ロバート・ゼメキス監督『マリアンヌ』

ブラッド・ビッドの映画で見たのは『セブン』『ファイト・クラブ』くらいしか思い出せない。そうそう『テルマとルイーズ』のチンピラ役もあったなあというくらい。
それと『セブン』の刑事役がよかった。妻の役で共演したグウィネス・パルトローと付き合っているとのことで応援してたんやけど・・・。ずいぶん古い話だ。

『マリアンヌ』は久しぶりのブラッド・ピットと初めて見るマリオン・コティヤールの共演で、1942年、第二次大戦下のモロッコでカナダ人工作員のマックス(ブラピ)とフランス人工作員のマリアンヌ(マリオン・コティヤール)が指令を受けて会う。普通に出会うのではなくいつ死ぬかもしれない環境で、一緒に活動しているうちに恋に落ち結婚し娘が生まれる。イギリスにもどって生活していると、上司から呼び出され「君の妻マリアンヌに二重スパイの疑いがある。君の手で始末しろ」と命令される。マリアンヌの決断がすごい。

ブラピは顔も姿も美しくてほれぼれした。マリオン・コティヤールは初めてだけど、1940年代のヨーロッパの女性の感じがよく出ていて美しい。イングリット・バークマンやローレン・バコールを彷彿させる美しさ。

ロバート・バドロー監督・脚本『ブルーに生まれついて』

「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」を聞きたいときはマイルス・ディヴィスの『Cookin’ with the Miles Davis Quintet」をかける。70年頃に東京にいたいまは亡き弟が「これええで」と持ってきてくれた。もらってから何度も聞いているうちにLPレコードの時代からCDの時代に移った。このCDはわたしがかけるCDのうちいちばん聞いているといっていい。

「ジャズと自由は手をつないでいく」なんて言葉をかかげていたわたしと違って弟はウエストコーストジャズが好きだった。そしてお金をつぎ込んだレコードを惜しそうに持ってくるのだった。惜しいと聞かせたいの気持ちがレコードにこもっていた。
わたしが自然に口ずさむ曲にけっこうウエストコーストジャズが入っている。ジェリー・マリガンがトップ。映画『真夏の夜の夢』のマリガンものすごくかっこよかった。
チェット・ベイカーは名前はもちろん知ってたけど、気をつけて聞いたことがなかった。「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」の人やね、なんていうくらいで。

今夜、イーサン・ホークが演じるチェット・ベイカーを見て惚れた。『ブルーに生まれついて』(2015)

アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントンとイーサン・ホーク主演『トレーニング デイ』

『マグニフィセント・セブン』を見てはじめて知ったアントワーン・フークア監督による2001年の映画。デンゼル・ワシントンが徹底した悪役に挑みアカデミー賞を得た。16年前のイーサン・ホークの未熟さがいい。その3人、監督・主演の2人が『マグニフィセント・セブン』で協力したのだと思うと感慨深いものがある。

デンゼル・ワシントンがものすごい悪徳警官アロンソ役でこれでもかの演技を見せる。その部下に配属された若い刑事ジェイク(イーサン・ホーク)が初日の早朝に電話を受け出勤する。連れて行かれるところがすべて悪い奴がのさばっているえげつないところ。アロンソは新人にまず麻薬を吸わせる荒療治からはじめる。
アロンソは引退前にひと山あてようとして失敗し、ロシアン・マフィアに1週間以内に100万ドル払わないと消される運命にある。100万ドルのために手段を選ばず密売人を罠にはめて現金を奪い殺すつもりだ。ジェイクはそれを阻もうとしてロシアン・マフィアに監禁され殺されかける。以前助けたことがある少女のおかげで助かった彼はアロンソに拳銃を向け撃つ。アロンソは蜂の巣になりわめきながら死んでいく。

映画で元気に

映画を見たい、本を読みたい、といいつつSNSを読むのに時間をとっている。いまのところ書くよりも読むのがおもしろい。パソコンに向かってばかりだと目と肩が疲れる。昨日はつるかめ整体院で体調を整えてもらった。今日は近所でマッサージチェアを1時間お借りした。お風呂と合わせていまのところの最高の体調ケア。

