豆づくし

ほんとうは大豆づくしなんだけどこう書いたほうがかっこいいと思って「豆づくし」にした。晩ご飯のメニューの話。
「今夜は和食や」と相方が買い物から帰って宣言した。うちの一日2回の食事は和洋半々と決めているけど洋食のほうが回数が多い。パスタ好きのせいかな。一日2回パスタでもいいもん。

今日は八百屋に菜っ葉がたくさんあったとのことで、小松菜とでっかい厚揚げを生姜を入れて炊いたのが主菜。つぎは冷奴の上に納豆をのせて刻みパセリをかけた一皿。ワカメとシラスの酢の物。大根の根と葉が混じった漬物と海苔。以上で焼酎の湯割を飲んで、味噌汁はごぼうと青ネギだった。
大豆ばっかりやんというと、いわれて気がついたそうで、ほんまやな、だって。いや、けっこううまかった。最後の海苔飯が特に(笑)。

今日から手元にキシリトールガム

3カ月に一度の歯医者の定期検診に行ってきた。変わったことはありませんかと聞かれて、なんにもないですと答えた。先生は口の中を点検して、歯の質は弱いほうだけど頑張ってるねと前回と同じことをいわれた。虫歯になりかけの歯もあり前回よりも弱っているのは確実だからこのままいけるように手入れをもっとしたほうがいいそうだ。食後に歯磨きと歯間ブラシを使うのを忘れずに。
ガムを噛むようにと前回いわれたんだけど、ころっと忘れてた。普通のガムでもいいけど甘いから歯科用キシリトールガムがおすすめとのことで、ちょうど在庫があったのをわけてもらった。帰り道で蓋を開けて噛み噛み歩いた。まずくない。

実はわたしはガムが大嫌いで幼少の頃から敬遠してきた。だれでもガムを噛んでいる時代があったが、わたしは食べられないものを口に入れたくないと屁理屈いってた。断れない人が差し出したのは口に入れたが、鼻をかむふりをして吐き出してた。
最近はあんまりガムを噛んでいる人を見ないが、自分はこれからガムを終生の友として付き合わねばならぬ(笑)。

ネットで調べたらやっぱり普通のガムより歯科用のを勧めている。「市販のキシリトールガムは”キシリトール入りガム”であるため、長時間噛むようにしないと効果は望めない。」とのこと。歯医者さんになかったらアマゾンなどで買えるようだ。

葉っぱがたくさんあるから今夜は鍋にしよう

週に何度か田舎で作った野菜を今朝収穫して即持ってきて、午後に売ってくれる八百屋さんがある。おかげで我が家は美味しいご飯が楽しめている。今日は葉っぱがたくさん手に入った。それぞれ根のほうを新聞紙に包んでからポリ袋に入れ台所に積むように置いてある(主夫の知恵 笑)。ほうれん草のようなものばかりでなくカブの葉っぱもうまいし、カリフラワーの外側もうまい。
さて今日はどないして食べよと二人して考え、結果はこの冬最初の「鍋」となった。青物以外は鶏肉、豆腐、それと本町の八百屋で買ったキノコたくさん。青物は春菊のまだ小さな株がいっぱい。香りに誘われいくらでも食べられる。そして、煮るととろとろと柔らかくなるネギもうまかった。
最後にうどんを入れたら出汁がうまくて鍋底を舐めるようにして食べた。デザートはその八百屋さんがつくった干し柿。先日よりだいぶ乾いて甘さが増していた。

大崎善生『聖(さとし)の青春』

わたしの読書範囲にはない本だけど友だちが持っていると聞いて貸してもらった。〈「聖の青春」(2000年・大崎善生著):第13回新潮学芸賞、将棋ペンクラブ大賞を受賞。〉映画にもなって松山ケンイチが村山聖を演じている。

あらゆる勝負事から遠いわたしだが将棋と囲碁には憧れをもっている。子供のときは兄が2人いて家には将棋盤も碁盤もあった。兄たちが少し相手をしてくれようとしたときもあったが、まるでだめだった。なんとなく将棋の駒の文字が好きで並べ方だけは覚えたけど、それだけ。
「ふけばとぶよな将棋の駒を・・・明日は東京にでかけるからに・・・」とお風呂に入ると歌うぐらい好きな歌もある(笑)。

