終ったとき、えっ、これで終わりなのと口走った。69分の映画だった。監督・脚本・製作・編集:マイケル・ウィンターボトム。2004年イギリス映画。
南極にいるマット(キーラン・オブライエン)の回想は別れてきたリサとのこと。
リサ(マルゴ・スティリー)は21歳のアメリカ人学生で、ふたりはロンドンのライブハウスで知り合った。マットの部屋で最初のセックスシーンがあって、それからずっと激しいライブのシーンとふたりの愛のシーンが交代にある。ふたりは夜になると人気バンドのライブに出かける。ライブシーンの現場感がすばらしい。帰るとふたりの世界になるのだが、ライブの影響を受けてだんだん激しくなる。マルゴ・スティリーのスリムな体がしなやかで美しい。
今回も先入観なしに見てびっくりしたマイケル・ウィンターボトム監督の映画だった。
セックスシーンということで昔見たベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972)を思い出したが、全然違う。昔はセックスもリクツっぽかったというのは冗談です。女子学生のマリア・シュナイダーがすごくよくて、それでいま思い出したのだが、もうお亡くなりになっていた。