新米のおにぎり

午後から近所の公園のイベントに行った相方が新米を買ってきた。滋賀県産の有機キヌヒカリ2キロ袋を持ってうれしそう。今夜は糖質制限を休んでご飯を好きなだけ食べようというお祭り日。
なにも混ぜずに白いご飯を炊いて中に塩昆布をいれ大森守半の海苔を巻いた大きなおにぎり。大口開けて食べた。うまっ!
いつも玄米ご飯か五分づき米なので白いご飯は久しぶり。大きなしっかりにぎったおにぎりを食べたのに、もうちょっとと今度は茶碗半分に盛って卵かけご飯。白いご飯に黄身がきれいだ。
その他は、味噌汁と納豆に生野菜を混ぜたのとゴーヤチャンプルー。今夜は酒なし。

まだ明日用に2個残してある。明日の昼ごはんはおかずになる野菜の汁をつくって食べる。

鳥取地震と阪神大震災の記憶

午後、パソコン前に座っていたら机の上のiPhoneがでっかく叫び出した。「地震や」と叫んで立ち上がったら部屋は揺れはじめた。うちはマンションの8階なのでよく揺れる。
午後2時7分、鳥取地震、ずいぶん長く揺れていた。物が落ちるとかはなくゆらりゆらりと揺れるだけ。「うわっ、どないしょ」「どこにいたらええのやろ」と言葉がぽろぽろとこぼれる。テーブルのところへいって「この下にもぐろうか」と言ったところで、揺れはおさまった。それからはラジオをかけっぱなしで野村アナウンサーの緊迫した声を聞いていた。

阪神大震災以来、地震が怖い。
あのときは壁一面につくりつけた本棚の上段からばらばらと本が飛び出した。その下に布団を敷いて寝てたから当たれば大変なことになるところだった。
揺れの方向によって物が落ちたみたいで隣家の人は食器棚の扉が勝手に開いて食器がたくさん飛び出し割れたそうだ。うちは食器はほとんど大丈夫だった。

飛び出した本はふだんはあまり開かない全集本だったが、片付けるときに飛び出した本を捨ててしまった。残った揃ってない全集本は本棚下段の隅に積んであるのだが、昨日ふと、「坂口安吾全集の残りはいらんね、ほかそうかな」と言った。そしてまず第一弾を取り出してゴミ袋に入れたのだ。
昨日そんなことがあって今日の地震なのでちょっと怖い。

秋の色

涼しくなるとスカーフの季節。わたしは着るものはモノトーンだがスカーフは華やかなのを持っている。毎年何枚か買うのに捨てることはあまりないから増える一方である。歩いていてぱっと目についたのを買う。
今年は夏の終わりに堀江のジョローナで目を引かれたインドプリントの大きなスカーフを買った。きれいな赤色に小さな白い模様がついている。夏は出かけたところの冷風を避けるためにスカーフは必需品である。とても重宝した。こんなこと書くほど出かけてないけど(笑)。

今日は姉の誕生日。前々からなにか買いに行こうと思っていたのに、今朝の時点でまだ用意してなかった。着るものの趣味がまるで違うのでどこでなにを買うかわからないのである。姉はずっとある高級洋品店で買っていてツーカーだったので、そこが閉店したので最近困っている。カーディガンが欲しいというので、百貨店に行ってみようかと思った。いままではたいていスカーフとか厚手の毛糸ソックスとか本とか軽量級のプレゼントだったけど、今回は張り込んで上質のカーディガンにしよう。

百貨店の食品以外のものを買いに行ったのは、先月自分の靴を買いに行っただけ。その他は通りがかってスカーフとハンカチを買ったくらいね。
10時に阪急百貨店に行った。婦人服は4階だとネットで調べたが、セーター類はどこにあるのかな。4階に行って左右を見ながら歩き出した。服を吊ってあるところにカーディガンの形の服がある。それを見ていたら販売員さんがやってきた。
わたしの服装を見たせいか、派手なのでなくてグレイのをいいでしょうと話しかけた。姉にあげるから地味できれいな色のをと言ったら、グレイに藤色がかかったちょっとない色のオーソドックスなカーディガンを出してきた。一目で気に入り予算オーバーだったが買った。姉は来週のデイサービスに着ていくと喜んだのでオーケー。

マーティン・スコセッシ監督『ラスト・ワルツ』

昨夜はボブ・ディランのステージを思い出しているうちに懐かしさがつのり、久しぶりに映画『ラスト・ワルツ』を見ることにした。1978年製作のマーティン・スコセッシ監督の作品で、ザ・バンドの解散コンサートの映像とインタビューを組み合わせて絶妙な美しさをもった映画である。

