いままさに血豆が消える

右親指を思いっきりドアに挟んで爪の生え際に血豆ができた。挟んだときはものすごく痛かった。爪の内側に血が溜まってどうなるかと思ったら、爪が伸びるのといっしょに上がっていく。はじめは鮮血っぽい色だったがだんだん黒ずんできた。挟んだのは11月の末で、ネットを読んだり人に聞いたりしてこれは時間が解決するとそのままにしておいた。痛みはくなったが見た目が悪い。姪や友だちが見つけて「どないしたん?」と聞くからいちいち説明せんならん。マニュキュアでごまかしたらどうかなと思ったが、思っただけでほったらかし。血豆はついに指の先に移動した。もう2・3日後に爪を切ったらなくなるだろう。深爪すればいまなくなる、そんなとこころまできた。さて、爪切ろうかな。切った爪は捨てる。

楽しかったよ キャロラーさんたちのパーティ

今日は「キャロラー」さんたちの集まりに参加させてもらった。いうまでもなく最高齢のわたし。お誘いがあったのは先日の飲み会でキャロラー試験に合格したのかな。でもまだなんとなく人見知りの気分で行ったのだが、そんな懸念は一切吹っ飛び、みんなに柔らかく温かく接してもらってうきうき。梅田のイタリアレストランで、飲み物と食べ物が配られると食べたりしゃべったり、小鳥がさえずるような女子ばかりのおしゃべり会であった。さえずっていても内容はしっかりとあり、いくつか質問されたのに考えつつ返事した。みんなツイッターをきちんと読んでいるから話が早い。

「映画『キャロル』ときめき上映会」というのが16日に東京であり、映画の後にアフターパーティが開かれた。その中心にいた2人が大阪に来られての今日のパーティなので、明るく朗らか、席を立つまでの2時間とカフェでの1時間、充実した会話と笑いで満たされた心温まる会であった。帰りの階段やエスカレーターではしっかりとエスコートしてくれたし、バッグや髪のカットを褒めてくれたし、素敵なポストカードをお土産にもらった。キャロラー最高!!

思いがけず花見

うちの近所には名前の通った公園や大きな神社があって桜の木がたくさんある。わざわざ行くときもあり、買い物などのついでに寄ることもある。花見には行かないけれど手ぶらで花を見て愛で帰ってくる。
昨日のお昼前に仕事の郵便を出しに行ってポストに入れようとして気がついた。ありゃ、封をしてない! コンビニで糊を買って公園のベンチで貼ってもどりに出せばいいと思いついた。まず近くのコンビニで糊を買って、ちょっと先の公園に行った。ふだん行きつけてない小さい公園である。数本の桜が満開。桃みたいな濃いピンクのもある。普通の桜は散り始めている。同じベンチに座った女性は、「12時近くに来たらお弁当を食べる人でいっぱいでっせ」といってタバコをすいだした。「ご飯を食べはる横ですわんように少し早めにきまんねん」とのこと。いっしょに花を愛でて真ん中にある大銀杏が緑色になっているのを見た。「黄色くなった秋がすごいよ」とのこと。
ミスった封筒の説明をして、ベンチで糊をつけて貼り「お先に」と公園を出た。おかしなおばはんと思われたやろな。出口には椿も咲いていて得した気分。

ゾエ・カサヴェテス監督『ブロークン・イングリッシュ』

監督のゾエ・カサヴェテスはジョン・カサヴェテス監督と女優のジーナ・ローランズのあいだに生まれた娘である。主人公のノラ(パーカー・ポージー)はニューヨークのホテルでばりばり働いているが、内面は神経質な女性である。結婚願望があるけどうまく恋人ができない。彼女と親たちをとおしてニューヨークの中産階級の子女の恋愛と結婚事情が繊細に描かれている。たまたまフランス人のジュリアンと知り合いニューヨークの夜を遊び歩き、翌朝ノラのアパートで目覚める。
ジュリアンがフランスに帰り、ノラは彼を探しにパリへ行くが電話番号を書いた紙をなくして盲滅法に探すことになる。パリの夜を過ごすバーで出会った男性がさりげなくかっこいい。
結局、ノラとジュリアンは偶然出会って気持ち良い再会。

フランソワーズ・サガンの小説を読んでいるような映画で、ひとつひとつのシーンがサガンの小説の一節のよう。

ビールがうまい季節になった

昨夜遅くまで本を読んでいたのでお昼までぐっすり寝ていた。暑くもなく寒くもなく汗をかかずに寝られて本当に良い季節だ。お昼は個食で、自分でつくったハムとチーズと野菜のサンドイッチと紅茶。おやつはバウンドケーキとコーヒー。風がよくとおって気持ち良い午後を本を読んで過ごした。昨日は硬い網野善彦さんの『異形の王権』の感想を書いたので、今日は柔らかく何度目かの『キャロル』とその二次創作の『Flung Out Of Space』を読んでくつろいだ。今日は東京で「キャロルときめきアクティブ上映会&アフターパーティー」があってたくさんの方々がお集まりになったようだ。ツイッターでなんでもわかる(笑)。

晩ご飯は相方が買い物に行って缶ビールも買ってきた。ビールに合わせて炒めたソーセージとピクルスとサラダ。そのあとに鯖とオリーブの実のパスタだった。よい日曜日だった。

