ロネ・シェルフィグ監督「ワン・デイ 23年のラブストーリー」

いつものことだが心温まる映画はないかなと探して、見つけたアマゾンプライムの映画を気分良く見終わった。
イギリスの作家デヴィッド・ニコルズが自らの小説を脚本にしたのをロネ・シェルフィグが監督した2011年のイギリス映画。これを見ようと決めたのはロケ撮影がスコットランド、イングランド、フランスで行われたと知ったから。最初のシーンはエディンバラで、大学や街や森林や野原がゆっくりと映し出されてうれしくなった。

主人公たちの出会いが1998年7月15日のエディンバラ大学の卒業式。イケメンのディクスター(ジム・スタージェス)と真面目なエマ(アン・ハサウェイ)が出会うのが23年にわたる恋の歴史のはじまりである。
最初の出会いがあった「聖スウィジンの日」である7月15日はふたりにとってなにか起こる日というか、毎年の7月15日を基準に物語が進んでいく。
エマはディクスターに恋しているのに友人としてつきあう。その期間が長いのでどうなるかと思って心配した(笑)。教師をしていたエマが作家になり、華やかにテレビの仕事をしていたディクスターのほうは時代に取り残される。その状況のときに愛している人の子どもが欲しいとエマがいう。
最初はちょっとまどろっこしかったが、後半どんどん引き寄せられて最後は良かったねとなった。ハッピーエンドではないがしっとりと心に残る。
主演二人を初めて見たがいい感じだったし、ディクスターの娘のジャスミンをやってる少女がむちゃくちゃ可愛い。