小掃除して模様替えして

長く使ったレーザープリンタがついにダウンした。元気によく働くやつだったが、寄る年波でダウン。明日引き取ってもらうことになって、今日は空いた場所をうまく使うべく考えぬいて模様替えした。けっこう大きかったので、古い本棚の埃を払いきれいにして代わりに置いた。なかなかいいじゃん。この棚はわたしが自分で買った家具第一号である。17歳くらいのとき阪急百貨店で見つけて届けてもらった。親がびっくり。インテリアに関心を持ち始めたのは中原淳一先生の影響である。
わたしのiMacの横なので棚にはサラ・パレツキーとドロシー・L・セイヤーズの本を並べることにした。今回新しくできた小さな棚にはBlu-rayとDVDを並べる。明日の仕事。

今日は朝から買い物いっぱいして姉の家に行き家事労働し、帰りには北堀江へ出てジョローナに寄り、姉からのバースディプレゼントのお金でバッグを買った。2ヶ月くらい行くたびに眺めていたのを覚えていてくれていて、これ一年中持てますよ、夏でも冬でも春秋でもと勧められ、買っちゃった(笑)。持ってみるとお店にあるときよりも似合う気がしてきた。

ワインオープナー使える

もう40数年前のことだが、天王寺のジャズ喫茶マントヒヒのマスター、今は亡きK氏に誕生日祝いにワインオープナーをもらった。すぐ使おうと最初に瓶の上から差し込んで、その次がわからない。「こっちへよこせ」と相方がすいすい栓を抜いた。わたしは開けられない腹いせに「しょうもないものくれて」と呟いたっけ。みんながわたしと同じ道具オンチではないよね。それからもう40数年近く経つ。開けられないのをいいことに開けないのだから、開けられるようになるわけがない。

去年くらいからワインをよく飲むようになって、料理をしないのだからワインの準備くらいしようと決意して(笑)、やり方を聞きながらやってみた。そしたら開けられた。それ以来、ワイン係をしている。こんな簡単なことがなんででけへんかったんやろ。為せば成る(笑)。

握るところにメーカー名が彫ってあるのを虫眼鏡で見たら、ZWILLINGのようだ。K氏は京都の「有次」で買ったと自慢していたっけ。
古い話だけど、新しい話でもあるでしょ。まずはワインの栓を抜いて、いっぱいやろうや!K氏はもういないけど、思い出に乾杯!

紅茶が迷子になって

お茶が好きというより必需品というか主食についているものというか、和食のときは煎茶か番茶、洋食のときは紅茶を飲む。今日の昼はサンドイッチとサラダと紅茶。晩ご飯は白ワインとタコのカルパッチョとナスのスリランカカレー、そして紅茶。

いつも決まった店で袋入りのダージリンを買っていて、繊細な缶入り英国紅茶と比べるとごつい葉っぱだがうちのご飯に合っていてうまい。ずっとそこのダージリンに慣れているので、ダージリンでいま起こっている紛争で紅茶の木が焼け焦げになる被害を受けているというニュースを読むと心が痛む。被害を受けた紅茶の木はすぐには立ち直れない。今年だけでなくずっと採れなくなるそうだ。こちらはお茶を変えたらすむことだが、ダージリン紅茶を作ってきた人たちはどうなっていくのだろう。

夏の盛りにダージリンを一袋買ってきたのを、この暑さに常温ではいかんと冷蔵庫に保管した。それをころっと忘れていてさっき探し回って見つからず。ついに買ってなかったのしらと思ったとき、相方が冷蔵庫に入れたことを思い出した。その上にラスサンプーチョンが一袋出てきた。賞味期限切れてなくてよかった。
うわっ懐かしい匂いとさっそく淹れて飲んだ。ビスケットでもあればよいのにあるのはナッツだけ。今日はまあナッツで辛抱。

ヴェルナー・ヘルツォーク監督『アラビアの女王 愛と宿命の日々』

アラビアの女王ってどういうこと?とまずタイトルで疑問が浮かんだ。解説に「20世紀初頭、イラクとヨルダン両国の国境線を引いてイラク建国の立役者となり、“砂漠の女王”と呼ばれたイギリス人女性ガートルード・ベルの生涯を描いた伝記ドラマ映画。」とあったのにますます引き込まれて、これは見なくてはと片付けもそこそこにiMacの前に座った。

