クリント・イーストウッド監督『ハドソン川の奇跡』

久しぶりに見たクリント・イーストウッド監督の映画。内容はわかっているのに最後まではらはらして見ていた。
乗客たちと機長と副機長と乗務員を入れて155人を乗せて飛び立った旅客機。ニューヨークの街が美しい。すぐに鳥がエンジンに飛び込むトラブルが発生する。最寄りの飛行場を指示されるが時間が足りない。機長のサリー(トム・ハンクス)はハドソン川に降りると即座に決断し実行する。副機長ジェフ(アーロン・エッカート)も沈着に対処する。
155人はニューヨークの沿岸警備隊や警官たちに助けられ全員が無事に助けられた。1月の寒さの中を川に着水したのでみんな無事ってほんとに奇跡。

機長の判断ミスと決めつけるコンピュータ・シミュレーションを使った調査会議で、サリーとジェフは被告人を見るような視線にさらされる。機長が判断を下す時間を35秒遅らせてシミュレーションをやり直したら、近くの空港にたどり着くのは不可能だという結論が出る。サリーとジェフがちょっとの間を部屋から外に出て微笑み合うところがよかった。

大好きなアーロン・エッカートが口ひげを生やして副操縦士になっているのがかっこよくてうれしかった。

シーフードパスタがうまくて

寒くなって魚介類がうまくて安くなった。昼ご飯は洋食にすることが多い。
おとといはムール貝、昨日はあさり、今日はサバと3日連続でシーフードパスタが食卓に出て、食後、あーうまかったの感嘆のひとことだった。
春頃からシラスのパスタを10日に一度くらい食べている。レタスなど緑の葉っぱの上にシラスをのせたパスタのうまいことったらない。
最初のパスタが終わったら、次はたまごの目玉焼き、肉と野菜を炒めたりして火を通したのと、サラダや漬物など野菜何種類かをのせたプレートが出る。それにスープは豆乳を使ったのやカレーやカボチャと豆のスープの残りなど出る。残り物の場合は豆腐を足したりしておもしろいスープに仕上がっている。

とにかく手をかけているので時間がかかる。わたしは本を読んだりSNSをやりながら待っていて、出来上がりそうな雰囲気を察したらテーブルの準備をしてお運びさんをする。バケット1切れ、トースト1枚くらい焼く。それから紅茶をいれ、残った半切れのパンには蜂蜜をぬる。
ご飯をつくって食べるのに時間がかかるけど、それが楽しみなんだからいいかと思っている。

『ヒロシマモナムール』のエマニュエル・リヴァさんが亡くなった

58年前にたった一度しか見ていない映画だけど、エマニュエル・リヴァと岡田英次が抱き合うシーンをいまだに覚えている。そして彼女がドイツ人男性と愛し合ったことで戦後のフランスで頭を丸坊主にされ引きまわされるシーンも強烈だった。
彼女のつぶやき「私、広島で何もかも見たわ」彼が答える「君は何も見ちゃいない」繰り返されるこの言葉もよく覚えている。いま思い出すとデュラス的なセリフだが、当時はふーん、こんなシーンになる恋愛がしたいと思ったり、こんなシーンはつらいやろなと思ったり。岡田英次がかっこよくて満足だった。

監督アラン・レネ、原作がマルグリット・デュラス(当時は知らなかった)、製作者は永田雅一(大映社長)とフランス人のジャック・アンドレフェー、1959年製作。
十三の大映映画館に一人で行ったんだけど実は岡田英次のファンだったから。まだ子供時代から抜けてなかったといまにして思う。のちにアラン・レネ監督について知り上映された映画をほとんど見て、デュラスの本をたくさん読むようになった。
『ヒロシマモナムール』という映画が『24時間の情事』という名前で封切られたことに憤慨したが、それはもっと後になってからだ。
続編のような吉田喜重監督のヒロシマを描いた『鏡の女たち』(2002)を思い出した。

ステファン・アーンヘム『顔のない男』に夢中

読み出したもののページ数が多くて、いつになったら読み終えるやら。最近とみに目が疲れるのでずっと読み続けるのがしんどい。章の切れ目に他のことをしてまた戻る。戻ったところがどうなっていたかつかめてなくて、そこからまた戻って納得がいくと突き進む。まさに主人公リスク刑事が乗り移ったように突き進むようにして読んでいる。スピード感がたまらない。

