晩ご飯はホットドッグ

最近なぜかホットドッグ食べたい熱が高まっている我が家。ふだん食べないものを食べるのはうれしいような冒険のような(笑)。
パンとソーセージさえあればできるからと相方がサミープーでパンを、ビッグビーンでソーセージを買ってきた。今夜のご飯はお酒なしでサラダとパスタのあとにホットドッグとコールスローとコーヒー1人2杯という献立。うまかった。

ホットドッグというと思い出すのは映画『恋に落ちて』。メリル・ストリープがニューヨークの街角でホットドッグを買ってうまそうに食べるシーンがあった。本体を手に持ってからチリをつけてもらうんだけど、「もっと、もっと」と何度もつけてもらう。それが「通」なのかなんて思ったものだ。

今日のうちのはチリは味付けに使っていたけど、ソーセージにのせたのは辛子マヨネーズだった。つけてある葉っぱには先日手にいれたハバネロをほんの少々使ったそうだ。
次のときは「もっと、もっと」とチリにしたいな。

ジョン・G・アヴィルドセン監督、シルヴェスター・スタローン脚本・主演『ロッキー』

昨日『クリード チャンプを継ぐ男』を見たら、たまらなく『ロッキー』を見たくなった。『ロッキー』で無名のロッキーとの試合を考えついたのがクリードの亡き父アポロだった。両方ともほんとによくできた映画でそつがなくストーリーが自然で楽しい。

エイドリアンは気が弱くて人見知りの女の子、ペットショップで黙々と働いている。ロッキーが惚れて気を使うのでだんだん気持ちがほぐれていく。感謝祭のデートで後片付けしかけているスケート場で無理言って10分で10ドルだか払って氷上で話し合うシーンがいい。
エイドリアンは上品に装ったら美人だ。そして実は気が強い。広い気持ちで受け入れるロッキーとつきあってよかったね。昨日の映画では癌で早死にしたとロッキーが言ってた。
ロッキーは昨日の映画では老年になって現れたけど、ずっと独身だったのかな。こうなればあと3本を見るしかないか、「あらすじネタバレ」を読んで好奇心を満足させるか(笑)。

1976年はジャズ喫茶からそろそろ抜け出してロックを聞き出したころ。すぐにパンクに夢中の時代になった。前後して会社勤めをやめて独立した。事務所を借りてロッキーの心意気だったさ。

ライアン・クーグラー監督、シルヴェスター・スタローン主演『クリード チャンプを継ぐ男』

懐かしの『ロッキー』は1976年、『ロッキー2』は1979年、『ロッキー3』は1982年。この3本を映画館へ見に行っておおいに楽しんだ記憶がある。40年前に見たのにその後テレビ映画で見たりしたせいか内容をよく覚えていて、勇ましいテーマ音楽も「エイドリアン、エイドリアン」と叫んだロッキーの声も覚えているくらいだ。
その後3作は見ていなくて現在にいたる。いま調べたら全部で6作あるそうな。

今日見た『クリード チャンプを継ぐ男』はロッキーが戦ったアポロの息子アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)が主役である。クリードが生まれたのはアポロが亡くなってからだった。母が亡くなり施設で育つがアポロの夫人に引き取られる。何不自由のない生活でいい仕事についていたが、父譲りの血が騒ぎボクシングを志す。
目指すはフィアデルフィアのロッキーのところ。孤独に暮しているロッキーに仕込んでくれと頼み込む。ロッキーは知り合いのジムに連れて行き基礎から教える。
懐かしきフィアデルフィアの街並みを走るクリードとロッキー。さすがにロッキーは車に乗っているが。
アパートの下の部屋の騒音に文句を言いに行くと若い女性が住んでいて親しくなる。

シルヴェスター・スタローンのスター性ににっこり。マイケル・B・ジョーダンはいいとこの息子さんが一生懸命やるのが初々しかった。
また1から見ようぜという声がしている。

アニエスカ・ホランド監督『秘密の花園』

先日古い文庫本からフランシス・ホジソン・バーネットの『秘密の花園』をiPad miniに入れてもらった。文字も紙も古びてたので読みやすくなってありがたい。何気なしに最初のページを読んだらいつものことで最後まで一直線。読み終わったら次は映画を見たいなあとアマゾンプライムを調べたら、400円払えば今日と明日見られる。さっそく見始めていま見終わったところ。

