新しいメガネ

先週注文した老眼鏡ができあがったと知らせがあったので受け取りにいった。耳にかかるところが黒のプラスチックで見た目もおしゃれでおおいに気に入った。
眼鏡屋さんは話好きでこっちは聞き役。大阪生まれの大阪育ち、アメリカ村のいまはビッグステップになっている中学校に通っていたそうだ。だけど、数年前に思い切って明石に引っ越したそうで、海が見えるベランダで一杯飲む楽しさがなんともいえないとのこと。通勤と比べて夕景をとったわけで通うのに1時間半かかるけどいいんだって。

われわれは「わたしは街の子巷の子」をいまだに変えずに雑踏にまみれて暮らしている。せめてよいメガネで本を読みたい欲求を叶えたいと思っての新しいメガネ。見た目も似合っているそうである。
自分の好みや書評を読んで買った本がたくさんあって、姉の本箱からもらってきた本もあって、ミステリやSFの未読本もいろいろあって、こんなことでけっこう幸せ気分。

声だけ元気

昨日はけっこう疲れた。姉の家では寒くなかったし、道路はすいすいいけて思っていたよりも早く家に帰れたのだが、夜になったらどこかしんどい。
まだ元気いっぱいなときの気持ちのまま、毎日を送るつもりなのがいけないのだ。年齢相応に弱っているところやできないことを認識して立ち向かわなければいけないと思いつつ、声だけは元気なので、聞いた人に元気なおなごと誤解される。実はよろよろなんやけど。
午後につるかめ整体院でマッサージしてもらって少し取り戻したが、やっぱり声だけが人一倍元気なのだ。我が声に励まされて体も元気になりたいものだ。

古い家で考えた

姉の留守宅に行って神棚に榊を供えてきた。毎月1日と15日が榊を供える日だと聞いて、14日に花屋で買ってきたものである。
姉がなにかにつけつぶやいていた心残りのひとつが古い神棚だった。この神棚は結婚したときからこの家にあった。毎日水を換え、月に二度榊を換えるのに背が届かないから台にのっていたが、数年前から台に乗るのがあやうくなり、わたしらが行ったときに掃除とお供えを絶やさないようにしていた。神棚には古いお札がたくさんあり、江戸時代のもある。姉は自分の死でこの家は終わりだから、神棚のものは神社に返したいと常々いっていた。
今日は最後の榊を供えに行った。姉と約束したから新年そうそう夫が近くの神社に返しに行く。

この家は姉の夫の両親が戦争中から住んでいて、二人が亡くなったあと、姉の夫となる人と弟・妹(Tちゃん)が三人で住んでいた。
60年安保が終わった頃、三国駅近くの幼稚園を借りてコーラス団の会長をしていたわたしにTちゃんが友達になってほしいといってきた。「ええよ」と答えてすぐにわたしは「兄さんいる?」と聞いた。「ふん、おるよ」「そのお兄さん、うちの姉さんに紹介してほしいねん」「ええよ、うちに遊びにきて」ということで、わたしは姉を連れてこの家へ来た。それが最初で二人は意気投合して結婚してこの家に住み数十年経った。年を勘定するのが面倒臭いので略すが金婚式まだいったのかな。最後の2年は義兄がアルツハイマーで大変だった。

最初に行った時は団十郎最中を持っていったっけ。Tちゃんがお茶を出してくれたあとは話に花が咲いた。なかなか愉快なお兄さんだった。これはいけそうと帰って母親に報告したわたし(笑)。
そのあと二人は半年も経たないうちに結婚した。結婚式はこの家で友人たちが集まって賑やかにやった。その友人たちはみんな早めにあの世にいってしまった。

結婚してからずっと住んでいた家である。築70年を超えているからずいぶんいたんでいる。義兄の主義で自分の家は持たないということで、借家のままで70年過ごしてきた。大阪市内とはいえ古い土地柄だからできたのだろう。
いま姪たち(姉の次の妹の子)の手によって家中が片付けられつつある。とにかく物を捨てない人なので物が多い。アルツハイマーの義兄が拾ってきた小石まで箱に入れてとってあるんだから。

今日神棚に榊をあげたら、いままですっかり忘れていた過去が蘇った。
最初の日はこの玄関からあがって、このあたりに座って。結婚式はこっちを向いて花婿花嫁が座ってたと、思い出がこみ上げてきた。

竹槍で貞操を守る(わたしの戦争体験記 32)

5年生の1学期には戦局が悪いらしいという気分が国民学校生たちの間にただよっていた。コーシン(甲信)地区には警戒警報が毎晩のように発令されていた。学校では男子生徒は柔道や剣道をやらされていた。銃剣持って突撃のしかたとか。

ある日、女の先生が4年生以上の女子生徒たちに竹槍の訓練をするといいだし、次の体操の時間から始めるという。いざとなったら山に登って、追いかけられたら竹槍で抵抗して貞操を守るんだって。そのすべを教えるというのだ。生徒はみんな黙って聞いているだけだった。

休み時間になってもだれもなにもいわない。「竹槍やる」とも「竹槍はわたしらには無理」とも誰もいわなかった。学校には竹槍が何本かあって、それを持って振り回している子もいた。大抵は無視してたが。

