残りものの福

最後の夏支度をした。部屋の間の戸を外してエスニックなカーテンに切り替え。床の掃除もできてよかった。これで団扇さえあれば夏仕様なんだけど、あんなにあった団扇はいったいどこへいったやら。明日心斎橋を通るからハンズで買ってこよう。

今日の晩ご飯は豚肉のスペアリブが主役で見た目が豪華だった。料理中に台所をのぞくと、にんにくと玉ねぎを刻んで炒めた汁に肉を入れて煮込んでいた。いい香りが漂って空腹にしみわたる。
トマトのサラダとスペアリブとでビール。スペアリブの肉汁がうまいので皿を傾けて飲んで、あとはパンでぬぐって食べた。そのあとはナスがたっぷりの夏野菜のパスタでバケットとともに食べた。最後にバケットにチーズをのせて紅茶。

台所を片付けていたら鍋に肉汁が残っている。スプーンですくって食べたらおいしい。これは捨ててはいかんとタッパーに入れて冷蔵庫に。
あさって土曜日の昼ごはんは個食である。ときどきの個食は自分でカンタンご飯をつくる。こんなときのジャンクフードはうまいものだ。残り物でつくるおじやとかも。アイルランド風おかゆとか。
あさっては小鍋に肉汁の残りと冷やご飯を入れて温めよう。それにバナナとアボカドのサラダがあれば十分だ。

よいしょ、どっこいしょ

今日も午後から整体院へ行った。ひどい肩こりと疲れ目のわたしがなんとか暮らしていけてるのは整体の先生のおかげだと日々感謝している。
先週のことだが、整体院のあるビルと道路の段差を「よいしょ」と言って上がったようで、ドアを開けると先生が「よいしょというのが聞こえましたよ」「ありゃまあ、気がつかなかったわ。不細工なことで」と謝ってからベッドへ上がるのに、今度は「どっこいしょ」。「あはは」と笑ってごまかした。

気をつけているときは言わないが無意識のときはつい言ってしまうようだ。先日はバスから降りるときに「よいしょっと」と言って降りていた。
家ではしょっちゅう言っている。先週以来気になって「いま言ったな」と数を数えるような気持ちで脳内で点検している。

「よいしょ、どっこいしょ」はまあいいとして、ほんま最近はもの忘れがひどい。昨日なんかマイケル・ジャクソンの名前が出てこなくてまいった。ゲームみたいに関連の言葉を繰り出したあげくに到着。いつも探している言葉の周りの言葉から検索 検索でなんとか生きている。

暑中見舞いの季節

そろそろ暑中見舞いを出さなっくては。兄にお中元を送ってもらったからお礼を暑中見舞いを兼ねて書く。それからきれいなポストカードで何枚か友だちに。
もう出していいのかしらと、出す時期を調べた。こんなこと覚えてたらいいのにね。

「明日のネタ帳」というサイトでは以下のようになっていた。
○夏の土用(立秋前、約18日)〜立秋の前日(8月6日) 2016年は7月19日〜8月6日。
○小暑(7月7日)〜立秋の前日(8月6日)
○梅雨明け〜立秋の前日(8月6日)

では、そろそろ書かなければ。切手帳からおしゃれな切手を探そう。
若いときはもっとも暑いのはお盆休みの頃だからその頃出したらいいと思っていた。ところが、お盆だと「残暑お見舞い」にせなあかんのやて。いまみたいになんでも検索というわけにいかず、年上の人に聞いたり、辞書をみたり、手軽な暦を買ってきて調べたものである。年のいった人が身近にいるのはありがたかった。
いまはいいね。「暑中見舞いのはがきの文章の構成、失礼のない書き方」やらなにやらいっぱい教えてもらえる。
ごじゃごじゃ言うとらんとはよ書いて出そう。

今日のご飯、その他

暑い、暑い、今日も暑かったあ。

なにがあってもどんなに暑くても1日二食しっかり食べる毎日のご飯。今日のお昼ご飯は和食で晩ご飯は洋食。3時のおやつはコーヒー。晩ご飯後にコーヒーとナッツひとつかみ。

昼ごはん:グリーンサラダ、ご飯(小さい茶碗に1/2)、味噌汁(豆腐、わかめ)、ゴーヤと豆腐炒め、目玉焼き、かぼちゃの煮付け、番茶。

晩ご飯:残り物白ワイン、トマトサラダ、ベーコン炒め+サラダ菜、オイルサージン。ビール、グリーン野菜のパスタ、バケット+クリームチーズ、紅茶。

今日からはじまったヴィク・ファン・クラブの会報づくりは、早くから原稿が届いていた2ページをレイアウトしてプリントまでやった。それでなんとなくやる気が起きてきた。

読みかけた本はL・P・デイヴィス『虚構の男』(国書刊行会 2200円+税)。読書会の課題本なので買ったのだがすこぶるおもしろい。まだ1/5くらいしかいってないけど時間さえあればずんずん読めそう。会報づくりとうまく折り合いをつけなくちゃ。

