SUBで心安らぐ

今日金曜日は関西電力前抗議集会の日なのだが、一日休みをもらうという感じで午後は美容院シュリットで和み、晩ご飯後にSUBへ行った。SUBは一カ月ぶりである。去年くらいまでは月二回は行ってたのに。デモや集会が生活の一端を占めるようになっているけど、わたし自身の健康には読書だけでなく音楽もいるなぁと実感した今日であった。

懐かしいような気持ちでカウンター席に座った。横には古くからのジャズファンのかたが座って、ときどき拍手や共感のため息が聞こえ、ここがあたしの座る場所って感じがわき上がってきた。
竹田一彦さんのギターと宮上啓仁さんのベースがすごく調和がとれていて気持ちよい。
休憩時間がありなんだかだとおしゃべりしていたら「サマータイム」が聞きたくなって竹田さんにリクエストした。竹田さんのテニス友だちの女性がたくさん来られたので今日の選曲は優しい曲が多かったかな。最後の3曲にテナーサックスの長谷川朗さんが加わり、最後の1曲のベースは財盛紘さんに変わった。

終わってからの雑談も楽しかった。最近は内も外もあまり飲まないようにしているのでコーヒーとココアだけだったが、となりが余市のロックを飲んでいたので、わたしも注文。余市はおいしく飲みやすい(笑)。みんなに心配(?)されながら飲みきって無事帰宅した。

【IWJ再配信】「6.22緊急!大飯原発再稼動決定を撤回せよ!首相官邸前抗議」を見ながら書きました。45,000人が集まった。

酒井隆史『通天閣 新・日本資本主義発達史』を読み出した

図書館から半月以上借りていて最初の章だけ読んだまま置いてあった。実生活が遊びもネットも含めていそがし過ぎ。25日返却なのでいそいで読まなくちゃ。さいわい読みやすいのでいけそうだが、とにかく厚い本で734ページもある。いま210ページ。

序に小野十三郎の詩「秋冷の空に」が引用されている。そこには通天閣が〈大阪の灯台よ〉とうたわれている。わたしは20代のときに小野十三郎の詩集「大阪」を愛読していた。働いていた西淀川区の地名が出ていて、わたしはその道を詩にそって自転車で海へ向かって走ったことがあった。「姫島や千船ではあらゆる道は海に向かってはしっている」といまはうろ覚えだが、通勤時に神崎川の堤防を歩きながらつぶやいていたこともあった。川が海にそそぐところに立っている夢をいまも見るくらいだ。
小野十三郎というひとをそれきりしか知らなかったが、本書で生い立ちや生き方を知っておどろいた。もっていたイメージと違う。まず大きな勉強をした。

第一章が「ジャンジャン町パサージュ論」で新世界を語っている。わたしは新世界やジャンジャン横町と縁があると自分で思っている。こどものときは浅草育ちの父親があのあたりが好きでよく連れて行ってくれた。難波へ出て日本橋の古本屋をめぐって新世界へと歩いた。70年代には旭町のジャズ喫茶マントヒヒの常連になっていて、夜中に店を出て映画を見たり飲んだりした。
本書では新世界の歴史を細かく語ることで、大阪の資本主義初期のころのうごめきを語っている。いまわたしはスリリングな読書体験をしている。
(青土社 3600円+税)

台風4号

大阪直撃とのことで、昨夜からしょっちゅうネットの台風情報を見てラジオを聞いていた。うちは西と北に面して窓があるので風が怖い。ここへ引っ越してから大きな台風がないのがありがたかったが、ついに来るのかと覚悟した(大げさ)。
大阪通過は昨夜の予想は今日の夜、今日になったらもう少し早い時間になっていた。いつものようにベランダの洗濯干しなどを片付けたが、どうやら大阪をそれているらしい。

午後から相方がベランダの掃除をはじめた。こんなときでないとできないからということで、ベランダの隅まで洗って不用なものは捨てた。うんときれいになったから明日はベランダでご飯を食べようかな。洗濯物を干してたらあかんけどね(笑)。