村山聖棋士は広島に生まれ、子供の時にネフローゼにかかって長いこと入院生活を送り、院内学級で過ごした。入院中に父に将棋を教えてもらい熱中し、母に本を買ってきてもらい独習する。10歳で将棋教室に通いアマ四段に認定、中学1年でプロ棋士を目指す。
大阪の森信雄に紹介され弟子入り。病身の村山を親身に世話する森は、寝込んだ村山のために少女漫画雑誌を探して本屋を駆け巡りもした。髪を洗ってやるなど日常の世話、すごい師弟関係である。

29歳で亡くなるまでの将棋に生きた村山聖の人生を描いていて一気に読みきった。
著者 大崎善生さんは元『将棋世界』編集長で東京に出た村山の世話をした。
(角川文庫 640円+税)

サラ・パレツキー『カウンター・ポイント』発売をジョニーウォーカー黒ラベルで祝う

昨日のラジオの天気予報で明日が寒さの底だと言っていた。ほんまに寒い。
外出嫌いではないのだが、こう寒いと家で本を読んでいるのがいちばんいい。飽きたらパソコンがありツイッターが待っている。年末だって自分が構わないのだから掃除は適当。洗濯だけはきちんとやっている。
ヴィク・ファン・クラブの会報作りを午後に少々やったが、ページどりを間違ってやり直したりちょっとボケてきたかと心配になったりして(笑)。土曜日だし公私とも働くのはやめることにした。用事が溜まるけど。未読本の山があるので片付けなくてはいけないし。

もうちょっとしたら寝る前のウィスキーを飲むつもり。サラ・パレツキーさんの『カウンター・ポイント』が20日発売される。久しぶりに私立探偵V・I・ウォーショースキー(ヴィク)愛飲のジョニーウォーカー黒ラベルで前祝いってこと。本棚から何冊か取り出して拾い読みしながら。

ヤツガシラがうまい

ずっと前のことだけど、週に一度有機野菜の宅配を頼んでいた。何十年というくらい長い間だったが、配達時間が変更されて在宅できない時間なのでお断りした。いまは近所のあちこちにおいしい野菜の店があって相方が散歩を兼ねて買いに行っている。
宅配の注文票には知らない野菜もあってチェックするのが楽しみだった。セロリの大きい1束を買って丸本淑生さんの料理を楽しんだりした。

今頃の季節にはヤツガシラが出始める。それまで食べたことはなかったが名前が好きなヤツガシラ。おせち料理用らしく正月特別カタログに載っていたから毎年1個買っていた。でっかくてけっこういい値段だった。料理法を調べることもせず、土を落として皮をむいて切って出汁で炊いていた。

今日はちゃんと料理ページを開いて簡単そうな作り方を選んだ。
クックパッドの「八頭(やつがしら)の親芋の煮物」を参考にして下記のように。
・出汁を沸かして切ったヤツガシラを入れてひと煮立ちさせ、キッチンペーパーで落としぶたして10分弱火、火を止めて30分ゆっくり冷ます。

晩ご飯に焼酎の湯割で食べたらうまかった〜 
半分残してあるので明日も食べる。
お向かいのおばあちゃんがまたくれたらいいのにな。

向こう三軒両隣とヤツガシラ

姉の家に行く前にデパ地下まわりをしていて、菓子売り場で特別販売の和菓子に気がついた。1個200円で3種類の大きなあん巻きが山盛りになっている。これをうちらのおやつとご近所にもあげようと6個買った。
まず2個をお隣りに持っていくとちょうど手すきだったとみえて、戸口でおしゃべりになり30分くらい立って相手した。次にお向かえのおばあちゃんちに行ったら、こちらも夫を亡くして寂しいと話し出して立ち話15分。相槌を打ちながら阪神大震災の仮設住宅訪問ボランティアをしていたときを思い出した。

午後遅くにもう1軒の方から大根と揚げの炊いたんの差し入れがあった。晩ご飯のおかずが1品増えてありがたいと姉が喜んでいる。こちらにはこういうときのために買い置きしてあるお菓子を少々お皿にのせてわたした。

