整体と内田百閒『おからでシャムパン』

今日は整体の2回目に行った。からだが柔らかくなったみたいな気持ち。時間を見たら1時間経っていた。眠っていたのかぼーっとしていたのか気持ちよくてあっと言う間だったなあ。いまもこのまま横になったらすやすや眠ってしまいそうだ。
先週治療してもらってから、膝や腰の調子が上向いているような気がする。おととい姉の家から帰ったときも以前の疲れ方からするとだいぶマシだった。いい整体院を見つけてラッキー。それがご近所さんなのもラッキー。

昨日も読んでいた内田百閒の「猫の耳の秋風」に入っている「おからでシャムパン」を再読。
うちの晩ご飯もおからがついたから。うちのおからはわたしの自慢料理で以前は海老や椎茸を入れたりしていたが、最近はシンプルにニンジンとゴボウと薄揚げとネギだけである。薄いベージュっぽい色のおからにニンジンのオレンジ色がよく似合う。よく炒ったおからはほんとにうまくて、機嫌良く食べているのだが、百閒先生のはもっと高雅なのである。
おからを布巾に包んで水を流しよく揉む。水を切ってすり鉢に移してすりこぎで摺る。それからおからに色がつかないように味付けする。入れるのは銀杏だけで、最後にレモンをしぼる。
お膳におからの小鉢とシャムパン(シャムパンがお膳に上がるまでの話があるのだがここでは省略する)で一献。

うちはその他に4品のおかずがついてうまい晩ご飯だった。いくら百閒先生推薦でも、おからはうちのがいいなと言いながら食べた。おからを洗ったら栄養が抜けるんとちゃうかという意見が出たが、布巾がはずれてみんな流してしまうというのがアタリかも。
(六興愛蔵文庫 内田百閒作品集)