今日は晩ご飯後に『マグニフィセント・セブン』のメイキングを見た。どんどん場面が進むのでもう一度見ないとわからないところがあった。もう一度ゆっくり見よう。Blu-ray持っているんやから(笑)。
時間がないといいながら、その後に同じアントワーン・フークア監督による『トレーニング デイ』を見た。新人刑事のイーサン・ホークがものすごく頑張っていてういういしい。2001年だから16年前だもん、若い。明日の朝早いので今夜はもう閉店につきそのうち感想を書く。
さあ、おふろ、お風呂。

アントワーン・フークア監督『マグニフィセント・セブン』をBlu-rayで見た

『マグニフィセント・セブン』にはいまいちばんのお気に入りイーサン・ホークが出ているからどうしても自分で持っていたい。Blu-rayが出たらすぐに買うと決めていた。恥ずかしながらうちではいままでBlu-rayを見たことがなくて、買ったのは『キャロル』がはじめてだった。届いた包みを開くとDVDと両方入っていたので、Blu-rayを買えばDVDも入っているものと思い込んでしまった。とりあえず一回目はDVDで見よう、その後ゆっくりとBlu-rayで。これが間違いだった(恥)。
アマゾンで今日発売のが昨日届いたのだが、そんなわけで昨日見られなかった。見るのに必要なものを相方が調べて手に入れ今夜見ることができた。無事に見られるかしらとどきどきした(笑)。

『マグニフィセント・セブン』は素晴らしい映画だった。もともと西部劇ファンである。思い出せば『駅馬車』『赤い河』『明日に向って撃て!』『OK牧場の決斗』と大好きな映画のタイトルが思い浮かぶ。その中に入るけれどそれらとは比較できない新しさがある。いやあ、すごく楽しんだ。
今夜は遅くなったのでまた書くけど、いい映画だった。

○アントワーン・フークア監督について検索してわかったこと。
2001年の映画『トレーニング デイ』でデンゼル・ワシントンがアカデミー賞を受けた。そしてイーサン・ホークが共演している。

ジョー・ライト監督『つぐない』がよかった

イギリスの作家イアン・マキューアンの小説『贖罪』(新潮文庫)の映画化(2007年)だがすごく好み。『高慢と偏見』や『秘密の花園』などのイギリスのお屋敷ものを思い出す舞台装置を頭がよく神経過敏な少女が歩きまわり、タイプライターを使って実体験をもとに想像力を働かせ小説を書いている。
主人公の少女が終盤に年老いた作家としてインタビューに応じるところはヴァネッサ・レッドグレイヴが演じている。貫禄があるのはもちろんだが、そこを悔恨の表情がよぎってでもあくまでも誇り高く素晴らしい演技。「書く」ことについて考えさせられる。でも姉のキーラ・ナイトレイ演じるセシーリアと恋人は妹によって愛を破壊されるが、短い人生ながら深く生きた。生きることと書くことについて考えさせらる作品だ。

最初の場面から屋敷と庭が素晴らしい。検索したらロケ地のお屋敷の写真がでてきた。100室以上の部屋がありそう。
お屋敷つながりでイーヴリン・ウォー『ブライズヘッドふたたび』を思い出した。こちらはテレビドラマがあるようで、若きジェレミー・ アイアンズが見られる。時代は同じく第二次大戦時の話である。

シャロン・マグアイア監督『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』

『ブリジット・ジョーンズの日記』第1作目は2001年公開だったから15年前、その続編は2004年公開だから12年前になる。第1作はおもしろかったが2作目はもひとつだったように覚えている。
そもそもはVFC会員のSさんが本をむちゃくちゃおもしろいと貸してくれたから。若い彼女にはおもしろかったみたいだがわたしは一向におもしろくなかった。映画はおもしろかったが、もっと笑わせてやろうという意気込みが強すぎて、2作目は退屈した。そのころはSさんも「もうええわ」と本を手放したと聞いた。

『ブリジット・ジョーンズの日記』の原作の発端はコリン・ファースがダーシーさんを演じた『高慢と偏見』からきていて、Sさんはそのページを朗読してくれた。まるでブリジットのように。

それよりも前、わたしのまわりの『高慢と偏見』熱はすごかった。最初はNHK放映のビデオをまわし見していたが、1万円ほどのDVDが出たときは否応なく買った。わたしのDVD鑑賞ナンバーワンである。ダーシーさんが立っている表情としぐさに惚れ惚れした。そのダーシーさんをやっていたコリン・ファースが現代のダーシーさんという役で出ているのだから、そら騒いで当然。

