ワインでご馳走

今日は朝から暖かかった。たくさん洗濯して気分良し。夕方になってぐっと冷えてきたけど。明日も暖かいらしい。
午後からシュリットへカットと髪染めに行った。元気な名犬シェルくんと月に一度のいちゃいちゃをして、シマさんとはしゃべりまくり。長い仲やからいくらでも話題がある。

昨日は深夜の花見で飲み食いせずに帰ったから、今日はちょっと晩ご飯は奮発してご馳走。先日旧友が送ってくれたワインを飲むことにした。高級品だからといっていつまでもおいといてもしょうがない。いいものは早く片付けたほうがいい、というのがうちの主義。

サラダ2種(グリーンサラダ、アボカドとバナナにレモン)、主菜はマトンのステーキにカマンベールチーズとピクルスをつけた一皿がなかなかうまい取り合わせで、もうちょっと量があれば申し分なかったけど。いやいや目下ダイエット中につきこれでいいんだ(笑)。
そのあと中休みしてトマトとほうれん草とキノコたっぷりのパスタ、申し分なくうまかった。
あとは紅茶とバケットとクリームチーズ、そのあとコーヒーとナッツ。

夜桜を見に土佐稲荷神社へ

あちこちで桜満開という声が聞こえる。スーパーへ買い物に行ってもまっすぐ帰ってくるので、近所の桜は1本も見ていない。あとで帰りに公園にまわったらよかったと思う。
晩ご飯を食べて姉との定期電話をすませて食器を洗った。もう10時だがいまから夜桜を見に行こう。一人で出ようと思ったら、食後の散歩から帰ってきた相方が俺も行くとついてきた。
行き先はすぐ近くの土佐稲荷神社の境内とその横の公園である。神社境内は明かりが消えている。ほの暗くてよく見えないが桜満開のようだ。もうちょっと早く来ればよかったといいながら公園のほうへ行った。屋台がたくさん出ていたのがいま撤去作業中。そうか今日で終わりか。大型車がたくさん止まっている。これに乗って次の場所に行くのかな。

花見の人たちが少しだけ残っている。片付けすませて立ってしゃべっているグループ、肩を寄せ合って座っているカップル、うちらと同じように歩き回って所在なげな人たち、祭りのあとの寂しさですね。

戦後71年、敗戦後に植えたここの桜も大木になっていまや桜の名所である。阪急沿線に住んでいたころ、両親がここを訪ねたころがあって、細い桜がひょろひょろ植えてあったと言ってた。それがいまわたしが見ているこの古木だったんだなと感慨にふけった。両親はとうにいないが、戦前戦中にこの近くに住んでいた。

原作ケン・ブルーエン/ウィリアム・モナハン監督・脚本『ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-』

なにか映画を見たいなと調べていたら、原作ケン・ブルーエン『ロンドン・ブルバード』にひっかかった。覚えている名前はケン・ブルーウンで『酔いどれに悪人なし』『酔いどれ故郷に帰る』(ハヤカワ文庫)を持っている。アイルランドのノワール作家、どの作品にも哀愁があふれていて好きだ。

監督・脚本はウィリアム・モナハンで2010年初監督作品。
主演のボディガードにコリン・ファレル、はじめて見たけどアイルランド出身の好男子。ヒロインがキーラ・ナイトレイ、その他役に当てはまった俳優たちがギャングや裏街道をいく男たちを演じている。
音楽もよし、タイトルの文字もよしで気持ちよくスタート。

傷害罪で3年服役して帰ってきたミッチェルが出所するシーンからはじまる。迎えにきたのはかつての仲間ビリーだった。ミッチェルはヤクザ稼業に戻る気がなく誘いを断る。ちょっとしたきっかけで得た仕事は引退した女優シャーロットのボディガード。有能なミッチェルをギャングの親分が目をつけて引き入れようとする。
相手に先んじてやっつけるミッチェルだから安心して最後までいった。ミッチェルは清潔感があってインテリで喧嘩が強い。コリン・ファレルが気分良く演じていて素敵。でもそこまで完璧にやっての結末が悲しすぎ。