雨も午前中はよく降ったが午後はそれほどでもなく夜は平和なものだ。大阪は地震も大雨も台風も逃れている。
姉に電話したら「テレビで台風がくるとさわいでたけど、けえへんかったやん、なんでやのん」と元気だった。午前中に雨が降る中を家の前に置いてある植木鉢の棚を片付けたそうだ。猫が台風通過を察してか様子がおかしかったって。

ツイッターを読んだら東京方面が大変そう。これから福島方面に向かいそうなので心配だ。

女子デート

Sちゃんと先月うつぼ公園デートしてカフェまわりをして、また来月もと約束していたのが今日だった。今回は堀江公園で待ち合わせて先日覚えたパンカフェ フィセルに行ったら定休日。それではチャルカにとなったのだが、日常的な場所にもかかわらずなにわ筋の東と西を間違えてうろうろした。(フィセル;月曜定休、チャルカ:火曜定休)
チャルカでお茶とおいしいドリアのランチを食べてゆったりしてから、四ツ橋筋を歩いてカフェ&雑貨のアンズへ。5年ぶりくらいにきたが、今年の11月で閉店するとのこと。お茶を飲みながらすごく聞き上手な店主と共通する遊び場だったところの話など。「携帯電話がなかったときの待ち合わせで梅田や天王寺に〈伝言板〉ってあったよね」「そうそう8時まで待った、帰る、なんて書いたことあるわ」とか、パームスで朝まで過ごしたこと(これはわたし)。ディスコや初期クラブの話は彼女。
店の壁にかかっている自然色の編み袋が気になり帰りに買った。この夏はこればっかりになりそう。ここはお気に入りの雑貨店だったが、足を怪我してから階段を敬遠して行ってなかった。11月までにまた行こう。

〈大飯町テント村より中継〉を見ながら会報作り

昨夜は寝る前にこれだけはやっておこうとメールの返信を書いたら4時になっていた。好きな本を読んでの4時ならいいのだが、気を使っての夜更かしはからだに悪い。だれに頼まれたわけでなく自分の考えでやっているのだが。
メールを出してしまったらほっとして寝付きは悪かったが熟睡できた。今日はお昼前に花をもらった夢を見ていて笑いながら目が覚めた。気分は爽快。気がかりだったことを夜更かししてもやってしまってよかった。

一日中雨でさっきは風が強かった。晩ご飯を作るのと片付けるの他にはヴィク・ファン・クラブの会報作業を一日中。新しい会員が入ったし気合いを入れてる。今月は会員の医師、山田真さんのラジオ出演を聞いての感想もあって文字数が多い。あと少し頑張ろう。

ツイッターを読んでいたら、ユーチューブでこういうのがあり2時間近く聞いていた。
〈大飯原発再稼働阻止!「6.16〜17 ど・フリー行動」大飯町テント村より中継中!〉
大飯町のテントにいる22歳のカンタさんが放送している。明日の活動について淡々と決意を語る姿にうたれた。

関電本社前の再稼働反対抗議行動に参加は三回目

〈【今週金曜!!】安全性を無視した強引な大飯原発の再稼働を「よくないね!」と思ったら…今週金曜18時〜20時、東京・首相官邸前、大阪・関西電力本店前で抗議!!「よくないね!」の思いをきっちり表明しましょう!!〉

小雨の降る中を行ってきた。出かける前に腹こしらえをしてたら少し遅くなってしまい、着いたときにはすでにたくさんの人がいた。
背がちっこいのを利点にして真ん中ぐらいに入り込む。傘がじゃまになるので、人の傘の下に入って(笑)。
みんなが叫ぶ、間無しに叫ぶ、だれかが先導するとみんなが和す。なにも持たないわたしたちは叫ぶしかない。
シンプルなスタイルがいい。毎週やっていることにこれだけの人数が集まっていることがすごい。
帰ってツイッターを読んだら参加者は500人と書いてあった。東京の首相官邸前では11000人集まったそうだ。

