整体で元気

さっき以前のブログから移転中の日記を点検していたら一昨年の《健康ページ》の『整体初体験』が出てきた。おととし2014年の3月なのでもう少しで2年になるが、毎週欠かさずに行って治療してもらっている。

あのときは姉がお風呂から出られなくなって常備している救急センターのベル(心臓が弱いのでいつも手の届くところに置いている)を押したのだった。すぐに救急車がやってきたが入院するほどのことがなかった。近所の人たちが集まってきて、その夜の付添にわたしが呼ばれた。一泊しただけだったけど寒い夜で冷えたらしく翌日帰ったが体調を崩した。

きっと整体が効くはずとネットで探したらすぐ近所に整体院があった。全然その存在を知らんかったからびっくり。
初めての整体はめっちゃ気持ちがよくて、それから週に一度通っている。体調はよくなってそのぶん読書やパソコンに向かってしまうので、結局は目が疲れ肩が凝っている。気持ちがいつも走っているので、もう少しのんびりしたいとは思っとります(笑)。

いつまでも夜起きていて朝はいつまでも寝ている。それでも目と肩と膝以外は大丈夫だからこれでいいのだと思っているものだから早寝早起き生活は無理。
朝ごはん抜き、昼と夜は糖質制限ダイエットである。晩ご飯後はコーヒーとナッツぐらいでなにも食べない。43キロまであと3キロ体重を減らして膝の負担を減らしたい。

今日は中原淳一先生の誕生日

今朝ツイッターを開いたら中原淳一先生のうるわしい姿が目についた。1913年の今日2月16日が誕生日だそうだ。
わたしが「先生」とよぶのは中原淳一先生だけである。

わたしの一家が住んでいた大阪市内の家は第二次大戦のアメリカ軍の空爆で焼けてしまった。命からがら逃げた家族がのちに郊外の小さな文化住宅にまとまって住むようになった。どんなときでも本を忘れない父親が、知り合いや古本屋や屑屋とかいろんなところで本を手に入れてきて、その中に戦前の『少女の友』があった。
『少女の友』には中原淳一先生の絵がたくさん載っていて、わたしはその絵の上に薄紙をのせてなぞり便箋をつくったりした。
川端康成の『乙女の港』の淳一描く表紙と挿絵が大好きだった。主人公の大河原三千子とお姉さまの八木洋子が大好きだった。
吉屋信子の本もたくさん読んだ。『花物語』の挿絵も淳一先生だった。
ここからわたしの「百合」趣味が生まれたのだから筋金が入っている。
その後は姉が買い始めた『ひまわり』、その後は『それいゆ』『ジュニアそれいゆ』を引き継いでずっと読んでいた。

いまも、本や絵葉書やメモ用紙やハンカチなんぞの小物を持っていてときどき出して眺めている。

吉田喜重 脚本・監督『嵐を呼ぶ十八人』続き

いつものことだけどDVDで映画を見てすぐに感想を書くので、新鮮な気持ちではあるけれど書き忘れが多い。今回も大阪弁を自然に受け止めていたせいか大阪弁が自然だったと書くのを忘れていた。
手配師森山の芦屋雁之助、村田係長の殿山泰司、ヒロインのぶ(香山美子)の祖母役の浦辺粂子、怪我をした息子を迎えに来た母親役の浪花千栄子のベテランたちが暴走する若者たちの群像を要所で締めていた。芦屋雁之助と浪花千栄子の大阪弁と物腰に爆笑しつつ感じいった。
町の与太者役の平尾昌晃の自然な喧嘩っぷりもよかった。

レイプされたのぶが去って広島へ行き、追いかけた島崎(早川保)は野球場に行ってるはずだと聞いて広島球場へ行く。試合中の場内をあちこち走って見つからず、場内放送で呼び出してもらうが、のぶは暗いところでじっと佇んでいる。野球が終わり照明が落とされていく。どうなるのと思っていたらようやく見つかってほっとした。
撮影が成島東一郎、照明が佐野武治と吉田監督と長い仲の二人が協力している。こういうことも最近本で知ったのだが(笑)。