今日の散歩は一駅向こう

近頃めっきり散歩をしなくなった。数年前までよく歩いていた近所の公園にもご無沙汰のところが多い。どっかへ行くとなるとバスに乗る。以前はお年寄りって一駅でもバスに乗るんやなと言っていたのが、自分がそうなった。まあ一駅だったら歩き、二駅なら乗る(笑)。足腰が達者でなくなったのを痛感する。
今日は買い物がてらの遠出をたくらみ京セラドーム前のイオンに行こうと地下鉄に乗った。京セラドームができてから3回目である。いままでの2回は歩いている。ドームができたとき近所の電気屋さんが招待券をくれたので行ってみた。スタジアムで福引きかなんかしてお土産もらって帰ってきた。2回目は長い散歩の途中で立ち寄って観客席の上の方にあがった。それ以来だから10年以上経っている。

ドームまで地下鉄で1駅である。近い。そりゃそうや前2回は歩いて行ったんやから。
地下鉄を降りたらすぐ右にイオンがあって前にドームがある。たくさんの人が集まるところやから駅も広々としている。今日のドームはなにもないらしく買い物の人ばかりだった。
1階は食料品売り場になっており成城石井がある。スタバやサブウェイその他のお店がある。結局入らなかったが。成城石井もお菓子を食べないので見もせず。2階の衣料品のカジュアル売り場でセーターを買った。
今日はひとまずそれだけで地下鉄で帰ってきた。3階以上の売り場でなにを売ってるかも気にせず。帰ってからなんの売り場かなと気にしている。一駅だからまた見に行こう。

春野菜いろいろ食べて元気

今日の晩ご飯は『k u : n e l』に作り方が出ていた春野菜のパスタがまず出た。赤ワインを飲みながら、グリーンアスパラ、春キャベツ、ブロッコリーのそれぞれの緑が美しいパスタ。うまいものだからついむしゃむしゃ食べて、もったいなー、早すぎーと叫んだ。その前にいつもの春の葉っぱのサラダが一皿、バナナ半分ずつついて。
菜の花のパスタもよく出る。ルッコラ、パセリ、クレソンなど香りの高い野菜のパスタもうまいなあ。

新玉ねぎを買ってきたので、ほらほらあれあれと要望(笑)。薄揚げを細く切って、新玉ねぎと甘辛く煮る。自分が炊事係しないものだから春の味を忘れてた。うまかった〜

今日の昼ごはん:葉っぱのサラダ、ご飯(茶碗に1/3)、豆腐とネギの味噌汁、新玉ねぎと揚げの炊いたん、豚肉炒めと野菜炒めと目玉焼きのセット、番茶。

今日の晩ご飯:葉っぱのサラダとバナナ、赤ワイン、春野菜のパスタ、豚肉炒めと野菜のピクルス、野菜たっぷりスープ、バケット少々+クリームチーズ、紅茶。

花より団子

二、三日前から春らしくなったが、今日の昼間は暑いくらいだった。待っていたように桜が咲き出し、ほとんど満開。
昨日の夜に姉と明日は公園でお花見しようと約束したので、おしゃれなお花見弁当を買って行った。折箱を3×6=18と分けたところにいろんな食べ物が入っている。ご飯も海苔巻き、豆ご飯、タケノコご飯等いろいろ、おかずもいろいろで、隅っこにはピンクのういろうが入っていた。
これを持って公園に行くつもりが、姉は朝起きたら風邪気味で医者に行っていてお昼頃帰ってきて、いま帰ったところやからこれから出るのはしんどいと言う。
逆らわないで、じゃ庭でお花見したらええねと予定変更。庭からは塀越しに隣家の桜が見える。古木が3本あって豪華に咲いている。散り出したらこちらは毎日庭掃除やとぼやく姉だが、今日は風流やなと縁側に座った。花はほどほどに見えて、弁当がうまい。「見た目もええしおいしいし」と花より団子のわれら。
3時にはイチゴのショートケーキを食べた。
今日もダイエットはお休みだ。

