サラ・パレツキー『セプテンバー・ラプソディ』(1)

ヴィクシリーズ長編16冊目。
「VFC会員サイト」のために本の整理をしたのでここにも書名を入れておく。

サラ・パレツキーの長編小説 山本やよい訳
1 サマータイム・ブルース(ハヤカワミステリ文庫 1985年)
2 レイクサイド・ストーリー(ハヤカワミステリ文庫 1986年)
3 センチメンタル・シカゴ(ハヤカワミステリ文庫 1986年)
4 レディ・ハートブレイク(ハヤカワミステリ文庫 1988年)
5 ダウンタウン・シスター(ハヤカワミステリ文庫 1989年)
6 バーニング・シーズン(ハヤカワミステリ文庫 1991年)
7 ガーディアン・エンジェル(ハヤカワノヴェルズ 1992年)
※現在はハヤカワミステリ文庫から刊行
8 バースデイ・ブルー(ハヤカワノヴェルズ 1994年)
※現在はハヤカワミステリ文庫から刊行
9 ハード・タイム(ハヤカワノヴェルズ 2000年)
※現在はハヤカワミステリ文庫から刊行
10 ビター・メモリー(上下)(ハヤカワミステリ文庫 2002年)
11 ブラック・リスト(ハヤカワミステリ文庫 2004年)
12 ウィンディ・ストリート(ハヤカワミステリ文庫 2006年)
13 ミッドナイト・ララバイ(ハヤカワミステリ文庫 2010年)
14 ウィンター・ビート(ハヤカワミステリ文庫 2010年)
15 ナイト・ストーム(ハヤカワミステリ文庫 2012年)
16 セプテンバー・ラプソディ(ハヤカワミステリ文庫 2015年)

翻訳ミステリが低調なときに全作品が訳されていて読めることに感謝でいっぱい。
早川書房さまありがとうございます。素晴らしい翻訳をしてくださっている山本やよいさんありがとうございます。

わたしはもともとミステリファンで、そのころは特にハードボイルドミステリが好きだった。「サマータイム・ブルース」が出版されたときにすぐに買って読んでいるから30年にわたる読者である。

数冊読んだころ、ヴィクもわたしら読者も年を取ったのに気がついた。「バースデイ・ブルー」くらいからだったと思うが、ヴィクの言葉に疲れを感じるようになった。これからどうするんだろうと考えていたとき、若い女性警官が警察を辞めてヴィクを手伝うといってきた。そのときわたしは体力を使う仕事は彼女に任せてヴィクは頭を使ったらいいんじゃないかと真剣に思った。その彼女ものちに出てきた従姉妹のペトラもヴィクの行動力には追いつけなかった。
最近のヴィクは疲れたと言いながら活動していて昔と変わらず一直線だ。年を取ったとは言いながら作品では実年よりも年をとるのが遅いからいいよね。
わたしもそのくらいの遅さで年をとっていたらもうちょっと行動できるんだけど、実年齢に合わせて年をとっているので疲れるし遅れをとるしである(笑)。
(山本やよい訳 ハヤカワ文庫 1300円+税)