立春過ぎて日脚が伸びて

寒いけど日差しが明るい。さすが立春過ぎたら違うもんです。ベランダの日照時間が長くなって洗濯物がよく乾くようになった。窓から入る日差しがきつくなったので、昼ごはんがすむとテーブルの上に枕を並べて窓ガラス越しに干している。日差しをもらわないともったいない(笑)。これが夏になると魔の日差しになるんやけど。
ベランダの日当たりのいいところにまな板やふきんや台所のものを持っていって陽と風に当てる。ちまちまと季節を楽しむというか利用するというか。

夜は寒いけど星を見にベランダへ出る。シリウスをたよりにして見上げるがその他はあまり見えない。まれにオリオンや牡牛座が見えるときがあって、そのときは「見て、見て」と大騒ぎで「星を見る会」になる。

しかしつい先日暮れ正月と言ってたのにもう大寒過ぎて立春も通過。いつも感じることだけど、月日の通過が早い。

アレクサンデル・セーデルベリ『アンダルシアの友』を読んでいる

一昨年の1月に出た本。紹介記事も読んだことがなく感想も読んだことがない。スウェーデンのミステリはいろいろあるけれど、この本も作家も知らなかった。
一昨年の夏にジュンク堂のポケミス棚をふらっと見ていて手に取った。まず第一にグレー地に赤い文字で原書名と作家名があるのが気に入った。第二に『アンダルシアの友』というタイトルが気に入った。言葉としては『アンダルシアの犬』しか知らないけど(笑)。
高いけど買おうかなとページをめくっていたら

外にはストックホルムの夜が広がっていた。

という一行があって、おっ、文学的!と思った。それで買ったのだが本棚に置いたまま1年半経ってしまった。

ようやく読み出して面白いのに気がついた。あと少しで読み終える。

2/3まできたところで、スウェーデン国家警察の警部グニラの家に上司が訪れるシーンがある。庭の片隅に小さなあづまやがあり、テーブルにグニラ手製のシナモンロールと紅茶が出される。それを見ながら上司は「部下にお袋さんと呼ばれているそうだね」と話を切り出した。
こんなとこも好き。もう少しで終わるんで今夜中に読んでしまう。
(ヘレンハルメ美穂訳 2100円+税 ハヤカワポケットミステリ)

ダイエット!

ダイエットというものをしたことがなかったが、今回は「糖質制限ダイエット」ということで「ダイエット中!」と大きな声で言っている。ずっとダイエットとは縁のなかったわたしがいうのだからくすぐったい。これで体重が落ちなければカッコ悪くて大阪の街を歩けません。
あんなに好きで毎日食べていた甘いものをいまは見る気がしない。デパ地下で買うのも見るのも好きだった和菓子やケーキ、いまはそれらの売り場を見向きもしないで通り過ぎる。

結局は行くとこまでいったからかな(笑)。ご飯のあとは必ず甘いものを食べていた。ネットや映画を見ながらチョコレートをひとかけ、ついでにもう一個、またもう一個(笑)。
最近の好みは和菓子は羊羹「夜の梅」で、洋ものはシナモンロール。それが2カ月で忘却の彼方にいってしもうた。

1日2食で大幅減量したものの菜食にしてからはそのまま移行だったが、今回は減っている。食事の品数が多いせいか満腹感があってダイエットしている気分はないのがよいのかな。デザートがなくても満腹だから不満がない。口が空いたらピーナッツ。
あと3キロ減らしたい野望を抱いてる。

通勤気分で

週に一度くらい姉の家に助っ人に行っている。独居の姉は去年の暮れに義兄の七回忌をしたから一人暮らし歴6年、猫が行方不明になってから3カ月である。朝晩いなくなった猫の写真に語りかけているそうだ。ペットロボットのメリーちゃんもニャンという。
わたしが手伝うといってもしれていて、買い物をして行く他は布団を干すとか植木に水をやるとか、お風呂に入っているときは控えているとか。
ほとんどテレビを前にしゃべってばかりいる。わたしはあいづち専門。6年経って最近はしゃべりが長寿の素とわかりだしたみたいだ。ぼやっとだが。

週に一度だから会社員だったら非常勤勤務だろうか(笑)。ふふ重役クラスやな。混む通勤時間を外して梅田まで座って地下鉄、梅田で買い物したらタクシーに乗る。
帰りはタクシーで新大阪まで行って、絶対に座れる新大阪発天王寺行きの地下鉄に乗る。リズムができた。新大阪駅で本屋や服飾品屋をちらりと見たりする。おしいいシナモンロールやドーナツを買うのはやめたので楽しみが減っちまった。