著者ステファン・アーンヘムは、解説によるとヘニング・マンケル、スティーブ・ラーソン、ヨハン・テオリン、アンデシュ・ルースルンド(わたしは4人とも訳された本はすべて読んでいる北欧ミステリファン)に続くスウェーデンの作家だそうだ。目下とても売れている作家で、日本ではこの本が初訳である。
主人公はスウェーデン南部の港町ヘルシンボリに移転してきたファビアン・リスク犯罪捜査課刑事、一匹狼で突き進むから同僚たちからは困った存在になる。
彼は転勤前に休暇をとることにしていた。妻とこども2人と楽しく過ごしたい。ところが新しい職場のトゥーヴェソン警視から連絡が入る。休暇は取りやめしてすぐに職場に出て欲しいと。
仕事に入ったファビアン・リスクは両手を切断された死体の事件にのめり込んでいく。
(堤朝子訳 ハーパーBOOKS 1157円+税)

おうちでまったり

ツイッターを読んでいたら「おでかけもいいけれど…。お家でゆっくり楽しむ【雪の日の過ごし方】」という「キナリノ」の記事が出てきた。
雪でなくても家でゆっくり楽しむのが大好きなんですけど(笑)、どんなことをすすめているのかしらと気になった。

○読書や映画を楽しむ
○映画に浸る
○お菓子づくりを楽しむ
○コーヒーをゆっくり
○編み物に挑戦
○身体の芯から温まる・・・バスタイム

以上におしゃれな説明文と写真がついている。
まあわたしも似たり寄ったりのことを考えたが、読書、映画、コーヒー、お風呂ですね。お菓子づくりと編み物はいくらひまでもやる気が起こらないから。お菓子づくりをしないぶん、雪の降らないうちに日持ちするお菓子を買っておかねば。お風呂用のろうそくは備えてあるから大丈夫。

苦あれば楽あり おしゃべりの快楽

タイトル大げさ、おとといまでがそんなに苦だったわけじゃない。でも昨日今日は楽をした。昨日は家でのんびりと本を読み、今日はおんらく堂さんにマッサージしてもらってラクになった。すっごく凝っているっていわれたので、ヴィク・ファン・クラブの会報やってたことを告白した(笑)。それで話が広がって女性探偵のことやシカゴのことなどになったのだが、おんらく堂さんは子供のときシカゴで3年過ごした帰国子女だそうだ。

だいぶ前のことだが、和歌山に住んでいる友人が年に一度くらい大阪に出てきて、その度におしゃれな雑貨店やカフェなどに連れ歩いていた。彼女はしんどいを繰り返し「大阪へ来たらよう歩くわ、うちではどこへ行くのもクルマや」とぼやいたっけ。とにかくどこへでも歩いて行ってたわたし。最近はほんまにあきまへんわ。

その後は銀行へ寄ってから堀江のジョローナへ。おしゃべりしながらお店の品物を見せてもらう。今日はここでもヴィク・ファン・クラブの話題。
入院する友だちへのお見舞いに猫小物を、犬好きの知人へ犬模様のソックス他を買った。ちょうど2人向けの可愛い小物があってよかった。
明日は姉のところへ行く日。行きしに大阪駅の大丸に寄って買い物しよう。

VFC会報送ってひと休み

26年前から10年くらい前まで忙しく仕事しながらMacの使い方(文字打ちからレイアウトまで)を覚えて毎月会報を発行してきた。証拠あり、ファイルに毎号を保存してある。なんかすごい馬力だったと思う。コピー機の数値がすごいので、この職場の規模でなんでこんなにコピー数があるのかとゼロックスの営業マンに聞かれた。会員数も多かったしページ数も多かったし。

10年ほど経ったいま、以前と違ってわたしの仕事はたいしてないので、週に一日は必ず姉の家に行けるし、会報やる時間もたくさんある。でも昔みたいに体力なくて、やる気がはあるんやけど気持ちに体がついていけない。さっきご飯を食べながら、昔はよう胃の調子が悪くなったり下痢したりしたもんやな、最近は胃腸の調子OKやもんねとしゃべっていた。仕事が減って労働時間が減って、入るお金も減ってるけど体調はいい。でも体力無い(笑)。