G・K・チェスタトン『ブラウン神父の知恵』

昨日話題にした『半七捕物帳』とブラウン神父ものはよく似ているとさっき『ブラウン神父の知恵』を読みながら思った。時代は半七のほうが古いが、どちらも「古き良き時代」という感じがするところが似ている。

「賢い人物は、木の葉をどこに隠すかね?そう、森の中だ。森がなければどうすればよい?簡単だ、森を作れば良いのだ。」(ピクシブ百科事典「ブラウン神父」より)

こどものとき家にあったブラウン神父の物語を読んだ。おもしろくないのだがヘンな魅力があったように思う。それから10年以上経って花田清輝が評論集の中で上に引用した「木の葉を隠すのは森の中」を語っているのを読んでブラウン神父を懐かしく思い出したのだった。でもずっと本は読まず、たしか『ミステリマガジン』の短編特集号みたいなのに載っているのを2・3編読んだだけだった。
今回新しい訳本が出ているのを知らなかったが、偶然懐かしい本屋で見かけて買った。縁があったんだ。

G・K・チェスタトン(1874–1936)ロンドン生まれ。本書にブラウン神父が最初に登場するところを引用。「自分の帽子と蝙蝠傘を、大荷物のようにもてあましている風だった。・・・帽子が絨毯に転がり落ち、重い蝙蝠傘が膝の間をすべってドスンと音を立てた。持ち主は手を伸ばして片方を追い、身をかがめてもう片方を拾おうとしながら、真ん丸い顔に変わらぬ微笑を浮かべて、・・・」ユーモラスな神父さんがおそるべき推理力で事件を解決する。
(南條竹則/坂本あおい訳 ちくま文庫 760円+税)

田村隆一『半七捕物帳を歩く』

子どものときに読んだ本って忘れないものだ。忘れてしまった本は覚えてないのね。『半七捕物帳』を読んだのは中学のとき。色っぽいしぐさの描写が気に入ったし、粋な会話も気に入った。それから何度読んだかわからないくらい読んでいるが、半七親分いまも大好きである。
最近読んだのはiPhone3Gを買ったときだから2008年か、使い方がよくわからなかったけど持ち歩いて青空文庫の『半七捕物帳』を読んでいた。出先(ライブの待ち時間とか)ではiPhoneで読み、帰って続きをMacで読んで江戸情緒を楽しんだ(笑)。

どんなミステリにも言えるけど、『半七捕物帳』は半七の性格や推理力や言葉遣いの魅力で惹きつけられる。そしてあっと言う間に江戸の雰囲気になじむ。そしたらもう虜になってしまう。傘を持って家を出て雨が降らないと「傘がお荷物か〜」と半七調でつぶやくようになる(笑)。

そんな半七ファンだから、好きな(最近好きになったばかりとはいえ)詩人が『半七捕物帳を歩く』のを知ったからには読まないとね。
本書は1980年出版だからもう35年経っている。35年前の東京で江戸を探って、そのときに変わったと書いているところはすでに大変わりしてるだろう。江戸を感じたところだってもうないだろうな。
わたしは東京生まれだけど学齢前に大阪に引っ越したので東京の記憶はほとんどない。でも一応わたしのふるさとの土地を歩く詩人の言葉をありがたく読ませてもらった。よく歩くが、よく酒を飲む詩人だ。すごく楽しんで読んだ。
(田村隆一全集第4巻 河出書房新社 4500円+税)

ダイエット中休み

毎年恒例の春のケーキが妹から届いた。送ってくるのはわかっていたが折角の自慢のケーキを断るのは悪いのでいただいておいた。賞味期限の間にちょっとずつ食べたらいいかと食後のコーヒーの友にしている。
体重は46キロに近い45台で落ち着いている。もうちょっと気をつけて45キロに近くなりたい。あわよくば45キロを切りたい今日この頃(笑)。

