シカゴからの便り

ヴィク・ファン・クラブの会員中野和子さんはいまシカゴを旅行中である。20年ほど前にシカゴから便りがあって、友人からヴィクことV・I・ウォーショースキーが活躍する本を教えてもらって読んだという。そしてすぐにヴィク・ファン・クラブ(VFC)に入会された。VFCでは最初は手紙と電話とファックスが連絡手段だったけどすぐにメールを使うようになった。そしてかなり早く1998年に「VFCサイト」を立ち上げた。

ヴィクの活躍する街シカゴに住んで文章を書くのが得意ときたら、原稿を書いてもらわねばということで、中野さんはその翌年から毎月「シカゴだより」を届けてくれた。いま数えたら「42」まである。そのあとはブログKAZUN’s Show Caseに続いている。持続力があるのに改めて感心する。ヴィク・ファン・クラブが続いていることで、わたしもまた持続力があると自画自賛しておく(笑)。

中野さんは数年前に帰国されて関東に住んでおられ、今回は長く住んだシカゴを旅されている。そして、シカゴ在住中に面識を得たヴィクの生みの親であるサラ・パレツキーさんと会うという快挙を成し遂げた。
今日、その会見の様子をメールしてくれた。写真も文章もうまい中野さん、楽しいメールだ。今回は二度来日されたサラ・パレツキーさんに会ったことのある会員が、英語で手紙を書いてことづけることになった(わたしだけ中野さんに翻訳をお願いした上にわたしだけプレゼントをことづけた)。
今日はその会見の第一報がメールと写真で届いた。続いて詳しい報告が届く予定。会報の8月号は当然特集する。気になっている「VFCサイト 2」をやらなくっちゃ。

整理整頓、あんばいやっておこう

料理が好きで掃除が嫌い、知り合いのたいていの女性がいう。そしてなぜか洗濯は好き。整理整頓は苦手である。家事というのは終わりがない。どこで止まったらいいのかしらね。
今日は書類探しに半日かけた。ファイルして仕舞ってあると思い込んでいたところにない。物入れの棚を全部点検したが出てこない。代わりに一昨年ごろにお気に入りだったうちわが3本出てきた。天神祭のとかね。汗だくになってこれだけかといやになった。

書類探しは昨夜からやっていて、あるはずのものがないのに驚いていた。最後の最後にこのパソコン机の横の棚に置いてある書類箱に入っているのが見つかった。昨日見たときはなかったのに(笑)。ちゃんとビニールケースに挟んで箱に収まっていた。ああ、やれやれ。書類を見てやるといっている相方がこれでオーケーと納得したので、ほんまのやれやれであった。物入れも本棚もきれいになったのがうれしい。

これからはきちんと整理していざというときに慌てないようにしなければ。災害用のリュックの点検もしておこう。スニーカーと懐中電灯は枕元に置いてある。

暑さの中を通過中

梅雨が明けてからとても暑い日が続いているが、ここ数日はたまにマシな日がある。前日夜中に雨が降ったときなんかちょっと涼しい。うちは朝(?)起きたらクーラーなしで洗濯や炊事にかかる。入り口ドア以外は開くところはみんな開いて部屋中風を通して昼食の時間となる。午後からおもむろにエアコンを〈除湿〉にしてつける。午後の西日がすだれ越しにあたってくるのを〈除湿〉がよく頑張って涼しくしてくれる。
晩ご飯はわたしらとしてはとても涼しい食卓となる。食べ終わってゆったりとしゃべったり本を読んだり。それから席を変えてほとんど毎日、iMacで映画を見る。梅雨時に〈冷房〉にして映画を見て相方が風邪をひいた。治りきるまで10日ほどかかったっけ。それ以来エアコンをつけるのに慎重になっている。

この前、ラジオのニュースで8月の天気予報を報じていた。毎日暑いらしい。ネットニュース見たらカレンダーが真っ赤っか。たしか9月になっても暑い日が続くっていってた。まあ毎日暑いといっても、少しだけでも涼しい日もあるだろうから、なんとか頑張らなくちゃ。すでに暑さに慣れてきたし。

知らなかったよ、イナロク

わたしの行動範囲はとても狭くてほとんど歩きですむ。歩く以外は地下鉄とバスで足りていた。最近は高齢者と認められて「敬老優待乗車券」を使っている。ところが膝の具合がもひとつで階段の上り下りと長時間歩くのが厄介になり、最近はタクシーを利用することが多くなった。大阪市内をちょこっと行き来するだけだからお金はしれている。姉の家に行くときの交通費は支給されてるし。
ぱっぱと流しの車を止めたりと、なかなかすばしこい都会っ子やなあと思う。そして、運転手さんとの会話がおもしろい。

