ノーラ・エフロン監督『ユー・ガット・メール』

何回も見ている大好きな映画。好きな映画の20番目くらいにはいるかも。ラブ・コメディ大好きだが押し付けがましいのに当たるとがっかりする。なかなか難しいところをクリアしている映画を見るとうれしくなる。そういう映画である。

メグ・ライアンほどラブコメディに向いた女優はいない。美女ぶらない好ましい美人。相手役のトム・ハンクスは男前とは言えないが好ましい男ナンバーワン。二人がインターネットでメールを交わす。実際にも会っている仲だがお互いがわからないところから話がはじまり、だんだん惹かれあっていく。

要するに「高慢と偏見」現代ニューヨーク版である。実際にメグ・ライアン扮するキャスリーンはいつも「高慢と偏見」を抱えていて、待ち合わせのカフェで読んでいる。ちょうど映画が封切られたころ、わたしも「高慢と偏見」を20回くらい読んでいると言ってた。ここ数年はなぜか読んでなくて、コリン・ファース演じるダーシーさんのDVDもしまい込んだままである。暖かくなったら出番がくる予感がする。