そんな折に昨日はなんと大失敗をやらかした。
家では糖質制限ダイエットだからとごはんの量を減らしている。パンが美味しいのでつい食べすぎるのだが、まあまあってところ。
昨日は出かける前の10時にパンを少々とアボカドと玉ねぎとチーズのレモン汁かけを食べて出かけた。朝ご飯抜きで昼ご飯のつもりだから量はたっぷり。そのまま京都のカライモブックスに行って会が終わるまで水も飲まず。われながらすごいなあと思ったのだが・・・。
帰りに寄った喫茶店でカレーを注文したら大皿たっぷりのカレーが出てきた。これで閉店らしく店の人が外の看板を外している。どうやらご飯もカレーも残ったのをたっぷり盛ったらしい。お腹が減っているからなにも考えずに食べた。コーヒーもサーバーに残ったのを全部入れてくれたからたっぷり。

そこを出てパーキングまで歩いているうちにだんだん満腹感が増して、車に乗っても、なんかお腹いっぱいやねと言い合っていた。そしたら突然、Yさんにご飯をそんなに食べていいんですかと言われて、そうやダイエット中やった! まあ今日は不問に付すってことにしてと笑ってしめた。

家に帰るとそれで終わらず、相方がビールのおかずを作ったのでいっしょに箸をつけた。豆腐の水を切っておいて炒めたの、トリのレバーと青菜の炒めたの、根菜のラタトゥイユ。久しぶりの京都で疲れたからビールがうまい。
またもやお腹がいっぱい。結局夜更かし。

追記:忘れてた、まだあった。Yさんに京都みやげにもらった笹屋伊織のもなか、たっぷりと餡がつまって重いのを一つずつ食べた。玉露とよくあって美味だった。

レーナ・レヘトライネン『雪の女』(2)

エリナの背中には大腿部の後ろ側と背中と臀部に擦過傷と青あざができていた。まだ息のあるうちに意識を失った状態でついたものだった。何者かがエリナを引きずって森へ入って行き木の根元に運んだと推測できる。
同僚のペルツァがづけづけいう。「おまえの大好きな仕事じゃないか、カッリオ。おまけに、真性のフェミニスト集団の事情聴取ができるときた」しかも今日の事情聴取にはおれがつくことになったと満足げ。

館にいるヨハンナは古レスタディウス派の宣教師の妻で、教義により避妊も中絶もせずに9人のこどもを産み育ててきた。最後のこどもを母体が危ないということで中絶したのだが、その支えとなったのがエリナだった。ヨハンナはエリナを雑誌とテレビで知って連絡したという。ヨハンナは夫がエリナを殺したと確信をもっている。夫は自分を神の道具だと思っているから、自分のこどもを殺したエリナを罰したと。

詩人のキルスティラとエリナは2年ほど前に男性性に関するセミナーで知り合った。まるっきり意見の食い違うふたりは列車やレストランで話を続け、最後はキルスティラの部屋に泊まって恋人同士になった。

州刑務所からハルットウネンが脱獄したという連絡があった。マリアと同僚のパロが追いつめて捕まえた男だ。ハルットウネンは自分を捕まえた警察官のひとりが女性だったことに強い憎悪を抱いている。拳銃を持ち歩くことにしたというパロがハルットウネンに人質にされてしまう。ほんとうは女性の自分を人質にしたかったろうとマリアは思う。
捜査に向かうマリアを夫のアンティは気遣う。マリアが後先考えずに走ってしまうから。

そんな忙しさの中で妊娠検査薬を買ってくる。避妊効果は100%でないと避妊リングに書いてあった。医者に行くとやっぱり妊娠していてマリアはこどもを生もうと思う。
(古市真由美訳 創元推理文庫 1200円+税)