ヘレン・ハント監督・製作・主演『いとしい人』

ヘレン・ハントは「恋愛小説家」で、ジャック・ニコルソンの相手役でアカデミー主演女優賞を受賞した。感じのよいウェートレスの役で好感を持った。
今夜見た「いとしい人」(2007)は彼女が監督・製作・主演した映画(原作がエリノア・リプマンの小説『見つかっちゃった』)である。
すごく言いたいことがわかる映画だった、共演の俳優も知り合いたちが好意を持って参加したという感じ。

エイプリル(ヘレン・ハント)はユダヤ人の家庭の養子で弟は実子である。
39歳で小学校教師をしており夫ベン(マシュー・ブロデリック)も同じ学校の教師だが、突然ベンが別れようと言い出す。そしてその翌日は養母が死亡。
夫のクラスまで掛け持ちすることになったエイプリル、忙しくしているとそのクラスの生徒をフランク(コリン・ファース)が迎えにくる。フランクの妻は家出したので二人の子どもを育てているのだ。
エイプリルの実母(ベット・ミドラー)が突然現れる。15歳のときにエイプリルを産み養子に出したが、いまはテレビに出ている有名人だ。母と子の葛藤がいろいろあるがだんだんわかりあっていく。
フランクとも仲が深まるが、エイプリルは別れた夫の子を妊娠していることがわかる。彼女が病院へ行って診察椅子に座ったとき横にはフランクとベンが付き添う。その後に流産。
弟に相談すると養子をもらうか実母にお金を出してもらって人工授精したらどうかという。人工授精をしてからエイプリルはフランクに謝りにいく。
最後のシーンは遊び場にいる子どもを呼び寄せるエイプリル。彼女が抱きよせたのは東洋系の女の子だった。
コリン・ファース扮するフランクがまっすぐに怒り、まっすぐに愛するところがよかった。