うまい菜がうまい

うちの両親は関東出身者なので、大阪独自の食べ物をあまり知らずに育った。こどものときに、父が文学好きだったから、だれやらの小説に出てきたと「うなぎの頭と豆腐を炊いた半助」と「はもの皮を入れたキュウリもみ」を大阪の味だと教えてくれた。正月の雑煮は元旦が関東風で二日が白味噌の関西風なんて言ってた。
日常的に食べた菜っ葉類で覚えているのは水菜で、庭の隅っこの家庭菜園(?)で育ったのをクジラ肉と炊いたのをしょっちゅう食べさせられていた。あとはほうれん草のおひたしが多かったな。

ハタチくらいのとき文学の会に入ったときは、兄貴みたいな口をきくのが数人いてなんだかんだと指導してくれたのであった。そのとき大阪生まれの大阪育ちの青年が「うまい菜」を持ってきて「これが大阪の菜っ葉や」と教えてくれた。それ以来、どこにでも売っているものではないが、見かけたら買っていた。
最近、近所に野菜屋を見つけて珍しい野菜も日常的な野菜も買っているのだが、うまい菜があってときどき買う。今日も厚揚げと炊いて食べた。うまい菜、うまい。

父の思い出

昨日の夕方姉から電話で明日は寒いらしいよとのこと。明け方は0度になって昼間になっても4度とか。ほんまに12時過ぎたらぐっと冷えてきた。暖房費がコワイ。
午後買い物に出かけたら少しだが雪が舞っていた。マスクしてメガネかけて、帰ったらコートのホコリを払うのを忘れずに。
ホコリを払うので思い出したが、わたしの父親はきれい好きだった。古本や古レコードを買ってきたら雑巾で心ゆくまで拭いていた。こどもたちが帰ってくると外に立たせてハタキで払うのが習慣だった。掃除機がない時代は風向きを見て箒を使う。こどもたちは掃き終わった風上に移動させる。コートや上着は脱いで外で払う。
最近のわたしは洗濯物をとり入れるとき1枚1枚振っている。お父ちゃんとおんなじことをやってるやんかと思い出し笑い。そういえば風向きを毎日気にしている。父親は箒をどっちむけて掃くかだったけど、わたしは舞州からの風向きを気にしている。

晩ご飯は湯豆腐、その前に少々お酒を飲んだ。酒の肴は、新たまねぎの薄切りにかつお節とポン酢醤油をかけたのとたまねぎの葉と薄揚げを炊いたんと酢れんこん。湯豆腐は菊菜だけ入れ、最後は春雨。そして玄米ご飯。最後に煎茶で京都の山清水ってお菓子を食べてまんぞく。

まちあそび復活

昨日は本を読みヴィク・ファン・クラブの会報をせっせとやったが、足腰が弱っている感じで買い物にも行かなかった。風邪引きくらいでナンギなことやとがっくりだった。腕振り体操するのもしんどい。
今日は起きたときから元気で腕降り体操は200回。朝食は食べないので紅茶とビスケットを朝食代わりにして朝食後の薬を飲んだ。

昼ご飯を食べて片付けた。
さあ、元気だぞ、街歩きに出るぞ。
歩いて南船場へ行って、年末から行こうと言っていた相方が見つけたパンとケーキの店で、おいしいコーヒーとチョコレートケーキを食べた。道に面したテラス風なところに大きなストーブがあり、膝掛け毛布が用意してある。ケーキのチョコレートがすごくボリュームがあってうまかった。ここはパンもうまい。

バケットなどパンを買って、すぐそばのオーガニックカフェ&オーガニック食品店へ。相方が野菜や玄米を買っている店だ。カフェでオーガニックワインを頼んで和んだ。
自分らのお土産に店先で焼いている安然芋の焼き芋を買った。

リリアン・J・ブラウン『猫は殺しをかぎつける』

1988年発行の本で出たときから知っていたのだが、猫が家にいて、なにからなにまで猫づくし生活をしていたので、ミステリまではと遠慮したのだった。
仕事場が別にあったときは、猫のためにクッションやぬいぐるみを置き、あちこちに膝掛け毛布や布があり、部屋そのものが「花子の家」だった。
そんなことを思い出しつつ翻訳の出たシリーズ最初の本を読んだ。
検索したら29作も出ているんだ。そのうち25冊がここにある、ヤッホー〜
1966年から書きはじめている息の長いシリーズを、ずっと待っていて読むって快楽だったろうな。
Jさんに頂いた本、とにかく早く読んで次にまわそう。

2匹のシャム猫「ココとヤムヤム」と飼い主の新聞記者のジェイムズ・クィラランの楽しい物語。クィラランは独身で身長6フィート2インチ、しかし体重は医師から30ポンド減量を言い渡されている。そんなときに新しいグルメ記事を書けという編集長のお達しがある。

