2007年から出版されているマンガをずっと最初からSさんにお借りして読んでいる。最初借りたのは07年よりあとだったと思う。最初に何冊かまとめて借りて彼女の在庫をすべて読んだ。それ以後は出版されるとすぐに彼女が買って読み、そのあとすぐに送ってくれてわたしが読む。
『きのう何食べた?』はゲイの男子二人の愛の生活物語である。このマンガで愛をかたちに表すものが史朗の作る料理である。二人がテーブルで夕食を食べながら今日一日のことや友だちや知り合いのことを話すシーンは激しいベッドシーンよりも穏やかで親密だ。
弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢治はいっしょに暮らしている。史朗41歳からはじまった物語だけど50歳を過ぎても相変わらず二人の愛の生活なのである。
二人とも客相手の仕事なので、いろんな職業の登場人物がいてそれぞれに物語があるのもいい。それに食べ物を絡めてうまいマンガだ。章ごとに料理の作り方があって楽しい。
(講談社 581円+税)