アニエスカ・ホランド監督1993年の映画。この監督の映画は他に見ていないが、イギリス ヨークシャーの自然と少女と少年を描いてとても美しい映画だ。
インドでこどもに無関心な両親に育てられた少女メアリー、コレラの流行で両親が亡くなり、助かった彼女はイギリスの伯父に引き取られた。ヨークシャーのお屋敷には妻を花園の事故で亡くした伯父と息子のコリンがいたが伯父は孤独に旅に出ることが多く、いとこのコリンはいつ死ぬかわからない恐怖に震える病弱な少年だった。

メアリーが着いたときはまだ寒かったが、召使のマーサにもらった縄跳びをしながらメアリーは飛び回り「秘密の花園」のありかを突き止める。そこはコリンの母が亡くなった場所で、それ以来伯父が閉鎖していた。
メアリーが花園を見つけたのは春がくる少し前のことで、そこで枯れ草の下に生え出した花々の芽を見つける。やがて春が来て、外に出るのを怖がっていたコリンが花園を見たがり、マーサの弟ディコンの助けがあって花園は3人のこどもたちの笑い声で満ちる。

明日もう一回楽しもう。メアリーちゃんの着てる服がすてき。ロンドンからのお取り寄せかしら。

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フランコ・ゼフィレッリ監督、シャルロット・ゲンスブール主演『ジェイン・エア』

『ジェイン・エア』の映画化は3本見ている。ジェインとロチェスターさんをジョーン・フォンテインとオーソン・ウェルズ、シャルロット・ゲンスブールとウィリアム・ハート、ミア・ワシコウスカとマイケル(ミヒャエル)・ファスベンダー。どれも素敵なジェインとロチェスターさんである。

『ジェイン・エア』の映画化と知ったら行かずにはいられない。1996年の春に梅田の映画館へひとりで行って楽しんだ。期待があまりにも大きくてちょっとがっかりしたっけ。今日はDVDで2度目。覚えていた印象よりもずっとよかった。
シャルロット・ゲンスブールのジェーンにすごく期待していて裏切られなかったのは前も今も同じ。線の細さがすごくジェーンらしいし、実際的に役に立つところがただのきれいな若い女性ではないところをうまくやっていた。そしてロチェスターさん役のウィリアム・ハートもなかなかよかった。線が細すぎると思っていたが、彼のロチェスターになっていた。

大好きなイギリスのヨークシャー地方、川が流れる広い庭園と大きなお屋敷。ろうそくの明かりがきらめく広間での大宴会。
楽しんだ。

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スコット・ヒックス監督『一枚のめぐり逢い』

『きみに読む物語』『メッセージ・イン・ア・ボトル』の原作者、人気作家ニコラス・スパークスの作品の映画化(2012)で、日本語の翻訳が出ているそうだ。

イラクで戦っている海兵隊員ローガン(ザック・エフロン)は戦場の危うい場面で美しい女性の写真を拾う。それ以来なぜか運が良くなり何度も命の危機にさらされたのに生き延びて帰国することができた。
故郷のコロラドへ帰ったものの戦場のトラウマで家の人たちとうまくつきあっていけない。写真を詳しく見て背景の灯台から場所を推定し、彼は愛犬とともにニューオーリンズのあるルイジアナ州まで歩いていく。

探し当てた写真の女性ベス(テイラー・シリング)は郊外でケンネルを経営していた。ローガンは命を救ってくれた写真のお礼を言うつもりだったが、仕事を探しにきたと勘違いされ犬とともにそこに住むことになる。海兵隊員ってなんでもできるようで、壊れかけた家を手入れして住み込む。やがては船の修理をして動くようにする。
彼女は祖母と息子と住んでいて自立している。別れた亭主は地元名士の息子で保安官をしていて、いまだにつきまとってくる。ローガンが働き出し、きちんとしているのを見るとローガンの存在が気に食わなくてなにかと絡んでくる。

ローガンがベスに写真のことを言い出せないうちに保安官が突き止めて暴露する。ベスの写真は兄が持っていたものでその兄は戦死したのだ。

誕生日だから『キャロル』

ここまできたらもうどうってこともない誕生日、めでたくもありめでたくもなし。行こうと言っていた外食はお店が日曜日休みで、家飲みに変更。
相方がご馳走してやると買い物に行って白ワインとカルパッチョと野菜料理が山ほど出た。姉と妹から「おめでとう」の電話があって、甥から「おめでとうございます。いくつかは、さておき、これからもお元気で」とメールがあった。姉はお金を渡すから自分で欲しいものを買うようにとのこと。

さて、誕生日やから映画見ようということになって(誕生日でなくても見ているが)、10日ほど前に届いた『キャロル』を初見しようと決めた。わたしは3回目、相方は2回目だが、全然飽きないで最後まで見た。好きという気持ちを暖かく描いたとても素晴らしい映画だ。行き届いていて隙がない。