読みながらクレイグ・ライスみたいだと思った。ユーモアとか女性がクィラランに話しかけるところとか。
おデブちゃん友の会—全員重量級—の会合では堕落者が罪を告白する。趣味を持ちなさいと言われて、食べるのが趣味なのって答えたのには笑った。
猫だけでなく食べることが好きな人にもおすすめ。

CT初体験

咳こむことが少なくなって夜も熟睡できていい案配になった。でもまったく抜け出したわけでない。なんとなくしんどい。この数日の状態を医師の友人にメールしたら、その症状は高齢者にとって「マイコプラズマ肺炎」のおそれがあり、集中力の低下やしんどいのは危険信号だから、一度診療所で診てもらったほうがいいとのこと。
最初に返信をもらった土曜日に相方が行きつけの医者に行き血液検査をしてもらい、検査結果はまだ出なくてもと薬をもらってきた。
わたしはぐずぐずして今日になった。最後に内科に行ったのはいつのことだろう。20年くらい前にインフルエンザにかかったとき以来かな。ブログ以前のことはわからんので困る。

近所の診療所に行ってみた。おしゃれな機能的な感じのする診療所で、まず保険証を渡したら体温を測るように言われた。36.5度。2日休みだったせいで患者さんいっぱい待ち。本を読みながら1時間半くらい待って全部で2時間かな。
知り合いに「マイコプラズマ肺炎」のおそれがあると聞いて来たと言うと、中年の男性医師が聴診器をあてながらそれはあるとのこと。レントゲンを撮ってみましょうという。レントゲンの結果は肺に陰があるからと、次にCT(コンピュータ断層撮影)を撮ることに。あれよあれよと縄文人から現代人へ一足飛びであった。
CTの結果はのちほど出るそうで、薬をもらって帰った。今日は医者疲れしたので早寝じゃ。

七草がゆ

正月の準備などしないので、元旦と2日は在庫野菜で簡素に昼は洋食、夜は和食ですました。3日は姉の家の宴会で肉と魚と揚げ物をたっぷり食べた。4〜6日は残り物をもらって帰った肉系でこれはいかんと言いながらビールを飲んだりした。甘いものもよう食べた。
だから今日は胃袋を正常にもどさなあかん。幸いにしてお腹の調子はよい。
昔の人はよう考えたもので、ここで七草がゆとした。いままで好きなときにお粥を食べるがなと言っていたが、風邪を考えて今日はやっぱり七草がゆ(笑)。
七草には少ないがセリなど緑の葉と大根やニンジンなどを入れたお粥はうまかった。うちのオリジナルでお餅も入れた。

さて、おとといからの風邪引きだが、いっこうにようなりません。どちらかの咳で夜中に目が覚めるので昼間はぼやっとしている。横になったら2時間寝てしまった。あげくが筋肉痛がひどい。
今夜はお風呂で温もって湯たんぽもってベッドに入ることにしよう。
本はいただいたドロシー・ギルマンのコージーなありえない物語のクライマックスをつぎつぎに読んでいる。うまいこと書いてるわ。

風邪引いた&本がいっぱい

数日前から相方が咳をするので風邪やからおとなしくするべしと言うたんやけど。妻の暖かくもこうるさい言葉もなんのその、年末年始の夜遊びで風邪をこじらせ、その上にわたしまで風邪気味とあいなった。
今シーズンは風邪を引かないなぁと喜んでいたのになんたること。咳が出て鼻水が出て大変です。足元を冷やさないようにレッグウォーマーをはめて、肩にはサロンパスと背中にカイロ貼った。ふとん乾燥機でおふとんを温めて寝よう。
今日はうだうだして過ごし昼寝もしたし夜は熱いうどんを食べて温もった。明日ものんびり過ごしたらきっと治るでしょう。

ミクシィで知り合ったJさんが引っ越すので本を譲りたいとつぶやいておられたので、他の方がもらわないならと数日待ってから申し込んだ。先に一人おられた方は本のタイトルで選ばれたので、わたしは残ったのを全部引き受けた。文庫本57冊、ハードカバー2冊の大荷物をどさっと受け取った。読んでない本がほとんどである。今年中に読み切れるかな。友人にもまわしてみんな読み終ったら貸本店へ持って行くから本が長生きする。