台所に新聞紙に包まれた大きな物体があるのでなにかと聞いたら「開けてみ」というので開けたら土にまみれたでっかいヤツガシラ。さっきあん巻きを持って行ったところが昨日くれたんだって。
「うわっ、ええなあ、これはうまいで」といったら、皮をむくのが面倒だしどうしようかと思っててん、持って帰って」とのこと。ありがたく重い芋を持って帰ることになった。「小芋とサツマイモも持ってって」だとさ。重かったけど提げて帰った。

ネレ・ノイハウス『死体は笑みを招く』

ドイツの女性作家ネレ・ノイハウスの作品を読むのは『深い疵』(2009)『白雪姫には死んでもらう』(2010)に続いて3作目。
フランクフルトに近い町ホーフハイム刑事警察署の主任警部オリヴァー・フォン・ボーデンシュタインと同警部ピア・キルヒホフが活躍するシリーズである。
事件が起こり複雑な様相になるが、熱心な捜査活動で核心にせまる物語に加え、警察官の私生活がからんで読み出したら離せない。
今回はオリヴァー警部の結婚生活の危機になるような妻との会話があり、殺人事件を抱えた警部が仕事を休んで妻につきそう。代わりに事件解決の責任者となったピアは中心になって指揮しようとするが、上級警部のフランクにことあるごとに嫌味をいわれる。ピアが小さい農場を持って馬を飼っていることが気に入らないのだ。その金の出処についての悪口が出回っていると同僚のカイにいわれる。ピアは上手に株を売買して運良く手にいれたお金と説明する。
ピアから別れ話をして法医学者の夫と別れて暮らしているが、向こうはピアとよりをもどしたい。事件捜査中に知り合った若者からも好意を寄せられ、殺人事件の舞台となった動物園の男性とはお互いに好意を持つ。

どどっと読んだので事件がつかめてない。そのうちもう一度読むことにして、次の本が待っているので移動する。
読んだ印象だけど、何日もかけて読んだピエール・ルメートル『傷だらけのカミーユ』と比べるとものすごく読みやすかった。フランスとドイツの差も感じたし、男性・女性の差も感じた。
(酒寄進一訳 創元推理文庫 1200円+税)

夫婦げんかには糖分を 干し柿と手作りシュトーレン

買い物に出た相方がいつも野菜を買う店に干し柿があったと一袋買ってきた。袋に入っているけど紐がひとつずつの小枝に巻かれてつながっている。干したままを取り入れたものとわかる。渋柿をむいて紐をかけて何日も吊るしてと手がかかっている。
大昔に山梨の叔父さんが夜なべに柿をむいているのを見たことがある。あれやんかとうれしくなった。
さっそくお茶を淹れて食べた。甘いのなんのって、ものすごーく甘くて渋いお茶とよくあっていた。
これが食前のおやつ。

晩ご飯はラム肉の炒めたのと野菜いろいろの大皿、野菜スープにバケット、最後にシュトーレンを薄く切ったのと紅茶。
シュトーレンは友だちが手づくりを送ってくださった。甘くてしっとりとおいしい。
「ドイツでは、クリスマスを待つ4週間のアドヴェント(待降節)の間、少しずつスライスして食べる習慣がある。」というのをなるほどと、今日は1センチくらいの薄切りを1枚ずつ。これも凝縮された甘さ。ぼつぼつクリスマスまで食べよう。

昨日、雑誌『WIRED』の記事をネットで読んだのだが、「夫婦げんかには糖分を:科学的実証」がおもしろかった。「ある研究が、夫婦げんかと血中のグルコース・レヴェルの相関関係を実証した。おやつを食べることが、けんかを避けるための最良の方策のようだ。」というもの。この話をしながら食べた。

寒い〜 冷える〜

昨夜のふとん乾燥機作戦はよくあたってぬくぬくで寝付けて気分良い目覚めだった。明け方の寒さも気にならなかった。寒波がおさまるまで毎日お世話になろう。寝る30分くらい前に15分やるのがよさそう。

午後から出かけるのにダウンのコートを出した。薄手セーターでスカーフ巻いてコート着たらちょうどいい塩梅。お店の中に入ると汗が出た。でもそれは午後だからで、夜になったらぐんと冷えてきた。血圧を考慮して部屋が寒いのはよくないから暖房だけはケチらないことにしている。ということで、これから3月いっぱいまでのガス代と電気代を考えると頭が痛い。これ、毎年いうておる。