網野善彦『異形の王権』

『週刊現代』4月8日号、佐藤優さんの連載「ビジネスパーソンの教養講座 名著再び」に網野善彦『異形の王権』が紹介されていた。〈後醍醐天皇の力の源「異形の輩」とはーー日本の暗部を突く論考〉とある。ちょっとあおられた感じで、読んでみたいと思った。網野善彦さんの本をいままで読んだことがないし、どういう傾向の人だとかも知らなかった。そもそも日本歴史を知らない。時代小説もほとんど読んでない。翻訳ミステリをただひたすら読んできただけというお粗末な人である。思い切って買ってみた。
読み出したら図版が多くて文章がわかりやすい。ただ、いくらやさしく書いてあっても基本がないからどうしようもない。絵と写真を見てふーんといっているだけだ。
わかったようなわからんような感じで最後まで読んだ。そこで見つけたのが、鶴見俊輔による解説「身ぶりの記憶」だった。鶴見さんによると、敗戦までの70年くらいに小学校に入った世代の日本人にあてはまることがある。日本史には三つの劇的な場面があって、その一つは天孫降臨、もうひとつは、南北朝対立のさいの南朝方の苦難。もうひとつは江戸時代の末に幕府をたおして新政府をつくる明治維新の偉業である。三つの劇的場面の中心に天照大御神、後醍醐天皇、明治天皇がいた。網野善彦の日本史はこれを切り崩すものとして対している。しかし後醍醐天皇を重要視するということにおいては、一致している。その位置づけかた、えがきかた、意味のとらえかたが違う。後醍醐天皇は、異形の人びとをよびあつめて新しい力をよびさました異色の天皇であり・・・
ここまで読んでようやく鶴見さんのいわんとすることがわかり、網野さんが書こうとしたことが見えてきた。こうやって文字を打つという行為も学びのひとつだなあ。自己満足(笑)。
(平凡社 951円+税)

あったかい

春ですなあ。お昼ごろ、今日は5月の気温であると天気予報の声が聞こえた。おおっ!
昨日の夕方洗濯して干してあった衣類が午後にはしっかりと乾いていた。さわやかでええ気持ち。また次の洗濯をして干した。この調子でいくと雨の日の汚れ物がすぐに一掃されるだろう。
クリーニングに出すものも来週早々に片付けて夏に備え、次の冬に備える。ふとんの整理もしなくちゃね。ちょっと気がはやいかな。

横浜在住の妹から自閉症の人たちが焼いたずっしりとしたバウンドケーキが届いた。毎年春になるとその施設で作る桜がテーマのおいしいケーキだ。毎年、送ってくれるのをありがたくいただいている。クッキー類もうまい。ケーキ屋さんのケーキ類に比べても負けない。うまいものには目がないわたくし。

カツオのカルパッチョと定番ポテトサラダと豆スープ

木曜日に姉の家に行くことが多い。姉のカレンダーは日曜はマッサージ、月・水はデイサービス、火・金はヘルパーさんが家事を1時間しにやってくる。老人といえどもけっこう忙しいのである。そして土曜日は姪がくる。木・金が空くのでそのどっちか雨の降らない日にわたしが行くことになっている。
今日も行っていっしょにお弁当とおやつを食べてしゃべってテレビの犯罪ドラマを見て夕方帰ってきた。
義兄の死から7年以上経ったから、みんなそれぞれ年をとった。わたしだって最初は地下鉄を降りてからしっかり歩いていたけど、最近は梅田からタクシーである。経費が出るからいいけど、7年前と同じことはできんわ。

お昼は阪神百貨店で買った豆藤のお弁当を庭で食べるはずだったが、今日も寒いねとコタツで食事となった。旭川・札幌は雪だそうだから贅沢いわないけど、桜が咲いているのにこの寒さはナンギなことである。疲れるわ〜
地下鉄とタクシーを併用して帰ったら晩ご飯ができていた。たたき用のカツオを買ってきてつくったカルパッチョ。レモンがよく効いてうまかった。先日iさんにいただいた豆でつくったスープもうまかった。定番のポテトサラダもうまかった。
あとはネットと読書で今日も終わる。

今日は良い天気だった

久しぶりの良い天気。お日さんがいっぱい当たって気持ち良い。洗濯をたくさんしてベランダいっぱいに干した。これで部屋干しから解放されるかな。ついでにふきんや雑巾も洗って干した。
昼ごはんがすんで洗い物をしようと立ち上がったら、相方が台所の換気扇の掃除をすると言い出した。新しくしてからまだ何度も掃除してないことを思い出したが、言い出した者がやればいいやとほっといた。でもまあそうもいかんなと途中から参加。高いところはまかせて外したカバーを拭いた。すごい油がついているのを古いタオルで拭いたら気持ち良い。

終わってからつるかめ整体院に行って治療してもらい体操を教えてもらった。もどってからはシーツやカバーを取り替えて明日の洗濯にまわす。昨日までの1週間に比べてなんと生産的な日なんだ(笑)。

『キャロル』の縁で

去年の2月に映画『キャロル』を見て、小説のほうも前後して読んだ。映画を何十回見たという人がたくさんいるの知った。そうこうしている間にツイッターでたくさんのキャロルファンとツイートのやりとりで知り合いフォロワーさんがけっこうできた。わたしとしては30年近く前にV・I・ウォーショースキー(ヴィク)のファンが集まったとき以来の出来事である。こういう感情を持つことはもうないと思っていたからうれしいようなまぶしいような。キャロラーたちの集まりはもうすでにあって、わたしの目にも触れていた。でもって弥次馬魂が炸裂し厚かましくもメッセージのやりとりをするようになった。

今日は気持ち良く飲み会とあとのカフェに誘ってもらったのでついて行った。
ヴィク・ファン・クラブで経験してたけど、好きの中心があると話が早い。にっこりするとわかりあえる。子か孫かと言われそうだが若い女性たちと笑いながらしゃべれて幸福だと思った。まあ、それなりに気を使いはしたが、彼女らのほうがもっと気を使ってくれて段差に気をつけてくれたりね(笑)。