旧交を温める

さっき東京在住のMちゃんから電話があった。いまクミちゃんのとこにいるという。同じ〈くみこ〉で彼女は〈クミちゃん〉わたしは〈クミさん〉だったが、いまもそれで通っている。知人のウワサや瓦礫焼却の話でなんだかんだと長電話になった。
ふたりとも30年くらい前に東京へ相次いで行って、いろいろのことを経験して、いまは好きなひとと暮らしている。クミちゃんは去年の夏にダンナさんと大阪の実家へきたときに会った。30年ほどの間に一度会ったきりだったから、ほんまに久しぶりだ。Mちゃんのほうは30年の間に数回会ったかな。ふたりとも美人でおしゃれで若々しい。

昨日は久しぶりに大学を定年退職した経済学者のY氏にメールを書いた。彼はイギリスで暮らしている息子さんのところに去年の夏、長期滞在してイギリスの田舎を満喫したそうだ。その経験と考察を「現代イギリスの社会事情」という文章にして送ってくださった。そのお礼をいまごろ言ったのだから申し訳ない。すぐ返信をくださった。
Y氏とは60年代の知り合いだから50年近くなる。わたしらが地をはうように暮らしている間に、何度もイギリスに留学し諸外国を旅している。

古い友だち、新しい友だち、女でも男でもおしゃべり相手がいるのは楽しい。

お土産にマスク!

今日は天気がよかったが風が冷たくて寒かった。明日は午後から雨らしく、28.29・30日と連続して雨らしい。さっき洗濯して干したところ。雨が降り出すまでにいくらか乾いてほしいなあ、ほんまに冬は洗濯物を乾かすのに苦労する。

午前中に百貨店で頼まれた買い物してお昼前に姉の家に着いた。午前中はリハビリに行ってるから入って猫の相手をしていてと言われていたので合鍵で開けて入った。猫が2匹行儀よく玄関に座って待っていて、開けたらさっさと外へ出て行った。

天気がよいので布団干し、場所を開けるために物入れの整理、買って行った水了軒のお弁当を食べて、京菓子を食べて、しゃべりながら背中のあんま。あとはテレビで黒柳徹子のトークと2時間もの推理ドラマを見てしゃべっていた。

焼却のことを知らなかった友人が、先日の試験焼却の日になぜかわからないままに喉をやられマスクを買いに走った。次いで目がおかしくなったので、メガネをかけたらちょっとマシだったから今度はゴーグルかと笑っていた。
本焼却が近いと教えたら「ほなマスクを買うとかんとあかんな、絶対品薄になるで」という。うちはまず、体の弱い高齢の姉に60枚入りのマスク1箱をお土産に持って行った。大変な時代になったものだ。

大阪・本焼却前、住民説明会。 平成25年1月16日(水)19時〜20時30分。大阪市立此花区民ホール。 受付18時〜
大阪市のサイト「東日本大震災により生じた廃棄物の試験処理結果及び本格処理にかかる説明会を開催します」

あこがれのヨークシャー ティー

近所のスーパーへ行ったら成城石井の商品を置いてある棚が増えていた。眺めていたら目に入ったのがヨークシャーティーの箱。さっそく買った。濃くておいしい好みの紅茶、それに加えて、ダルジール警視、パスコー主任警部、ウィールド部長刑事がひっついて、しばしレジナルド・ヒルを追想した。

いまヨークシャー ティーで検索したらすごくポピュラーな紅茶なんだ。世界中で毎日900万杯以上飲まれているとは。知らなんだ。
もちろんヨークシャーで茶の葉が採れるわけがなく、原産地はケニア、ルワンダ、ブルンジ、南アフリカとなっている。
【イギリスでも長年愛される紅茶のひとつ、ヨークシャーティー。3世代にわたるファミリービジネスで受け継がれている信頼と味は、ヨークシャー地方にあるハロゲイトにて1886年チャールズ・テイラーにより創業されました。あらゆる水を研究して完成した紅茶は多くの消費者に支持されています。】
とのことで、もちろんネット販売されている。ピーター卿御用達のフォートナム&メイソンは知っていたけど、テイラーズ オブ ハロゲイトは知らなかった。

わたしがヨークシャー ティーを飲みたいと思っていたわけは、もちろん大好きな作家レジナルド・ヒルがヨークシャーの人で、ダルジール警視シリーズは中部ヨークシャー警察の物語であり、作品中にも出てくるから。「午前零時のフーガ」でダルジール警視は「濃いヨークシャーティーをポットで頼む。あとパーキンもいいな」とホテルのテラスで頼む。この一節を読んでバカみたいにヨークシャーティーとパーキンと言っていたら、友だちがパーキンを焼いて送ってくれたことがあった。
いまアーカイブを読み直してみた。作り方を訳者の松下さんが教えてくれ、それをSさんが焼いてくれたのだった。おいしかったなぁ。
今日はケーキの代わりに乾燥ナツメヤシの実を食べたが、お茶とよく合ってうまかった。