アン・リー監督『ハルク』

長いことマンガやコミックスとご無沙汰している。嫌いではないのだが。今回、どんな映画のDVDでも持ってるらしいT氏にマーベル・コミックスをまとめて貸していただいた。今夜は天神祭やからアメコミでも見ようじゃん、というノーテンキなことで、順番に見るように指定された一番目の「ハルク」(2003)を見た。マーベル・コミックスってなんのことかと思ったら、ニューヨークに本社を置く二大アメコミ出版社のひとつだとウィキペディアにあった。

「ハルク」というタイトルで昔のテレビドラマ「超人ハルク」を思い出した。30年くらい前やったかな。ふだんは真面目な農民(だったと思う)だが、正義の怒りにかられて着ているシャツを引き裂いて、緑色の超人ハルクに変身する。週に一度のお楽しみだった。

最初のシーンは気持ち悪い実験映像が字幕とともに続いている。ヒトデの手を切ったり、液や血がほとばしったり。その研究をしているブルースの父親ニック(ニック・ノルティ)が、小さい息子の腕に出来上がった注射液を注入する。これは失敗で対処方法を模索している最中に、ニックの生体実験が発覚しすべての研究から外される。
息子は4歳で両親を知らずに育つ。

真面目な研究者に成長したブルース(エリック・バナ)と同じく研究者のベティ(ジェニファー・コネリー)は愛し合っている。実験をしていたとき、ブルースは事故で大量のガンマ線を全身に浴びる。その後、彼の体内で異変が起きる。怒りの感情にかられたとき、彼の体が膨張し緑色の醜い大男に変身し暴力をふるうのだ。
政府軍と大企業とがハルクの生きている体から、成分(?)を取ろうとハルクを追う。怒りが増幅してますます強くなるハルク。ミサイルも戦闘機もなんでもやっつけてしまう。飛ぶし、水の中でも死なへんし。