春の嵐

いつも決まった時間にラジオをかける。NHK第一放送にセットしたまま、昼の12時と夕方7時のニュースを欠かさず聞く。たまに忘れるけど、たいていはニュースの時間や〜とスイッチを入れる。野村正育アナウンサーの端正な声がお気に入り。わたしはニュースを聞くのが好きで、天気予報も好きなので、今日のような日は一所懸命聞いている。
今日はトップニュースが天気情報だった。大阪も夜中には大荒れの予想である。ふむふむ夜中といっても起きてるときかな、もう寝てるかな。2時ならたいてい起きて本を読んでるかネットをやってるか、と書いたけど、やってることは昼でも同じ笑。

いそいそとベランダで洗濯物を取り入れ、降りこんで濡れたら困るものを片付けた。これで少々の雨風は大丈夫。
ネットで天気予報を見たら0時前後に大雨予報が出ている。そのころなら起きてるがな。
ついで「YAHOO!天気・災害」のページを詳しく見ていたら「大阪市西区の大雨警戒情報」というのがあった。「警報・注意報」のところは、「雷、強風、波浪」となっている。
春の嵐ですね。

バレンタインデーはうちの猫の命日

バレンタインデーはうちの飼い猫花子の命日ということは忘れることはないのに、何年前か覚えていない。日記を書いているからそのうち遡って調べよう。
相方はその当時得意先に出張して仕事していたので夜遅く帰って来た。花子はわたしに抱かれて相方の声を聞きつつ息を引きとった。
バレンタインデーだったのでマイルス・ディヴィスの「マイファニー・バレンタイン」をかけて花子のこの世の別れとした。

今日のSNSに友人が自分の猫が病院にいると書いていたので、わたしはうちの花子を思い出した。花子を拾ったのは春浅いころだった。抱いてジャケットのジッパーをしめ腕で押さえて通勤したっけ。桜咲くうつぼ公園に散歩に連れて行ったら、いろんな人に可愛いといってもらった。
病院へ連れて行ったのは4月ごろだったかな。知り合いに教えてもらってアメリカ村の病院へ行った。その夜のさびしかったことは忘れられない。病院に預けてから心斎橋の喫茶店でココアを頼んだ。

それから22年一緒に暮らした。人見知りをする内気な猫だったが、わたしらにはわがままいっぱいで贅沢この上なし。男の子だったけどピンクが好きなので、クッションとかリボンとか少女っぽくしてやった。ピンクの服を着たくまちゃん人形が大好きでいっしょに留守番してた。

冬は半干し大根で栄養をつける

昔は切り干し大根は好きというより日常的に食べるものだった。よく乾燥した切り干し大根と干し椎茸の細切りを水でもどし、にんじんも細長く刻み、薄揚げも刻んで出汁で炊いたもの。子供のころしょっちゅう食卓に出たものだ。兄と弟は晩ご飯の残りをお弁当のおかずにするといやがったが、わたしは残さず食べた。家を出てからも母の味を思い出して見よう見真似でつくって、いつかおふくろの味的なおかずになっていた。

我が家の食卓に最近なぜか切り干し大根が出てこない。作る人の好き嫌いや得意不得意があるのかな。自分がご飯をつくらないからつくってくれといいにくい。その代わりのように近所の自然食の店で売っている半干し大根を買ってきて変わった大根料理を食べさす。半干しの大根を水につけて何日かおき、輪切りにして豚肉と炊く。大鍋でたくさん炊いてすぐに食べてもうまいし、タッパーに入れて冷蔵庫に保存し、熱いご飯に冷たいおかずを食べるのもうまい。冬の大根は特に栄養があると自然食品店の人がいってたそうな。

アダム・シャンクマン監督・ジョン・トラボルタ主演『ヘアスプレー』

湯山玲子さんの素敵な本『クラブカルチャー!』を図書館で借りて読んだのは数年前のこと。クラブってなにか、クラブミュージックってどんなものか、読んでわかったわけではないがすごく教えてもらった。よく覚えているのはイビサ島のクラブの話で、こんな日本人がいるのかと羨ましく思ったことを覚えている。
その後は『美術手帖』とか雑誌でゲイ関連の記事や対談を読んで、ひとり喜んでいた。
先日、相方が『クラブカルチャー!』を買って読み、湯山さんがこんな映画を紹介しているという。それでアマゾンプライムにあった『ヘアスプレー』をさっき見た。

