいわたしは頭いたかお腹ぐあいが悪くなることにして起きていかなかった。叔母さんと叔父さんは顔を見合わせて苦笑いしてたみたい。

起き上がらないでじっと天井を見ながら寝ているといつのまにかうとうと(笑)。トイレが遠いのにはまいった。そっと縁側から庭の裏の方に出て、そぉぉっと・・・雪が降ってると白い雪が黄色く染まったっけ。近くに住むK子が学校帰りに寄って連れ出してくれた。

叔母が母に久美子は勉強しないし学校はさぼるしと手紙を書いたらしく、母親から厳しい叱責の手紙がきた。叔母さんに勉強するくらいなら本を読めと父親がいったともいえず、黙って下を向いていた。この父親は「雨が降るのに学校へ行くことはない」という人なのだ。
学校へ行く途中で下駄の鼻緒が切れたからと裸足で帰ったこともある。ところがある日、親切な女性が鼻緒を直してくれたので、その日は帰らずに学校へ行くはめになった。1時間目だけ遅刻で情けない一日。

洗濯日和が続く

天気が安定してよく乾くので洗濯がはかどる。季節の変わり目の洗濯物が多い日々、なぜか家事のなかでわたしがサボらないのが洗濯である。カーテン、椅子カバー、ベッドカバー、いろいろ出てくるもので、やってもやってもまだ出てくるのには感心する。

姉の家だとクリーニング屋さんからあがってきた包みがうずたかくという感じに積まれている。それらを前の日に開いて部屋の中にわたしたロープにかけて風を通してから、次の日に畳んで洋服ダンスや引き出しに仕舞っていく。入れ替わりに出したものはまたロープにかけて風を通してこの冬の服になる。すごい枚数のセーターやブラウスが出し入れされた。

わたしは昨日、その中の1枚をもらってきたんだけど(笑)、わたしからするとそんなに着るもの持っててどうするの? うちは自分で洗うけど、姉は古いものでもクリーニングに出す。
「これ捨てたら?」といっても「置いとく、ここへ入れて」の一言で押し入れタンスの引き出しがぎゅうぎゅう。
よそのお宅はどうしてるんだろう。

なんやかや考えると、うちの出し入れや洗濯は微々たるもので仕事が多いと愚痴をいうようなことではない。せいぜい洗濯日和を楽しんで洗濯しようっと。

着逃げ笑

昨日の昼に姉から電話があって「今日は待っててんで。お腹すいた」というので、「あれ、行くというてへんかったよ」と返事したのだが、考え直して「ほな明日行くわ」と答えたら途端にご機嫌が良くなった。で、今日は良い天気でよかったと、お弁当とみかん、出来合いおかずとお菓子をいろいろ買っていった。

弁当の片付けがすむと、着るものの入れ替えの手伝いを頼まれた。とにかく衣装持ちで捨てることをしないからいっぱいある。その中にわたしが一昨年の誕生日にあげたグレーのカシミヤのカーディガンがあった。あのとき思い切って買ったのに、もらってうれしそうでなかった。地味すぎで姉には似合わない。わたしには似合うので返してくれたらなあ、自分にはあんなに上等なカーディガンよう買わんからとあのときから思ってた。
チャンスだ!「今日は冷えるからこれちょっと貸してね」と用事をしながら勝手に着て、着たまま帰ってきた。この秋はこの服がわたしのよそいき。