二コール・キッドマンは美人すぎて大好きな女優とは言いにくい。『コールド・マウンテン』での美しさときたらいいようがなく美しくて、いいけど美人すぎると引いてしまった。やっぱりアカデミー賞をとった『めぐりあう時間たち』がよかったけど、あの作品ではジュリアン・ムーアのほうがずば抜けていたと思う。

第一次大戦についてわたしが思い出すのは『チボー家の人々』の第1巻「1914年夏」である。それからヴァージニア・ウルフの作品であり、ミステリにとんで、ドロシー・L・ セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズ」である。あの時代の話なんだと納得。
もっとすごいというか、わかった!と膝を叩いたのは『アラビアのロレンス』のロレンスが現れて二コール・キッドマン演じるガートルード・ベルと親しく会話するところ。
頭の中にぐじゃぐじゃとある小説からの情報がほどけてあの時代が浮かび上がり、二コール・キッドマンの美しくも威厳のある姿となった。実際にすごい人だったと検索を続けてわかった。

爽やかな季節、家でも爽やかな気分で

一年中で最も爽やかな季節らしい。けどわたしはお彼岸もなにもあったものじゃない。昨日も今日も家でパソコンと机の間を行ったりきたり。起きたのはお昼頃だけど、寝るのは夜中過ぎて3時。今日はヴィク・ファン・クラブ会報のあとがきを書いてプリントして綴じて会員さんに送るまでをやった。もちろんそればっかりではなくて、ツイッターを読んだり友だちにメールしたりして遊んだけど。たまっていた本もいくらか読んだ。

こんな日に外出したら気分良いだろうなと洗濯物を干しながら考えていた。相方は昨夜も今日も踊りにお出かけ。足腰丈夫ならいっしょに行くところだが、足手まといになると思うと家で自分の仕事をしていたほうがいい。それにやっぱり体調がよくないから昼寝も。

ヴィク・ファン・クラブは「誠実、献身、正直、会費」をモットーにしている。(原典はエスター・アベリル『黒ネコジェニーのおはなし』)35年前にこの本を読んで以来、わたしが勝手に使ってるだけだけど、これすごくいい言葉だと思う。鬱陶しい世の中を「誠実、献身、正直、会費」で乗り切ろう。

スリランカカレーを食べてスリランカの勉強

最近の我が家のカレーはスリランカカレーであると作る人がいっている。たしかにカレーは独特な味わいでうまいけど、「スリランカ」って国はどこにあるの」というのがわたしの最初の問い。

スリランカ民主社会主義共和国、通称スリランカ、1948年イギリスからセイロンとして独立。72年にスリランカ共和国に改称して英連邦内の共和国となり、1978年からスリランカ民主社会主義共和国となった。
セイロンはインド洋にあり、国民の7割が仏教徒である。

《》はウィキペディアより
《島国で、現在もこの国が占める主たる島をセイロン島と呼ぶ。国名をスリランカに改称したシリマヴォ・バンダラナイケは世界初の女性首相である。また、国民の7割が仏教徒(上座部仏教)である。》

《文化遺産は、聖地アヌラーダプラ(1982年)、古代都市ポロンナルワ(1982年)、古代都市シーギリヤ(1982年)、聖地キャンディ(1988年)、ゴールの旧市街と要塞(1988年)、ダンブッラの黄金寺院(1991年)。
自然遺産は、シンハラジャ森林保護区(1988年)、スリランカの中央高地(2010年)。》

以上丸写しだが、カタカナの響きにも懐かしいようなエキゾティックな響きを感じる。これはなにかを読んで感じるのがいいかも。参考文献を読まなきゃ。

セイロンという名称はセイロン紅茶で知っていただけという情けないわたし。これからスリランカカレーを食べながらぼちぼち勉強していこう。

作るのが楽しみ、食べるのが楽しみ

午後から買い物に出かける相方に『週刊現代』を買ってきてと頼んだ。東日本大震災のときは新聞をやめていたから、当分は週刊誌くらい買って読もうということでいろいろ買ってみて、気に入った『週刊現代』をいまも買っている。雑誌を発売日に買うクセがあって、いつもは月曜日、祝祭日がある週は金曜日。

今日はこれも面白そうやから買ってきたと『ku : nel 』11月号。(数日前には『ELLE gourmet』を買った。)表紙に「料理の力は人生の力だ」とあるのが気に入ったみたい。
きっぱりと美しい島田順子さんの写真が表紙にあり、食、おしゃれ、ライフスタイルなど島田さんのページがたくさんあって読むところが多い。ヤマザキマリさんの連載エッセイ「わたしの扉の向う側」が楽しいし。