次の体操の日になったが、竹槍の訓練の話は出なかった。やるといってた女先生はなにもいわずに跳び箱の訓練してた。

今月はクリスマスまでに届けたい

毎月なんやかや書いているヴィク・ファン・クラブの会報の件、今月は月末にならないうちに、月が変わらないうちに、届けたい。表紙のイラストが猫ちゃんのサンタクロースだから、なんとしても24日までに会員の手元に届けたい。

表紙のイラストは長いことOちゃんに描いてもらってた。とっても長い間、猫を主体に季節にあった楽しいイラストで、マンネリ気味なところもあったが、このマンネリがええんやとわたしは援護してきた。わけあってOちゃんのイラストは今回で終わる。来月からはイラストなしで、表紙から文字びっしりとなるが、それもまたよし。どんどん原稿書いてもらって、読みどころいっぱいの会報にする。

ところで、いまのわたしにはあと数日で作って送れるか自信がない。まだ原稿を書くページがあって、原稿はあるけどレイアウトを考えねばならぬページがある。

まあ、なんとかなるでしょう。Oちゃんのイラストを見ながら頑張る。

我が家のフルコース

今日の晩ご飯は、ごはんを茶碗(茶碗の大きさが違うが)に半分ずつ、味噌汁一椀、生野菜のサラダ、ほうれん草のおひたし、鯖の味噌煮(缶詰)、とり肉と菜っぱの蒸したのがそれぞれ小皿に盛られてテーブルに並んだ。海苔も小皿でそれぞれに出た。

ふと思った。これってフルコースじゃん。コースだと順番に出てくる食事の皿が全部テーブルの上にあるだけだ。

わたしがご飯を用意していたときは洗い物をなるべく減らそうと思っていた。だから丼物にしてみたり、同じ皿のものを二人で食べたり。鍋物することが多かった。

いまは片付け係になって毎日二度洗い物をやっている。白いタオルふきんで拭き上げた食器や鍋を見るといい気持ちだ。

老眼鏡を買いに堀江へ

からだのあちこちにガタがきていると感じる今日この頃。眼鏡が合わなくなったせいか最近眼精疲労がひどくなったようだ。老眼用メガネを近所の眼鏡屋さんで買っていたが年を取りはったせいかもひとつな感じ。たしか堀江に眼鏡屋さんがあったでとネットで調べて午後買いにいった。

ここんとこの寒さで膝の動きがよくない。相方が車椅子を押してくれて堀江へ。足元をひざ掛け毛布で包んで老婦人の出動だ。ネットで調べたら休みの日が多いお店で、今日はやってる日でよかった。思ったらすぐに欲しいからね。検眼してもらったら、老眼の上に乱視がかかっているとのことで、レンズを合わせてもらった。枠は地味だけどおしゃれでいい感じ。出来上がりは1週間後になる。

今夜はお風呂でゆっくり足をマッサージしてから寝るとしよう。今日の寒さは昨日よりだいぶマシだ。

本を読みたいが来週の土曜日までじっとガマンの子。待ってる本がいっぱいあってメガネが待ち遠しい。

この冬いちばん寒い日

おお寒むぅ。今日はこの冬になっていちばん寒い日のような気がする。

ベランダで洗濯ものを干してたら足の脛が寒い。あわててタイツをもう一枚はいた。背中と腰を冷やさないようにカイロを貼った。暖かいご飯を食べ熱いコーヒーを飲んだ。なのに夫婦げんかして冷気を呼んでしまった。こんなときのための腹巻を出してつけてようやく暖かさが回復笑。

食後にストーブの温度をあげた。

最後に布団乾燥機をかけて布団を温め安眠に備える。

今日もセビーチェ

すっかりお気に入りになったセビーチェ。今日はカツオのたたきと野菜たっぷりのセビーチェを食べた。その他は、小ぶりなイワシに塩胡椒してフライパンにふたをして時間をかけたの、豚肉と日野菜の炒めたのと昨日のワインの残り、朝食の残りの野菜スープとパンと紅茶。遅くなったけどいい晩ご飯だった。果物はこれからりんごと柿。

雑誌『エル・ア・ターブル』の2015年5月号に載っていて、料理ページにはセレブの女性が3人「私たち、セビーチェ大好きセレブです!」とにこやかにいっている。わたしたちは2年半遅れで「私たちセビーチェ大好き老夫婦です」といっている笑。

はじめてのセビーチェ

昨日カルパッチョを食べたら治った鼻水はなんだったのかしら。今日は快適とまでいかないがそこそこ元気だった。午後につるかめ整体院で体をほぐしてもらった。

わたしの行動範囲はみんな近所で、つるかめ整体院、美容室シュリット、蕎麦の宗平、ふじわら整形外科、新町プラザ歯科、あとはスーパーとコンビニかな。

相方の午後の仕事が遅くなって晩ご飯も遅くなった。それから女性誌を見ながらセビーチェをつくった。セビーチェは見た目もいい。晩酌はやめているのに白ワインの蓋が勝手に開いた笑。

白身魚と野菜の料理だからカルパッチョに似たところがあるけど、セビーチェはペルーの料理だそうだ。レシピを見てたら海老や鯛や帆立をつかっている贅沢なのもある。そんな贅沢しなくてもうちで買える範囲の白身魚でつくってもおいしい。今日も昨日と同じ安いビンチョーマグロでやったけど、すごくおいしかった。レモン、ニンニク、唐辛子を味付けに使うのがコツのようだ。