さっき見た『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』は、バカ笑いしたい気分だったからぴったりだった。それだけでなく、二人の男がとてもブリジットを愛して尽くすところも気分よかった。
レネー・ゼルウィガー演じるブリジット、コリン・ファース演じるマーク・ダーシー、パトリック・デンプシー演じるジャックの三角関係、楽しかった。

イーサン・ホークが好き

「『マグニフィセントセブン』が2017年5月24日(水)に早くもBlu-ray&DVD化される。」という記事がさっき目についたので、さっそく注文した。発売日の前日に届くそうだ。カレンダーに印をつけておかなきゃ。早く見たいよ、イーサン・ホークが拳銃持っているところ。知り合いには10回以上映画館に通ったという人がいる。

わが家はめったにDVDを買うことがなくて今回は『キャロル』以来である。その前にはイーサン・ホークとジュリー・デルピーのビフォアシリーズ3作目『ビフォア・ミッドナイト』を買った。1作目、2作目も欲しいけど二度見たからなあ。
本は別にしても、レコード、LD(レーザーディスク)、CDとお金を使ってきた。あげくは不用品の山ができて、売ったり人にあげたり捨てたりと身の回りからなくなっていった。もう物を持たないというのを生活の信条にしようと誓ったが、映画見たい病は治らないよね。

いま持っているのはCDが少々残っているだけのところへ厳選されたDVDが少しだけ。多分これからは映画Blu-ray&DVDが増えるんじゃないかしら。

リチャード・リンクレーター監督、イーサン・ホークとジュリー・デルピー主演のビフォアシリーズで久しぶりに初々しいいい男に出会った。イーサン・ホーク! そうそう、彼の書いた小説も買った。『ホッテスト・ステイト』というんだけどまだ読んでない。

ジョン・クロウリー監督『ブルックリン』

1950年代に不況のアイルランドからアメリカへ移民として渡った若い女性エイリシュ(シアーシャ・ローナン)の物語(2015)。姉の勧めで不況のアイルランドにいるよりはとニューヨークヘ単身渡航。船で知り合ったアメリカ体験のある女性に背筋を伸ばしてと助言を受ける。おかげで無事入国し下宿屋に落ち着く。
ニューヨーク在住の神父からデパート店員の職を紹介される。仕事に慣れた頃に神父の紹介でブルックリンカレッジの夜間コースで簿記の勉強をはじめる。簿記の資格をとって事務職に就くのを目的に真面目に働く。

クリスマスに教会の慈善クリスマスディナーの手伝いをし貧しい年老いたアイルランド人たちを目にしてショックを受ける。
その後、教会主催のダンスパーティでイタリア人青年トニーと出会う。トニーは真面目な働く青年で、将来の仕事の計画を立てている。トニーの家に招待され家族から暖かく迎えらえる。ブルックリン・ドジャース!!
海水浴に出かけたり楽しそうで、うまくいけばいいなと思って見ていたら、アイルランドから悲報が届く。
最後はハッピーエンド。
百貨店で働いているところでは『キャロル』を思い出した。

ゾエ・カサヴェテス監督『ブロークン・イングリッシュ』

監督のゾエ・カサヴェテスはジョン・カサヴェテス監督と女優のジーナ・ローランズのあいだに生まれた娘である。主人公のノラ(パーカー・ポージー)はニューヨークのホテルでばりばり働いているが、内面は神経質な女性である。結婚願望があるけどうまく恋人ができない。彼女と親たちをとおしてニューヨークの中産階級の子女の恋愛と結婚事情が繊細に描かれている。たまたまフランス人のジュリアンと知り合いニューヨークの夜を遊び歩き、翌朝ノラのアパートで目覚める。
ジュリアンがフランスに帰り、ノラは彼を探しにパリへ行くが電話番号を書いた紙をなくして盲滅法に探すことになる。パリの夜を過ごすバーで出会った男性がさりげなくかっこいい。
結局、ノラとジュリアンは偶然出会って気持ち良い再会。

フランソワーズ・サガンの小説を読んでいるような映画で、ひとつひとつのシーンがサガンの小説の一節のよう。