わたしは雑誌を読むのが好きで、それも発売日に買って読むのが好き。料理の写真をおいしそうやなといいつつ読んでそれっきり。でも読んだり見たりするのが好きの積み重ねがセンスになってるぞと思う。自画自賛(笑)。
相方にとって雑誌は実用記事を読むもの。記事を参考にして料理するのを楽しみにしている。それを食べるのがわたしの楽しみ。

ジュンク堂難波店 彷徨

たまにいつも行かない本屋さんに行ってみようと思い、姉の家の帰りに梅田を通って心斎橋を通って湊町のジュンク堂へ行ってみた。御堂筋を心斎橋から南へ行ったのは久しぶり。堀江アメ村あたりとは若者でも雰囲気が全然違う。タクシーの運転手さんによれば、東を向いて堺筋のほうへ行けば中国人が多くて賑やかでっせとのこと。ここらあたりの若い者は信号無視して歩くから気をつけにゃという。

雰囲気が違うねと言いながら湊町リバープレイス正面へ。いままでは地下鉄でしか来たことがないのでお店の位置関係がわかるかなと思ったら、目的のビルは真正面にあって中に入っているスーパーとホームセンターの名前がでかでかと見える。ほれ行く先わかったじゃん。
エスカレーターで3階に上がると、広〜い本屋さん。ワンフロワーだけどものすごく広くて迷路のよう。だが迷路ではなくて、きちんと専門ごとに仕切ってあってさまざまな本が並んでいる。
くらくらのまま、ミステリの文庫本売り場へ行き、北欧の女性刑事ものを買った。コーヒーはどこへ行ったら飲めるの?とレジで聞いたら地下のドトールと提携しているそうだ。この広い本棚を眺めながらコーヒーを飲みたかったので、今日はまあいいかとそのまま帰った。
もう二回ほど通って湊町に体が慣れたら地下なとよそのカフェなと行こう。

アラジンのトースター

数日前に女性誌の料理記事を読んでいたらオーブントースターでつくる料理のページがあった。うちは長らく普通のトースターを使っているが、しまい込んで使わなかった時期が長かった。ずっとトーストを食べず、フランスパン系の長いパンを食べていたから。
半年くらい前に近所に良い小麦粉で美味しいトーストパンを焼いているパン屋さんが見つかった。毎週水曜日だけトーストパンを焼いているので忘れずに相方が買いに行く。わたしはありがたく食べさせてもらっている。

トースターで普通に焼いたパンに四つ葉バターをつけたトーストはうまいけど、もうちょっとなにかしたパンが食べたいねというのが最近の我が家だった。フライパンで軽く焼いて上にアボカドをのせたり、目玉焼きをのせたりもいいけど、もうちょっとね。
雑誌記事で見たオーブントースターの写真からネット検索で色々見て3種類の候補が見つかった。寸法を調べて置く場所を確保。毎日見るところだから見た目がよくなきゃと意見が一致した場所。まあ、空いてるとこはここしかない場所(笑)。

ネットで在庫など調べて、すぐに欲しいから買いに行くわと、わたしが整体院から帰ったらもう買ってきてあった。
そのオーブントースターのメーカーはアラジン。ずっと昔にどこに行っても使っていた石油ストーブのアラジンを知ってるでしょ。そのアラジン社製。

今日の晩ご飯は、ビールと鶏の胸肉の焼いたんと茹で野菜、細かく切った野菜のサラダ、アラジンのオーブントースターで焼いたトーストをバターで。紅茶、栗きんとん。

毎日柿を食べている

果物の中で一番好きなのは「柿」だと毎年書いてきたが、今年も元気で「和歌山の柿はうまいなあ」といえるのがありがたい。10年くらい毎年、和歌山に実家のある友人が九度山の柿の大箱を送ってくれていた。その方がVFCを辞められ柿も来なくなった。困ったなと思う間もなく近所に無農薬野菜を売る店が3店もでき、柿も梨もどっさり手に入るようになった。

いまは平核無柿(ひらたねなしかき)が出始めたところ、小さいし甘みは少ないが、「柿の季節がきたね」と毎日食べている。この後に出てくる富有柿が楽しみ。大きな柿をむいて美しい色の果実を口にする快楽が今年もあると思うとうれしい。今年も元気で生きている。

関東の友だちが「お取り寄せ」で一緒に買うからと、うちのぶんも御所柿を注文してあるとのこと。ありがたいなあ。1901年に正岡子規が御所柿を食べていると寺の鐘が鳴ったとか。俳句は法隆寺だが実際は東大寺だったとか。