2007年制作のミュージカル映画。アメリカ、ボルチモアに住む一家、父親がクリストファー・ウォーケン、母親が特殊メイクしたジョン・トラボルタで、二人とも似合っているというか、名演というか怪演というか味のある名演技だった。
娘のトレイシーはダンスとおしゃれの好きな女の子で、テレビの人気番組に出て物怖じせずに踊り歌い、番組の主演ダンサーと堂々と踊る。学校で居残り組になって教室に向かったトレイシーはそこで黒人の生徒たちが踊っていた中にはいってR&Bのステップを踏み踊り出す。
全編R&Bの歌とダンス、外に出るのをいやがる母親を説得して一緒に外に出て、いろんなシーンで歌い踊る。トレイシーはデモに参加して警官に追われる。テレビ局には警備員がいっぱい配備される。そこをくぐり抜けて歌い踊るトレイシーと黒人の少年少女たち。めちゃくちゃ面白かった。

ストレッチで治す脊柱管狭窄症

2月になって毎日さぼらず朝夕まじめにストレッチをやっている。まだ1ヶ月経っていないが三日坊主ではないので自分でもびっくり。体育関連のことは最初は熱心でもすぐに熱が冷めるのが普通なので珍しいことだ。

『脊柱管狭窄症は99%完治する』(酒井慎太郎 幻冬舎 1100円+税)という本を手元に置いてやっているのだが、最初はさっさと読んで、やりながら参考にしていた。今回、最初からずっと読み直してようやくわかったことがある。最初からきちんと読めば早くから解ったはずだけど(笑)。
わたしが「脊柱管狭窄症」というと、たいていの人が「ヘルニア」または「椎間板ヘルニア」かというのである。これがわからん、わたしは今まで腰痛になったことがないのになんでやねん? その回答があった。わたしは脊柱管狭窄症患者の中でも5%の純粋な脊柱管狭窄症患者なのである。たいていの方は「ヘルニア」など過去に患った病名がつくみたいだ。
引用すると〈椎間板のほうはずっと健康な状態をキープしてきたものの、加齢によりじわじわと脊柱管の狭窄が進んできて、「歳をとってから狭窄症の症状だけが現れてきた」〉とある。なるほど、腑に落ちてあたますっきり。

腰痛経験がなく姿勢が良い人がなるとの説明で目の前が明るくなった。ちょっと前に病名を知って明るくなったが、今度はもひとつ解ってよーしよし、って感じ。解ったから治るわけでないが、理屈がわかれば気分がよい。ストレッチに励むのみ。やり過ぎないように。
背骨の中の狭まった脊柱管さん、広がっておくれ。

群ようこ『ぬるい生活』

群ようこさんの名前は『本の雑誌」を毎月買っていたときがあって昔から知っていた。雑誌に載ってるから読んだので単行本は読んだことがなかった。写真を見ると知的な印象で上手に年をとってはるなと思った。
『週刊現代』の群ようこさんのインタビュー記事「書いたのは私です」を読んだらおもしろかったので紹介されている『かるい生活』を読みたくなった。アマゾンを探したら、さきに出た『ぬるい生活』があったので中古本を注文したのが昨日届いた。読みかけたらおもしろいので、続けて読もうといま2冊(『かるい生活』と『ゆるい生活』)を注文したところ。
いちばんに家族と絶縁した経緯を知りたい。

蔵書の8割がたは処分したといっておられる。わたしは数年間にわたってぼちぼちと本の処分をしているがしきれないので弱っている。一度にどかんと出したらいいんだろうなと思う。そこらへんのことを知りたい。まあぼちぼち出してかなり減っているけど、これからが問題だ。捨てられない本が残っているんだから。

『ぬるい生活』は更年期の話が大部分である。読んでる途中で更年期真っ最中の友だちにこの本を買うようにメールした。
(朝日新聞出版 540円+税)

今日の晩ご飯

お酒は赤ワイン。最初は魚料理、缶詰のオイルサージンを互い違いに焼き皿に並べて、チーズ、トマトピューレ、セージをのせて焼いたもの。テーブルの真ん中に置いてそれぞれとって食べた。お金をかけずに見かけも味も良い料理だった。
次の皿は野菜と豚肉の炒めたの、野菜はロマネスコ、ケール、トマト。そのあとにカボチャとミルクのスープが出て、アボカドとレモンをのせて唐辛子を効かせたオープンサンド。紅茶はラプサンスーチョン。片付け後にコーヒーとビスケット。