今日は姉の家からの帰りにタクシーを止めた。道順を説明するとき、「イナロク通りまひょか」と聞かれた。イナロクはなにと尋ねたら、国道176号線のことやった。梅田新道交差点を起点として福知山に至る道路のことだって。大阪の北摂、兵庫県は丹波や篠山、京都府は宮津、福知山と運転手さんはイナロクが通過する町を鮮やかに説明してくれた。実はわたしは176号線を先日法事で姪の家に行くのにいままで電車だったのでタクシーで説明するために地図を調べて知ったんだった。
30年間を事故なしできたという運転手さんはこの時間のここは混んでるとか把握していて、渋滞全然なしでしかも近道を通って運んでくれた。

豆とかナッツとか

ちょっとお腹が空いたとき、または口が空いたとき、ちょこっと口にするのが「ちょっと贅沢 エクストラ ゴールドナッツ」といういろんなナッツが入っている缶。カシューナッツやアーモンド、マカディミアンナッツ、くるみなど、甘くなく辛くなく固くない。コーヒーにもお茶にもあう。いろんな豆が入っているからちょいとつまんで口に入れ噛むととてもうまい。歯ごたえがよい。

ちょっと一杯ウィスキーに合うピーナッツひとつかみも好き。ひとつかみですまず、なんつかみもさっさと食べてしまうことになるが。
小さな缶や瓶に分けて入れてあるお気に入りの豆類をパソコンを相手にしながら食べる。コーヒーによく合うが食べ過ぎるのがなんぎ。

天神祭の思い出

こどものときの夏祭りの日は母親が浴衣でなく絽の着物を着せてくれた。薄い水色の地色に白と赤で柄が描かれていてすごく好きだった。いまもその薄い色合いを覚えている。手にはうちわでなく扇子を持たせてくれた。いまは着物は着ないけど扇子は好き。持ち歩いていて使うことはないけど、秋草模様の扇子をバッグに入れている。扇子には好きな短歌を書いてあるが字が下手なので人さまに見せられない。

お祭りが大好きで豊中市に住んでいたときだって、阪急電車に乗っていまは亡き姉に天神祭に連れて行ってもらった。氷スイカをおごってもらったのも懐かしい思い出だ。
それから10数年経って会社勤めをするようになったがお祭りはやっぱり行かなきゃ。浴衣と下駄をバッグにいれて出勤し、帰るときに会社に住んでいる管理人の奥さんに浴衣を着せてもらった。そしてコーラスや学習会で一緒だった男女数人連れ立って天神祭に行った。わたしが自分で彼氏と思ってた彼は、おとなしい女子と一緒に歩いている。そのとき彼らは仲良くなったみたいでその後結婚し、わたしはあっというまに失恋していた。
ここに住み始めたころは花火が見えたが、10年くらい前からは音だけ聞こえて見えなくなった。いまは音も聞こえない。ラジオのニュースで天神祭による交通規制を告知しているのを聞きながら、今日は天神祭か〜というてるだけである。
熱いコーヒーを淹れて飲もうかな。冷蔵庫にチョコがあるし、本棚にはワイルドターキーがある。

ヴィク・ファン・クラブの会報は明日仕上げて送れそう

12日にiMacと会報のことを書いた。今日は24日で予定をきちんと立てたとしたら、とうにできて送っているはず。毎夜、会報やろうと思っていると映画を見る人がいて、結局いっしょに見てしまう。見終わるとしゃべりまくる。そして人さまの感想なんぞを読んでから自分の感想を書く。「しゃあない、会報は明日やろう」といって先延ばし。ヒマな昼にやればいいのだがツイッター読んでぶらぶらしているからあかん。最近はわたしの仕事がたいしてないので「稼がず使わず」生活である。これは身に合っている。
今日は午後からがんばって綴じ作業をするところまでやった。明日、綴じて大封筒に入れ切手を貼って投函すれば終了。

昨日は身を入れて映画を見て感想を書いて、今日は会報づくりだから疲れた。えらく肩が重いのでサロンパスを貼っている。整体院に行くのはあさってだからもう1日の辛抱だ。肩回し体操をしてしのいでいる。「昔はこんなに疲れなかった」と姉の言葉をそのまま言いたくなる。ほんまに元気な子だったのに、最近は足は弱くなったしね。でも口は達者ですので(笑)。