猛暑でしんどい、おもろくない

今年の夏はほんまに暑い。雨が上がると梅雨明けしたのかしらと思い、まだ梅雨明け宣言が出てなかったと思い直す。雨が降ると豪雨になり、雨が止むと猛暑になる。おとといの夜中はよく降ったが、昨日は朝からからっと晴れた。今日もよく晴れて気温が上がった。洗濯物だけはよく乾いてくれる。
今日は参院選挙の日だが、午前中はもちろん寝ているから行けない。昼に起きて午後は昼寝してようやく夕方出かけた。夕ご飯のビールがうまかった。
そのあとのニュースがねえ、疲れるよね。福島みずほさんの当選はうれしかったけど。

お祭りの季節はこれからなのに、もうずいぶん長い夏を過ごしているような気がする。これから京都の祇園祭があって、その後大阪あちこちの神社の祭りがあり、そのあと25日が天神祭である。
お祭り大好き少女だったがこの10年くらいは天神祭も近くの難波神社や陶器神社にも御霊神社にも行っていない。この暑さだけでなく、体力消耗するようなことは無理な年齢になってしもたということである。しんどいばかりでおもろくない。そうか、親が言ってたことがようやくわかった。

グレゴール・ジョーダン監督『インフォーマーズ』

ミッキー・ローク出演作つながりで見た2008年の作品。原作は『レス・ザン・ゼロ』でデビューしたブレット・イーストン・エリス。映画『レス・ザン・ゼロ』は見たはずだが全然思い出せない。

最初から美形の男子がたくさん登場たのにはおどろいた。
はじまってすぐにパーティに来た青年が車にはねられて死ぬ。見ていた青年たちのショック。この華やかな生活にも死は忍びよる。
ロサンゼルスに住む金持ちの親たち、そのこどもたちの贅沢な生活と退廃ぶりが描かれている。

登場人物たちに少しの共感も持たないが、そういう状況にいる人たちを描いているのはわかる。
映画プロデューサーのビリー・ボブ・ソーントンとキム・ベイシンガーの夫妻は息子と娘がいて娘が問題を抱えている。夫はテレビキャスターのウィノナ・ライダーと愛し合っているが動きがとれないでいる。妻も息子の友人とできているのだが。

久しぶりのウィノナ・ライダーがきれいだし悩んでいらいらするところもよかった。ミッキー・ロークは顔を見たからいいとする。
1980年代の音楽がバックに流れて懐かしかった。ディーヴォとかね。

エドワード・D・ホック『怪盗ニック全仕事 3』

今日は雨でここ数日の猛暑がちょっと緩んだ。窓から入る風が心地よい。お気に入りの椅子に座って、お気に入り怪盗ニックの物語をゆったりと読んでいる。ニックとグロリアのようにヨットで海に浮かんでいたらどんなによろしかろうと思いながら。でもうちらにはニックほどの頭と度胸がないからしかたない。せめてコーヒーでも淹れようか。夜が更けたら週末だしウィスキーという手もあるわね。

ニック・ヴェルヴェットはガールフレンドのグロリアとニューヨークで暮らしている。仕事は一件につき2万ドルで値打ちのないものを盗む泥棒である(本書の途中でグロリアの意見で2万5千ドルに値上げする)。お金や宝石や世間で値打ちがあると決まっているものには頼まれても手を出さないのを原則としている。

※この物語はずいぶん前に読んだので書いてもいいと思いました。「きのうの新聞を盗め」をまだ読んでない人はネタバレなのでここから後の一段落は飛ばして読んで、作品を読んでからもう一度ここへお越しください。

ニックは泥棒であることを長期間グロリアに隠していた。ニックのみかけはごく普通だし態度も静かだから、泥棒で稼いでいるなんて全然見えない。グロリアは同居が10年超えても、政府の仕事をしてるみたいだけど、それにしてはおかしいところがあるわねって感じだ。
今回は泥棒であることがグロリアの前で他人の口から明かされてしまい、グロリアは反発する。いよいよ打ち明けるべきときがきたとニックは家で酒を飲みながら打ち明ける。ドキドキして返事を待つニックに軽くグロリアは答える。ほほえんで「最低二万五千ドルは要求すべきだと思うわ」
ほんまに素敵なカップルである。大好き。

『怪盗ニック全仕事 3』には第30話「つたない子供の絵を盗め」からはじまって、第44話「使用済みのディーバックを盗め」まで14の物語が収録されている。
(木村二郎訳 創元推理文庫 1300円+税)

