ジョン・シュルツ監督『バンドワゴン〈1996年〉』

フレッド・アステアの「バンド・ワゴン」は大好きでレーザー・ディスクで何度見たかわからない。アステアのダンス映画はRKOのジンジャー・ロジャースとの共演してるのが好きだけど、今夜はその話ではなく「バンドワゴン〈1996年〉」のほう。

働きながらプロのミュージシャンになろうと練習しているトニーは、歌いたいくせに人前で歌うのが苦手で、仲間を集めて練習するときは一人離れてカーテンの陰で歌っている。舞台に出たら後ろ向きだったり。それでもバンド「サーカスモンキー」を結成してライブをやり続け、彼らを認めるマネージャーとも出会う。
全員で汚いワゴン車に乗り込みツアーに出発する。演奏がだんだんさまになってくる。あるときラジオで「サーカスモンキー」の曲ががかかっており、そのラジオ局へ行ってDJのインタビューを受ける。そこでまたまた口喧嘩がはじまる。
あるときトニーの曲のテーマである「アン」の本人が現れるが、トニーが仕事をしている間にドラムのチャーリーがアンと仲良くなってしまう。
狭いワゴンでの移動の上にそれぞれ個性が強いから大変だ。車を降りて釣りをしようとしたのを追いかけたトニーが警官に声をかけられ、なんやかやでポケットから拳銃が出てきてつかまって。
メジャーになるチャンスができるが、自分たちはその道には行かないとみんなそれぞれ言う。