そのころはジャズから離れてパンクにはまりだしたころで、ザ・バンドなんてバンドがあったのも知らなかった。そのころから読み出したロック雑誌に出ていたのか、誰かから勧められたのか、相方が見に行き、帰ってから「ものすごくよかった、明日見に行け」と強引に勧めたのだ。
難波の映画館に行ったらけっこう人が入っていた。2階の前のほうに座って最終回を見たわけだが、最初はわけがわからず、途中からは熱中してもう一度見たかった。

ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ヴァン・モリソン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ドクター・ジョン、マディー・ウォーターズ、ロニー・ホーキンス、ポール・バターフィールド、ニール・ダイヤモンド、エミール・ハリス、ザ・ステイプルズ、リンゴ・スター、ロン・ウッド、・・・。以上、ネットから出演者名をコピペしました。

ニール・ヤングを初めて知った。よかった〜 ロビー・ロバートソン、このときはまだ真価がわかってなかった。この二人を知っただけで幸運だったなあ。
そしてボブ・ディランが素敵だった。名前となにかで聞いた歌しか知らなかったのが、ここで見てすごい人だとわかった。

最後にラスト・ワルツがバックに流れて、これで終わったと思ったら、なんと「グリーンスリーブス」が美しく奏でられ、もうもう感激の涙だった。昨夜もじーんとしながらいっしょに歌っていた。

1994年のボブ・ディラン

ボブ・ディランにノーベル賞ということで名前や写真を見る機会が増えた。もらっても断っても話題になる人である。サルトルのように断るのをかっこいいという時代でもないから、もらっておいたらええやんと思う。

わたしはずっとジャズを聞いてきて、ジャズミュージシャンの来日公演にはずいぶん行った。70年代の終わる頃にパンクに目覚めたが、それまではローリングストーンズさえ気にしていなかった。80年代は同時にボブ・ディランを含めてロックを吸収しようとしたから大変だった。

90年代はニューウェーヴからも遠のきつつあり、アフリカやアイルランドなどの音楽を聞いてみようかと思ってレコードを買いだした。レコードからCDになっていたかしら。
そんなときアメリカ村のバオバブって中古レコード店をやっている女性と知り合った。バオバブは20年もやっていた店を今年閉めてネット販売専門店になっている。いまサイトを見たら「広大なアフリカ大陸のほぼ中央に位置する、コンゴ民主共和国(Democratique Republique Du Congo = 旧ザイール)」のめくるめく優美な音楽の専門サイトです。」とあった。
勧められるままにザイールのレコードを買ったのを思い出した。でも都会派というかやっぱりパンクっぽいのが好きなわたしには大地の音楽はちょっと遠かった。

いやいや、いろいろ思い出すことがあるもんです。

今日の話題はボブ・ディラン。
バオバブの彼女がチケットを買ったのに行けなくなったという知らせがオフィスの隣室のMさんを通じて入ってきた。1994年2月12日 大阪城ホールの入場券が2枚あった。けっこう高かったが、それもそのはず、前から10番目くらいのアリーナ席だった。椅子はあったがずっと立っていたように覚えている。歌うボブ・ディランの眼光はするどく一瞬射すくめられたようなときがあった。

トマトのオムレツ

昨日ツイッターでトマトとタマゴをオーブンで焼いたのがうまかったというツイートを読んで、最近トマトのオムレツを食べてないのに気がついた。以前わたしがよくやってたっけ。フライパンでトマトとハムとか炒めてタマゴでとじるカンタンなやつ。
昨日の晩ご飯は個食だったのでわたしはずっと家にいたから野菜をいろいろ炒めてラーメンをつくって食べた。超手抜き。
ちょっと遅めに帰ってきた相方がお腹が空いているかと尋ねたので、ちょうどよかった、夜食にトマトのオムレツを作ってちょうだいと頼んだ。

相方の料理だからモッツァレラチーズがとろけたオムレツの横にはブロッコリースプラウトがおかれ、香ばしく焼けたトーストつき。赤ワインが開けられておしゃれな一皿となった。
それが美味しかったのでもう一度と、今日の晩ご飯は昨夜の倍の量のオムレツと鶏肉と生野菜たっぷりの一皿と豆のスープとトーストだった。

じょじょに冬仕度

昨夜は遅くなってから映画を見はじめたものだから当然寝るのも遅くなった。でも昼の間にふとん類の入れ替えをしたのでぬくぬくで寝られた。時間的には昼だが朝の爽やかな目覚めの心地よさ。
パジャマもそろそろ冬物にしなくては。その上に着る綿入れも出さないと。