昨日の午後はつるかめ整体院に行った。終わった時間に迎えに来てもらって車椅子に乗せてもらい近所で用事をすませた。そのあと晩ご飯をたまに外で食べようと、カレーの「よばれ屋」へ行ったらドアが閉まっていた。水曜日だから定休日かもね。あきらめて帰っておうちご飯に切り替えた。この前にわたしが行ったのは去年の6月6日だった。細野ビルの66展の日だったから覚えている。相方は買い物に行ったときちょこっと寄ってビールやコーヒーを飲んでいるみたい。スーパービッグビーンのそばなので、納豆を買いに来た友だちと偶然ばったり会って話し込むみたい。

おうちごはんもおいしいけど、近所においしい店があるのがありがたい。早くどかどか歩けるようになりたい。

久生十蘭『十字街』が出てきた

出てきたっていっても、30年も前にそこへ置いいたのは自分だから驚くことではないが、好きな作品が手元にあるのがすっごくうれしい。
久生十蘭『十字街』が朝日新聞夕刊(1951/1/6日-6/17)に連載されたとき、わたしはこどもだったが毎日夕刊の配達が楽しみだった。まだ見ぬ(いまもまだ見てないが)パリに生きる主人公たちのことをどきどきしながら読んでいた。エキゾチックな挿絵も素敵だった。

それから何十年も経って三一書房から久生十蘭全集が出るのを知り無理して手に入れた。1970年だから約20年後だがすごくおもしろく読んだのを覚えている。その頃は本を買う量が半端でなく好きな作家の全集を揃えることに夢中になっていた。

結局、久生十蘭の全集は「顎十郎評判捕物帳」ぐらいしか読まずにさっきまで積んであった。さっきもう読むことはないなと思って捨てる本の中に入れた。『十字街』だけちぎり取ってファイルした。いまは読みたい作品があれば、久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)が手に入る。生きていれば海野弘さんの解読も買って読める。(久生十蘭『魔都』『十字街』解読 海野弘 右文書院)
ああ、本棚を調べてよかった。まだ出てきそう、ほとんどゴミになるけど宝が隠れているかも。

春めいて気分よし

今朝は目が覚めて第一声が「今日はぬくいね」だった。パジャマの襟が汗ばんでいる。寒くなってから一日置きに着替えてたのに、これから毎日着替えて洗濯かいなとサボりの虫がつぶやいた。
湯たんぽが寝床の足の向こうにひっそりとあった。知らん間に蹴飛ばしていたんやな。春が近くまできた証拠。

洗濯ものを干しにベランダに出た。ほんまに寒くない。大寒いころは綿入れを着て干してたのに、セーターだけで平気だ。へえっ、春が来るんやな。けっこう、けっこう、いい気分。

今夜は湯たんぽなし。オイルヒーターだけつけて寝よう。
テニスボールのストレッチをちゃんとやってお風呂でぬくもって横になる。
カップにたっぷりのココアがうまい。春の夜のココアもまたいいものだ。なんちゃって、この後はまた冷え込んで「春のち真冬」かもしれないのに。そしたら寒い夜に温かいココアだ。

今日は雨水(うすい)

今日は二十四節気のうち「雨水」だって。今年は2月19日から啓蟄(3月5日前後)までの期間が「雨水」。啓蟄は「冬籠りの虫が這い出る」という意味だそうだ。そういえば猫がいるころ、台所の引き出しで啓蟄の日に小さなゴキブリを発見してキャーと叫んだことを思い出した。猫のご飯のおこぼれをゴキブリがもらって我が家に住み込んでいたのだ。猫が死んだらゴキブリも姿を消した。夏になったらどこかから入ってきたのを見かけることはあるが。

せっかく二十四節気から話をはじめたのに、ゴキブリへと落ちちゃった。
「雨水」のころにおひな様を飾ればいいそうである。わたしがこどもの頃の我が家は貧しくて、わたしはお雛様というのは自分でつくった紙製のしかなかった。妹の時代になってガラスケースに入った小さなひな壇が飾られた。父親の好みでとても素朴なものでよかったが、なんせ妹のものだったから、わたしの心はわびしかった。スルーできたのは『小公女』とかやっぱり少女文学だったなあ。というようなことを回想するわたし。外は春雨、だったらいいのに、いいお天気です。