ツイッターで「キャロラー」という言葉を知った。言葉通りにキャロルとテレーズに入れ込んだ女性たちのことだ。キャロラーが集まって語り合う会が大阪と東京で何度も開かれている。
そして、今度は本(キャロル合同誌)『Flung Out Of Space』が出版された。「24人のキャロラーによるキャロルとテレーズを中心に紡いだ物語」だそうだ。わたしは注文するのが遅れて、初回は品切れなんだけど、増版するのでちょっと待つことになったが楽しみだ。これが自分へのバースディプレゼント。

ジョン・カーニー監督『はじまりのうた』をもう一回

8月29日に見たのをもう一回見た。見逃していたところや字幕を読んでいて気がつかなかった画面を再度見て納得できた。
珍しくベッドシーンのない映画で、音楽で知り合い、音楽で友情を深める。深夜の散歩、深夜の川べりのベンチで音楽を聞き交わされる会話が清々しい。

デイヴとグレタはニューヨークへ出てきてメジャーデビューした。デイヴはツアーに出てしまい、グレタは荒れる。友だちがライブハウスに連れて行って歌わせる。偶然その場にいた落ち目のプロデューサーのダンがだんだん引き込まれていうところが素敵。ギターの弾き語りなんだけど、置いてある楽器が勝手に鳴っているように動いているシーンがよかった。作り手と聞き手が共振して。そして実際にいろんなミュージシャンが共に演奏するようになる。参加の仕方もそれぞれユニーク。

デイヴはメジャーな歌手になっていて、一緒にやっていこうとグレタを誘う。彼のコンサートに招待されてグレタは出かける。グレタが作った歌をグレタが思うように歌いデイヴはグレタに呼びかける。しかしグレタは超満員の会場を去っていく。

デイヴのようにメジャーで生きていくのも一つの行き方。グレタにもグレタの行き方がある。二回見てよかった。

ジョン・カーニー監督『はじまりのうた』

『ONCE ダブリンの街角で』がとても素敵だったジョン・カーニー監督の2013年の作品。ニューヨークのさまざまな街角でシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)が歌うシーンが素晴らしい。
キーラ・ナイトレイの作品は『プライドと偏見』しか見たことがなかったが、歌がとても素敵で毅然とした態度の歌い手役がとてもよく似合っていた。

グレタはイギリスからニューヨークへ恋人のデイヴとやってきたが、デイヴはスター路線をまっしぐら、新しい女性と付き合いだしてツアーへ。残った傷心のグレタは友人のスティーブのアパートに行くと彼はライブバーへ連れて行き歌わせる。偶然店に来ていた落ち目の音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)がグレタの歌を聞いて一目惚れ、一緒にアルバムを作ろうと誘う。
ダンは妻娘と別居して、音楽会社の仕事もなくし酒びたりの生活をしていたが、グレタの歌を世に出そうと動き出して人生を取り戻す。
地下鉄駅や公園や川のほとりや街角で、警察につかまりそうになりながら、うるさいと居住者にどなられながら曲は出来上がっていく。

デイヴが本物のスターになっていくのをライヴ会場でグレタは見た。わたしは違う。
アルバムは1ドルでネット限定販売することになった。

『キャロル』スペシャル・エディション [Blu-ray]が届いた

アマゾンに注文してあった『キャロル』スペシャル・エディション [Blu-ray]が今日届いた。封を開けたらBlu-rayとDVD、それに特典の絵葉書2種類とパンフレットが入っていてうれしい。あたしって小学校の中原淳一時代からいっこも抜けてないとまた実感(笑)。

明日は翻訳ミステリ読書会があるので、出かけるまで課題本と取り組むつもり。早く買ったのに、読みかけで他の本に移ってしまい、社会関連、ゲイ小説、四方田さんの本と好みに従って移動。結局ぎりぎりになって課題本を読んでいる。
『キャロル』のほうはわたしは映画館で見たから余裕があったが、相方が見たがるので今月の11日にU-NEXTに700円払って見た。そんなもんで今日は慌てることはない、ここにあるんやから。これから何度でも見られるんやから。

プリンタなどが置いてある机の一画にいま読みかけている本とお気に入りのDVDが並べてある。『高慢と偏見』『美女と野獣』『レベッカ』『赤い靴』『マンハッタン花物語』『ビフォア・ミッドナイト』『ジェーン・エア』『赤い河』。ここに『キャロル』が並ぶ。