4つの椅子にそれぞれタータンチェックのひざ掛けをのせたら暖かい雰囲気になった。古いのを捨てて新しいのを買ってきたのがいい感じ。膝にのせるのと2枚ずつなのでとても暖かそう。

年末ごろには湯たんぽも出さなきゃ。この間ラジオで湯たんぽがいいと専門家が言ってた。袋が古びているのをなんとかしなきゃ。古いものは弱い(母の名言)。

人間も古びてきて弱いのを実感する秋。

デヴィッド・フランケル監督『プラダを着た悪魔』

2006年製作の評判になった映画を10年後のいま見た。当時の雑誌やネットでの評判や批評を思い出す。今日見ていてもすでに見た映画みたいで二度目に見ている印象。
地方の大学出身でニューヨークで働き成功しようと出てきた女性の物語。
人使いの荒い編集長メリル・ストリープのもとで働きだしたアン・ハサウェイは時間に関係なく呼び出され、私用も含めて用事を言いつけられる。恋人とパーティでくつろいでいても携帯に電話が入れば走り出さねばならない。まだ出版されてない本を双子の娘たちのために手に入れろ、それもすぐにという命令で走り回る。
ダサい服装をファッショナブルに変えて装わせてくれる男性が出てきたり、本の原稿を手に入れてくれる男性がいるし、運がいいんだけど、それを生かす才能やセンス、気配りがある。本だって双子のために2部コピーして、それに表紙をつけてやる配慮がある。

コーヒーを持って走るのは日常茶飯事、ステーキも持って走る。先輩の同僚は慌てて車にぶつかり大怪我、目標にしていたパリ出張がパーになる。その前に編集長はアンを見込んでパリへ連れていくと決めていた。
大味だけどおもしろい映画だった。パリもニューヨークも華やかで。

中野和子『「売れる」ハンドメイド作家になる!』は楽しくてためになる

この本は20年以上の友人である著者からいただきました。楽しくてためになる本です。
まっすぐに縫うのさえままならぬわたしとは縁のないハンドメイドだが、やさしい文章と写真とイラストでハンドメイドの楽しさとその実現について教えてくれる。今日一日楽しんで読んだ。すべての色合いがとっても甘くて綺麗。
中野さんはわたしよりずっと年下の友だちなんだけど、最近はまるで先輩のような気がしている。素早くセンス良く作品を仕上げる彼女。それだけじゃないところが中野さんで、書くことだって本書を読めば誰だって達者な筆遣いに感心するに違いない。

最初の「トップクリエーターの場合」では現在活躍しているクリエーターの人物と作品が紹介されている。仕事をしながら時間をやりくりして作っている、家事育児をこなしながら作っている、リタイア後に地方で暮らしながら作っている、などなどいろんな立場の人たちの制作風景が厳しくも楽しそう。

苦労して出来上がった作品を売るのにはどうしたらいいかが次の課題で、ウェブサイト利用について詳しい説明がある。
作品の写真撮影、商品の包装のしかた、説明文の書き方、いっぱいやることがあるのを丁寧に手取り足取りという感じで教えてくれる。
出品の仕方の詳しい説明に、順番にやっていけば出品できそうと思ってしまった(笑)。
品物の配送方法、価格の決め方、確定申告にもふれていてほんとに親切丁寧な本です。
(監修:菅村 大全 グラフィック社 1600円+税)

一夜明けたら寒い日

細野ビルは暖房があまり効かないところで(最近は知らないけど、わたしがよく行っていたころは)、いまごろの季節だとひざ掛け毛布を持ったり、大判のスカーフを掛けてたいそうなことだった。年をとると寒さと冷えが堪えるのでね。
昨日はタイツをはいてスカーフ巻いて布バッグにはひざ掛けを入れて行ったのだが、室内も庭も寒さを感じなかった。
帰ってからモンゴル岩塩の風呂で温まってから日記を書き、ライブで出会った人のことなどしゃべってお茶して、本を少々読んで寝た。寒くはなかった。

今朝方はほんまによく冷えた。寒くて目が覚めたら上掛けを体に巻いて寝ていた。なにか暖かいものを出す知恵が廻らず寒いなあと思っていただけ。楽しい夢を見ていた途中で目覚めたのだが、その夢は、わたしが新幹線で東京へ行き、知り合いの家に泊めてもらっている。きれいな若い女性がハーブティを出してくれた。カップの横を見るとハーブが色とりどりの綺麗な花をつけていて、それをつかったお茶のようだ。ありがとうとにっこりーとした顔をしたところで目が覚めた。幸せなものである。