※このブログは以前の「kumiko日記」から引っ越し作業中です。
『怪盗ニック全仕事 』の感想、1と2は移動済みなので、右上の「検索」を使ってお読みください。

ダーレン・アロノフスキー監督『ブラック・スワン』

初めて見たダーレン・アロノフスキー監督作品。おととい見た『レスラー』(2008)の次の作品が『ブラック・スワン』(2010)と知ってびっくりし、もう一度見ようということになった。かたや年を取り心臓に病気を抱えるレスラーが病をおして試合に出る話。かたや「白鳥の湖」を完璧に踊る生真面目なバレリーナが新しく与えられた役柄の黒鳥を踊りきる物語である。2人とも命を賭けて仕事を全うした。

ニューヨークの一流バレエ団でバレエに全てを捧げているニナ(ナタリー・ポートマン)。バレリーナだったがニナを妊娠したために踊りをやめた母(バーバラ・ハーシー)はいまは画家で、優等生の娘を過剰な愛情で縛っている。
振付師トマ(ヴァンサン・カッセル)はニナの踊りは認めていて白鳥役を与えるが、官能的な黒鳥の踊りが色気が足りないのが不足である。キスをしてきたトマの唇を噛んだニナに彼は積極性を感じて黒鳥を踊らせることにする。
しかし優等生なニナは性的に目覚めていず、代役のリリーの積極的なやりかたに妄想をいだくようになる。リリーが誘いに来てクラブに行き、クスリを入れた酒を飲まされ騒ぐ。帰ろうとするニナをリリーが追ってきてニナの部屋で二人は強烈なセックスに酔うが、これはニナの妄想だった。
リリーは代役として稽古に励んでいるのがニナの気に入らない。
初日がきた。ニナは完璧に『白鳥の湖』を踊りきった。しかし、白鳥の白い衣装から真紅の血が滲み出しニナは気を失っていく。

母親役のバーバラ・ハーシーが素晴らしい表情と演技を見せる。彼女の作品は『ライトスタッフ』『ナチュラル』しか思い出せないんだけど、その2本が素晴らしくて、好きな女優と聞かれると名前をあげる。特に『ライトスタッフ』の彼女が好き。

バスに乗って梅田へ

昨日は美容室シュリットで髪を染めてカットしてもらった。1カ月経つと頭の真ん中に伸びてきた白髪が目立ち出す。気になって仕方ないから早めに行きたいが懐具合もあって兼ね合いがたいへんだ。
かたちも色もすべてシュリットさんにおまかせしているので、仕上がるまでのお楽しみ。今回はなんとまあ、おかっぱでルイズ・ブルックス風。ルイズ・ブルックスには申し訳ないが本人が気に入ってしまったからいいとせんかい、です。

せっかくアタマがきれいになったので相方と梅田へ出ることにした。通勤時間前の空いた時間にバスに乗ったら寒かった。出かけるときはカーディガンなりスカーフなり持って出るのを忘れないように。お店の中も寒いからね。
ちょこっと買い物してから久しぶりのシャーロック・ホームズへ。フィッシュ&チップスもギネスも久しぶりでうまかった〜 お店の人に久しぶりの挨拶ができてよかった。
帰りもバス。大阪駅前まで行ったら工事中でバス乗り場を探すのが一苦労。帰りも空いたバスですいすいと帰ってきた。

ダーレン・アロノフスキー監督、ミッキー・ローク主演『レスラー』

『ブラック・スワン』(2010)を見てからアロノフスキー監督にものすごく興味がわいてきた。先日マイケル・チミノ監督が亡くなったときに作品表を見ていたらミッキー・ロークがすごくカッコよかった『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』(1985)があった。そうやった、あのころどんなにミッキー・ロークが好きだったか思い出したらうるうるしてきた。
そして、見たばかりでもう一度見るつもりの『ブラック・スワン』の監督が『レスラー』の監督だと知った。これは見なあかんということで、いま見終わったところである。

ウキペディアによると「1991年にはプロ・ボクサーに転身。ボクサー引退後に再び俳優業に戻った。ボクサー時代の怪我が元で整形手術を受けている。2009年には、整形手術が失敗したとインタビューで語っている。」とある。
ということだが、『レスラー』のレスラーはもう年寄りの部類に入る役柄で、好きになったダンサーとのからみやほったらかしていた娘とのやりとりは、哀愁が漂ってむしろ美しかった。

ミッキー・ローク出演でわたしが見た映画
白いドレスの女(1981)、ダイナー(1982)、ランブルフィッシュ(1983)、イヤー・オブ・ザ・ドラゴン(1985)、ナインハーフ(1986)、エンゼル・ハート(1987)、フランチェスコ(1989)、蘭の女(1989)、バッファロー’66(1998)
こうやって眺めると、わたしの80年代はミッキー・ロークとともにあったのだとわかった。
リリアーナ・カヴァーニ監督の『フランチェスコ』は彼女がミッキー・ロークに惚れ込んで出演を頼んだのだと思う。