久しぶりにひとりで夜の外出

ここんとこデモと集会の他には遊びに出ていなかったような気がする。昼はほとんど家にいて時間があれば本を読んでいるかネットやっている。それで退屈ということがないから幸せなんだろうと思う。でもたまには出かけなきゃ、こころが狭くなる(笑)。

今日はDJのmaikoさんとデイト。堀江のカフェでご飯を食べながらしゃべってすごーく満足。その上にお土産のパンと布袋をもらってうれしい。わたしからはアメリカの少女たちを描いた本をお土産にした。ほんまに女子はええわ。
彼女は自転車なので店の前で別れてから、せっかく堀江まで来ているのだし、アメ村の本屋に寄って行くことにした。
アセンスで立ち読みして雑誌を買って帰り道に、バー コンピューファンク前を通ったら営業中の看板が目につき、LEMIちゃんに会っていこうかなと階段を降りた。そこでお客さんを交えて雑談。猫の話題で盛り上がり、充分しゃべって帰った。
帰ってからお茶をいれてmaikoちゃんのパンをご馳走になったが、すごくうまかった。半分は冷凍してのちに食べる。
久しぶりの夜の外出は楽しかった。

帰ってメールチェックしたら、このブログの「プロフィール」ページから出せる「届けっメール」でヴィク・ファン・クラブへの入会申し込みが届いていた。今日は最後まで気持ちのいい日だった。

サラ・パレツキー「アンサンブル」(2)

全部読み終わったのだが、やっぱりはじめて読んだ「V・I・ウォーショースキー最初の事件」のインパクトが強かった。
最初の事件と聞けば、私立探偵になって最初に引き受けた事件のことかなと思うよね。そこはヴィクのこと、栴檀は双葉より芳しくて子ども時代の話なんである。懐かしのいとこブーム・ブームが出てくる。ヴィクトリアはいとこからトリと呼ばれている。ふたりはお金を払わずにリグレー球場に忍び込んだり自転車で遠出したりして仲が良い。だが、夫が兄弟どうしのブーム・ブームの母のマリーとトリの母のガブリエラは真っ向から意見が対立している。キリスト教に忠実なマリーと自由を愛するガブリエラ。

1966年、父親のウォーショースキー巡査はキング牧師のデモ行進があるため、三日連続で勤務している。この夏はデモや暴動がすでに何回もあり、サウス・サイドに住む白人たちはキング牧師たちに本来の居場所であるミシシッピーなどにとどまるべきだと教えるために全力をあげようと誓っていた。

父の兄弟の事件とデモの騒動がからんでシカゴの街が大荒れの中、父トニーを殺すという言葉を聞いたトリは父を探そうと自転車で走り出す。ブーム・ブームは母につかまって追えない。
父からプレゼントされたカメラで悪いヤツを写しておくし、推理は働くし私立探偵の素質充分のヴィク。しかもワルたちに車のトランクに放り込まれて放置されるが、探しにきたブーム・ブームに助けられる。
毎度おなじみのボビー・マロリーだってまだ若い。そしてヴィクをヴィッキーと呼んで読者を喜ばせる(笑)。
(山本やよい訳 ハヤカワ文庫 900円+税)

サラ・パレツキー『アンサンブル』(1)

表紙をめくるとすぐに、サラ・パレツキーさんの日本読者に向けた温かい気持ちが伝わる「三十周年に寄せて——日本の読者のみなさまへ」がある。

読み出したらかなり読んだことがあるのに気がついた。第一部は4作中3作は読んだことがある。残念ながらブログをはじめる以前に読んでいるので感想が残っていない。会報のバックナンバーを調べれば出てくると思うのだが。