会報を送ってしまうと2日ほどは疲れが出て体調回復待ち、今日はじっとしていて、明日はマッサージにいく。
ということで、今日はツイッターを読むのと、スウェーデンのミステリ、刑事ファビアン・リスク シリーズ『顔のない男』(ステファン・アーンヘム 堤朝子訳 ハーパーブックス)を読んでいる。先日読んだ(ちょっと途中抜かしたけど)『熊と踊れ 上下』にシナモンロールが出てきたとこ読んだら食べたくなった。あさって梅田に出たら大丸へ寄ってIRIEで買って帰ろう。

深夜の洗たく

基本的には夜型のせいだけど、どうも段取りが悪いというかだらしがないとうか、毎日洗濯物を干すのが遅くなる。洗濯機は晩ご飯の前に動かしておくのだが、ご飯を食べて片付けたり雑誌を読んだりしているうちにだんだん遅くなる。
いま干してきたけどベランダが寒くてかなわん。でも最近はいくら寒くても洗濯物が凍るということがないのに気がついた。洗濯機の水切りがよくなったからかな。

30年くらい前かなあ。猫がいたころは職住が別で、職場から帰ってご飯をすませてから洗濯してた。猫がついてきて足元に絡みついたりからだを伸ばして全身で妨害したり。要するに用事はいいかげんにしてぼくの相手をしろということだったんだけど。「ほら見てみ、干したばっかりのタオルが凍って棒になってるやん」まあ、棒になるほどではなかったけど、隅のほうがこわばっていた。
寒い寒いと洗濯物を干しながら、猫の思い出にひたる。わりと最近あるんやわ。夜型人間のひとりごと。

寒い夜のご馳走、鱈の鍋

寒い日が続いている。最近はほとんど外食しないので、なんとなく光熱費は少々かかっても大丈夫みたいな気持ちで部屋はほかほか。気分良くMacに向かってメール書いたりツイッター読んだり。ミステリも読んでる。 いま読んでいるのは『熊と踊れ 上下』(アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ ハヤカワ文庫 各1000円+税)あまり好みではないが読ませる。

昔は夕方近くなると「今夜は鍋やな」とどちらともなく言い出していた。特にわたしが炊事係をしていたときは、支度と片付けがラクということで鍋が多かった。相方が担当すると苦にせずに何種類もこしらえるので鍋の出番がない。わたしも鍋好きなのに忘れてた。
今日は寒いなあと午後のお茶をしていて、寒いし鍋にしたらどうかなと話が自然にまとまった。最後は雑炊にしてお餅を入れよう。
うまそうなんがあったでと買ってきたのは鱈の切り身。豆腐とネギとキノコをたくさん入れてうまかった。そして最後の餅入り雑炊が抜群にうまかった。ええダシ出てるねといいながら土鍋を舐めるように食べた(笑)。

今年もヴィク・ファン・クラブで

発足が1991年だから今年の11月がきたら26年になるヴィク・ファン・クラブ。会報は毎月出していて、通巻301号を今月発行する。毎月だからすごいでしょ。
いま1月号ができかけているところ。最初の予定では今日できあがって明日出せるはずだったが、昨日郵便で原稿が届いた。手書き原稿で1800文字だから、まあこのくらいならと昨夜文字打ち、今日レイアウトして、2ページに余った分は、わたしが書き置いてあったサラ・パレツキー本の感想を入れて2ページ分こさえた。なんかこういうことの迅速さは自慢できる(笑)。手書き原稿はこの人だけ、医師の山田真さんである。美しい万年筆文字の原稿を年に1〜2回書いてくださる。今回も福島の重い内容を優しく書いておられる。ミステリファンとして最近読んだ本のこと、オススメ本の紹介もあってありがたい。

会報作りはけっこう面倒なのにやっているのは原稿がおもしろいから。みんなユーモアがあり、人の上に立って指導するとかの気持ちがないからすっごい楽しい。苦労ですらユーモアのある言葉で綴っている。
どうもその月に発行というパターンになってしまった。会報は月末着というのはブサイクだと思うのだが、だらだらが癖になってしまっている。来月は早めに出したい。