VFC会員のみなさまへ、会報は明日送ります。16ページあるよ。

このブログを読んで会報読みたくなった方(入会したい方)はわたしに連絡ください。
当サイトの「お知らせ」から「プロフィール」にいくと、「ヴィク・ファン・クラブに入会ご希望のかたは、こちらへ」という一行があるのでクリックするとメールフォームが出てきます。
ツイッターは、sugiya kumiko @kumivi

ウォルター・サレス監督『オン・ザ・ロード』

わたしがジャック・ケルアックの本を読んだのは30年以上も前のことだが、いっときニール・キャサディが猛烈に好きでたまらなかった。今日相方がツタヤで借りてきたDVDを見ていて気がついた。「路上」を書いたケルアックと「路上」を生きたひとニール・キャサディを描いた映画だ。ケルアック役のサム・ライリーは『コントロール』でイアン・カーティスをやった人だって。あれはよかったけど、今日はもひとつもの足りなかった。ニール・キャサディももひとつだった。もうちょっと・・・。
製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラ、監督が『モーターサイクル・ダイアリーズ』のウォルター・サレス、2012年の作品。

1940年代のニューヨークに作家志望のサルが父亡き後、母親と住んでいる家を出て旅に出る。広いアメリカの土地を暑いときも寒いときも車やらバスやら歩きやらで、いろんな土地に移動する。時に離れても大体は一緒に行動するディーン。酒、マリファナ、女、ジャズなどについてサムは書き留め、ディーンは体に記憶する。

映画が良いというよりも、ジャック・ケルアックとニール・キャサディが主人公だからいいはずだという思い込みが先に立っていた。

舌平目のムニエル

スーパーでめちゃくちゃ安かったと相方が買い物から帰ってきた。すぐに丸元淑生さんの料理本を引っ張り出して「これや、これや」とうれしそう。まな板には大きな舌平目が一匹横たわっている。「舌平目はムニエル」と口に出したわたし。「ええっ、長いこと食べてへんやん。どないするんやったっけ」「そやから調べてるんや」「たしか、バターと小麦粉やった」なんやかんやいってたが結局は丸元さんに従った様子。晩ご飯はビールと大皿に野菜(じゃがいも、ピーマン、きのこ)を従えた舌平目のムニエルとサラダ、味噌汁、海苔。舌平目が大きくて厚いので酒の肴に十分だった。

いやー、久しぶりに食べたなあ。サガンの登場人物が食べてたような気がするなあ。ミステリでもあったで、イギリスの警部さんがソウルムニエルを注文するねん。ドーバームニエルな、などなど、うんちくらしきものを垂れ流すのがわたし。

いやー、久しぶりの舌平目のムニエル、おいしかったよ。大阪湾産とのことだが、どのへんを泳いでいたのかな。

イングマール・ベルイマン監督『夏の遊び』

『夏の遊び』(1951)はイングマール・ベルイマン監督10本目の作品とのことだが、わたしはその存在を全然知らなかった。50年代の有名な作品をいろいろ見たとき『野いちご』に惚れ込んでレーザーディスクを買い何度も見た。その後もベルイマン監督の映画を見続けて『沈黙』には入れ込んだ。そのあとは見た覚えがあると思うのだが、タイトルだけではわからない作品がある。
久しぶりに今夜ツタヤで借りてきたDVDで『夏の遊び』を見て興奮し、また『野いちご』見たいな、DVDが欲しいなと騒いでいる。

王立オペラ座の首席バレリーナをつとめるマリーは、いろいろあって13年前の夏の記憶を思い出す。現在のマリーは少し疲れが見えるが貫禄のあるプリマバレリーナである。そして新聞記者の恋人がいる。彼女のもとへ匿名で古い日記帳が送られてきた。開いて見ると昔の恋人ヘンリックの名が書かれていてショックを受ける。
そこからマリーの13年前の夏の物語が描かれる。海辺の家での若い二人と犬の自由な生活。泳いだり走ったり食べたり寝たり、北欧の夏の描写が素晴らしい。そこにいる若い二人が美しい。
やがて海に風が吹きマリーが秋の気配を感じとったとき、ヘンリックが岩の上から海に飛び込んで大怪我をし、病院で死亡。残されていたノートを黙って叔父が持っていく。そのノートが13年後のマリーの手元に送られたのだ。

マリーはバレーに集中し踊りきり拍手の中で幕が下りる。現在の恋人が舞台の袖に立ってマリーを迎える。