うれしいヴァレンタイン

うれしいヴァレタインプレゼントが届いた。きれいな袋に赤ワイン、オーガニックトリフチョコレート、黒猫が織り込んであるハンカチとボディローションが入ってた。甘いものは食べるのをやめているが、このチョコはうまいから少しずつ食べよう。いいことがあった日にワインを飲もう。
お礼の電話をしたら相変わらず元気いっぱいでしゃべって笑って楽しかった。
いま計算したらMちゃんと出会ってから36年経っている。ディスコで初めて会ったあのとき彼女は21歳だったからお互いに歳をとったもんだ。ほんまによくいっしょに遊んだ。パンク少女の彼女は安全ピンで留めたセックスピストルズのTシャツを着てたっけ。いっしょに空手を習いに行って目立ったり、ほんまに楽しい数年を送った。
ここ10年くらい毎年、クリスマスかヴァレンタインにプレゼントをもらっている。うちはもらうばっかりだが、昔は世話をしたからええやん、もらっとことすましてもらっている。

吉田喜重 脚本・監督『嵐を呼ぶ十八人』

DVDを買ったときなぜか吉田監督2本目の映画と思い込んでいた。フィルモグラフィを確かめたら5本目で『秋津温泉』の次だった。『秋津温泉』(1962)は封切りで見ていて数年後に奥津温泉に行った。その後に見たのは『エロス+虐殺』で、その後はおととしごろまで吉田監督の映画はこの2本しか見たことがなかった。吉田監督に興味を持ち始めてから本も読み出した。いまはファンである。

『嵐を呼ぶ十八人』を予備知識なしでさっき見終わったところ。
52年も前の映画なのに白黒画面から怒りでもなく嘆きでもないただそこに生きている青年たちの姿が立ち上がった。
呉市の造船所の下請けとして働く島崎(早川保)は毎日の鬱憤を酒で紛らわしている。今日手配師(芦屋雁之助)が大阪から集めてきたのは不良たちの集団のような十八人である。彼らはだだっ広い空き地にある老朽化したカマボコ宿舎に入れられる。島崎は寮監として彼らの面倒をみることになる。彼らを嫌いだと言いつつ、彼らのあまりの不潔さに洗濯機を買ってきて洗濯さすうれしそうなところもある。
造船所で本工たちのストが始まるが彼らには関係ない。
疎外されっぱなしの彼らは気の赴くままに喧嘩し、飲み、遊び、最後は造船所の仕事がなくなり、北九州の新しい仕事場に向かう。
物語としては島崎と飲み屋の女主人の娘(たこ焼き屋台を出している)が十八人中の一人にレイプされる事件がある。二人は最後に結婚するのだが、広島球場でプロ野球試合のシーンがあり、映画の楽しさが味わえる。

それと・・・いろんなシーンで流れる十八人が歌う『アキラのズンドコ節』がよかった。実はわたしは『アキラのズンドコ節』が大好きで用事をしながらよく歌っているもので。

大爆睡

姉訪問は土曜日の予定だったが雨が降るらしいので今日に変更して行ってきた。整形外科に行くので帰りは昼ごろとのことで、勤務(?)は午後から。よかった、よかった、紀伊国屋に寄ろう。
阪急百貨店の地下売り場で食料品と花を買う。イチゴが1パック1000円とはおそろしいが、甘いものを買わないのでまあいいか。春の花が3000円弱もおそろしい。人の財布だからいいけど。
目論見通りに最短距離で紀伊国屋へ。昨日わざわざ買いに行こうと思っていた本だ。
ヘニング・マンケル『霜の降る前に 上下』とサラ・ウォーターズ『黄昏の彼女たち 上下』でびっくりするなあもう、4冊で5054円だったよ。

午後から生暖かくヘンな風が吹いていて湿っぽい。こういうときはビール!と缶ビールを買って帰ったら、思うことは同じで家にビールが買ってあった(笑)。
野菜料理に肉系が少々でカレーはご飯少々、そしてビールを飲んだらお茶も飲まないうちに大あくび連発でベッドに倒れこんだ。
なにも知らずに2時間の大爆睡だった。気持ちよかった。

紅くて甘いビーツのスープ

今週も淀屋橋の野菜市でビーツを買ってきた。またおいしいスープが食べられる。
先週のスープがまだ一回分残っていたのを今日食べた。きつい紅色だが味は甘く優しい。これに豚肉が入るとボルシチなのだそうだ。見かけはさつまいもみたいでどんくさいが、味は格別。大鍋でつくって5回くらいに分けて食べる。