第一部 V・I・ウォーショースキーの事件簿
追憶の譜面 《ミステリマガジン》1997年1月号で読んだ
売名作戦 《ミステリマガジン》1997年11月号で読んだ
※2002年にサラ・パレツキー自身が自費出版した「V.I. ×2」(2002)に入っている
フォト・フィニッシュ 《ジャーロ》2001年春号で読んだ
※2002年にサラ・パレツキー自身が自費出版した「V.I. ×2」(2002)に入っている
V・I・ウォーショースキー最初の事件 ◎初紹介
※上の「V.I. ×2」に本作品を加えて「V.I. ×3」(2007)として自費出版された

第二部 ウィンディシティ・ブルース
命をひとくち 《ミステリマガジン》1998年9月号で読んだ
スライドショー ◎初紹介
フロイトに捧げる決闘 《ミステリマガジン》1994年11月号で読んだ
偉大なるテツジ ◎初紹介
分析検査 武田ランダムハウスジャパン《主婦に捧げる犯罪》2006年に読んだ

第三部 ボーナス・トラック
ポスター・チャイルド ◎最新の作品

以上を目次とタイトル裏から書き出したら落ち着いた。これで古い雑誌を捨てることができる。ヴィクものが少ないけど、「V・I・ウォーショースキー最初の事件」が楽しいので充分むくわれた。
そして、「ポスター・チャイルド」では、ますますサラ・パレツキーが元気であることがわかってうれしい。

※「V.I. ×2」が2002年に自費出版されたことを知ったとき、ヴィク・ファン・クラブ会員の一人がまとめてネット購入してほとんど全員が手に入れた。「V.I. ×3」のときは知らなかった。
(山本やよい訳 ハヤカワ文庫 900円+税)

「6/9 大飯原発再稼働ヤメロ!!緊急デモ!!!!」に参加

〈大飯原発再稼働ヤメロ!!緊急デモ!!!! 大阪で緊急開催!!! 2012年6月9日(土曜日)18時 西梅田公園集合!!!〉

今日のデモは先週の金曜日夜の関電前で主催者が「デモもせないかんなー」って話をしててやることが決まったデモなのである。思いついて告知してたった1週間でたくさんの人が集まった。出発寸前まで雨だったうえに週末の夕方だというのに。
大規模デモに比べればツイッターを読んで集まった個人のこじんまりしたデモなのだが、それがよかった。最近参加したデモでは知り合いがほとんどいなくてなんとなくさびしかったが、昨日の関電前と今日は何人かいてうれしかった。
ひとたちが続々と集まってきていざ出発となる前の雰囲気が好きで、今日も若い人たちの動きを眺めていた。

〈デモコース〉(サイトをコピペ)
西梅田公園→関西電力本店前→土佐堀1東交差点(言わずと知れた原発メーカー、三菱重工関西支社前)→土佐堀通り(東電に融資の条件として原発再稼働と値上げを迫った三井住友銀行の大阪本店前)→淀屋橋→大阪市役所前→曽根崎通→西梅田公園(解散)

わたしのデモ参加は今回で13回目だが、夕方から出発するのははじめてである。傘を持ってこなかったのに、西梅田ではかなり降っていたみたいだ。ちょうど公園の上に高速道路があって屋根になっている。どうなるかと思ったが出発時にはあがっていてやれやれ。
コースは大企業が並ぶ地帯と、最近とみにおしゃれな街になっている地帯で、いつものミナミを歩くのと少し感覚が違う。「再稼働反対」をメインに叫びながら歩いた。うしろにはサウンドカーならぬサウンドリヤカーが歌を流したりMCしたりして盛り上げていた。

最後の曾根崎通りに出て大阪駅前ビルが並ぶところはなじみの場所。その前をずっと行くと桜橋を経て出入橋なんだよね。懐かしき「出入橋のきんつばや」があるとこ。高速道路が走っている下を右折すると西梅田公園なのだ。ようやく合点がいった。西梅田で降りて南側へ出て西へ歩けばいいのだ。新しいビルばかりでわからなかった。
わたしの大阪地図はどんどん広がっていくなぁ。