ジーン・ポーター『リンバロストの乙女 上下』と『そばかすの少年』

昨日ツイッターに「リンバロストの乙女」が河出文庫で出るというツイートがあった。ありがたくリツイートさせてもらったが、テレビドラマで村岡花子が人気になっているおかげらしい。うちはテレビがないが姉のところで土曜の昼に全部で3回くらい見たかな。母の故郷の山梨弁がなつかしいが、村岡さんは山梨出身なんやね。

わたしは「赤毛のアン」の良さがあんまりわからなくて、村岡花子訳というと「リンバロストの乙女」と「そばかすの少年」(1904)なのである。何度も書いているけど、誕生日プレゼントに父からもらった「黄色い皇帝蛾」(イエロー・エンペラー)をなくしてしまい、何十年か経って「イギリス児童文学研究会 ホビットの会」でこの本の内容(お弁当の話)が話題になったとき図書館勤務の会員に調べてもらった。千里の児童図書館にその本があるというので行って本を手に取りその場で読んだ。そしてお願いしてコピーしてもらった。2回に分けて受け取りに行ったっけ。コピー代が6000円かかったのも思い出である。

そのあとでに小さな本屋で見つけたのが赤いギンガムチェック柄のカバーがついた角川文庫のマイディアストーリーで、前作の「そばかすの少年」も手に入った。それからはこの3冊を大切に持っている。「黄色い皇帝蛾」は「リンバロストの乙女」の抄訳だとそのときにわかった。
今回復刊されるのは「リンバロスト」だけのようだ。「そばかす」を読めば「リンバロスト」が「そばかす」に続く物語ということがわかる。登場人物のその後とか。
そして「そばかす」の〈あとがき〉が詳しくて作者ジーン・ポーター(1868-1924)とその時代のこともよくわかる。
3冊出してきて昨日から読んでいるが乙女心を揺さぶる本だ。何度読んでもいい。