最近の雑誌の料理ページではほとんど食事のときはサラダを先に食べろと書いてある。なんや、うちは時流にのってるだけやんかとぶつぶつ言いながら、まずサラダから食べている。

今日の晩ご飯の献立
いろんな葉っぱのサラダ、ラデッシュとカリフラワーとにんじんのピクルス、豚肉の焼いたのに茹でトウモロコシとクレソン添え、ビーツのスープ、アボカドとブロッコリーのペンネ、紅茶。

ダイエットは続くどこまでも

お菓子を食べないでもいけるもので、今日もおやつはコーヒーとピーナツをつまんだだけ。ご飯の最後に薄切りのバケットにクリームチーズを塗って食べたけど、これはデザートでなくて食事の一品(笑)。

先週の木曜日、姉のところの昼ごはんに寿司折を買って行った。それに野菜の惣菜あれこれ。ご飯を残せばいいのにこのくらいええやろときれいに食べた。食糧難の時代の子だから出されたものは残さない。とか言って、買って行ったのは自分なのである。今後は買い物を考えなくては。姉は巻き寿司を晩御飯として皿に残しているのに。3時のおやつはカステラとコーヒーだった。これも素直に食べた(笑)。
おかげで当日の朝46キロだった体重が46.8キロに増えた。それから6日して今日46.2キロまで戻ってやれやれ。45キロになりたいなと思うが46キロに定着すらしていないのだからまだまだだ。

43キロくらいになってあの時こんなこと書いてたんやなんて笑えたらいいな。今の夢(笑)。

クライム・スリラーのあとには乙女もの

昨日はハラハラドキドキのクライム・スリラーを読み終えて感想を書いたが、納得できないところがあったので読み返した。ちゃんと理屈にあっている。ハイスピードで適当に読み終えた自分が悪いのだが、はじめての作品でよくこれだけの物語を仕上げたものだ。三部作のあと2冊も訳してほしいなあ。寝るまで読んでいたのに夢を見ることなく眠れたのはなんでかな。

そんなもんで今日は目が疲れているし呑気に過ごした。とはいえやっぱり本を読んでいた。きちんと活字を追わなくてもわかっているジーン・ポーターの『そばかすの少年』は大好きな同じ作家の『リンバロストの乙女』の前の作品である。孤児院で育った少年はリンバロストの森の番人に雇われ、木々や花々や鳥たちや虫たちと友だちになる。森で知り合った少女の気働きと行動で彼の高貴な出自がわかりめでたしめでたしなのだが、愛し合う二人の姿や、死に物ぐるいで森の盗賊をやっつけるシーンとか何度読んでも楽しい。
少年少女だった二人が『リンバロストの乙女』では、立派な大人になってでてきて、悩める乙女を支える。
というわけで今日は殺人事件からちょっと遠ざかっておりました。

アレクサンデル・セーデルベリ『アンダルシアの友』続き

分厚いポケミスを読み終わった。ずっと読んできたスウェーデンのミステリは警察官が活躍&苦悩するものが多いが、今回はクライム・スリラー(スウェーデンの新鋭が放つクライム・スリラーと裏表紙の解説に書いてある)である。最初は勝手が違ったが読んでいるうちにどんどん引っ張られてしまった。おもしろかった〜

主人公のソフィーは夫と死別し息子と二人で住み心地のよい家で暮らしている。看護師として大きな病院で働いているが、ある日交通事故で大怪我をした患者が運ばれてくる。特定の患者に関心を持つのはいけないが、出版業というエクトルの言葉遣いや態度に好意を持つ。エクトルのほうはソフィーに惹かれているのを隠さないで退院してから食事に誘う。
エクトルはソフィーのことを知りたがる。そして話の最後に「おれのことは、怖がらなくていい。絶対に」と言った。
実はエクトルは〈アンダルシアの犬出版〉という社名で本を出版しているものの、実は大掛かりな犯罪組織の中心人物だった。エクトルとソフィーが食事に行ったのをつきとめた国家警察警部グニラはソフィーに接近する。部下の刑事ラーシュは盗聴や隠しカメラでソフィーを探る。
ロシア人のギャングも出てくるし、ソフィーの昔の友だちイェンスは武器商人として登場してソフィーと行動を共にする。

解説によれば、本書はソフィーを主人公とした三部作の第1作だそうだ。次の訳はあるのかな。
(ヘレンハルメ美穂訳 2100円+税 ハヤカワポケットミステリ)