タンポポのサラダと堀井和子さんの本

野菜の市に行った相方の買い物の中にイタリアン・タンポポが入っていた。濃い緑の大きな葉っぱ。泉北に住んでいたころによく田んぼのへりとかで摘んできて食べたのを思い出した。30数年前のはなし。
どうやって食べたかなと考えて、ベーコンを炒めたのとゆで卵を崩したのと合わせたのだと思い出した。緑、黄、赤が混ざってきれいな彩りが食欲を誘う。のちにはタンポポの代わりに春菊でやっていたが、なぜか最近忘れてた。

たしか本にあったんやでと探した。『堀井和子の気ままな朝食の本』があった。螺旋綴じの同じ装丁で4冊ある。タンポポのサラダはちゃんとあったが堀井さんのはタンポポとベーコンだ。ゆで卵を使っているのは別の本だったみたい。でも、懐かしい本4冊のページをめくって楽しいひととき。

わたしは昔「歩く植物図鑑」と言われていたくらい雑草の知識があった。ハイキングなんか行くとあれは○○、これは○○とうるさくいうので敬遠された(笑)。食べられる雑草を採って帰ったが母親に却下されたっけ。「戦争中でもないのにこんなもん食べへん」だって(笑)。
最近は野にも山にもご無沙汰で草の名前も忘却の彼方に行ってしまった。

本棚から久しぶりに出してきたので記しておく。すべて白馬出版発行。
『堀井和子の気ままなパンの本』(1987)
『堀井和子の気ままな朝食の本』(1988)
堀井和子『ヴァーモントへの本』(1988)
堀井和子『おいしいサンフランシスコの本』(1989)

雑誌好きよみがえる

昔は雑誌が大好きでいろいろ買っていた。『アン・アン』『ポパイ』『クロワッサン』『銀花』『装苑』『オリーブ』『宝島』『遊』『美術手帖』『流行通信』『ロックマガジン』『ジャズ批評』とかいろいろ。もう名前を思い出せないけどお金を使ったなあ・・・Macの雑誌もたくさん買っていた。いまは相方が買ってくる1冊。
最近また雑誌を買いだした。昔のように発行日にいそいそと買いにいくことはないが、本屋で立ち読みしてこれっと思うと買う。買い物や用事で出たときに心斎橋の本屋に寄るときもあるが、たいていは近くのスーパーライフの本売り場で買う。ファッション誌が多いが重いので他に買い物がないときに。女性誌がたくさんあるので立ち読みしたり。わたしは全然おしゃれしないが、流行とかに目配りはしてる(笑)。
そうそう、東北の地震以来『週刊現代』を買うようになった。だから毎週月曜日はライフの2階で家庭用品を買うついでに本の売り場に行く。

ツイッターの記事で知ったのだが『ku:nel』リニューアル号の評判が悪い。それでおととい手に取ってみたら上品な感じなので買って帰った。以前の号を知らないのでどう変わったかわからないが、この感じは好きだ。評判が悪いのは品は良いが力がないせいかな。
いま気に入っている雑誌は『WIRED』、難しいところはとばしてわかるところだけ読んでいる。

ミネット・ウォルターズ『悪魔の羽根』

ミネット・ウォルターズの本を読むのは1995年に『氷の家』と『女彫刻家』を読んで3作目の『鉄の枷』で挫折して以来だ。10作目が翻訳されてなくて、本書『悪魔の羽根』(2005年発表 翻訳は2015年)は11作目になる。(すべて成川裕子訳 創元推理文庫)
わたしはミネット・ウォルターズに怖いというか気持ち悪いというか好きでない印象が残っていて、今回も読む気がなかったところへ友人が貸してくれた。読み出したらハマってしまい、あっという間に読み上げた。おかげでいろんな用事が停滞しております。

コニー・バーンズはイギリス人女性でロイター通信の記者である。ジンバブエで育ちアフリカ、アジアなどで取材経験を積んだ30代半ばのベテラン。2002年にフリータウンで5人の女性が相次いでレイプされた上に鉈で惨殺された事件に取り組んだ。コニーは外国人居留者のハーウッドを疑う。彼は他の名前で他の地域でも事件を起こしている。2年後にコニーはバグダッドで彼と出会う。民間の警備会社の顧問をしていて本名がキース・マッケンジーとわかるが、会社は本人と接触させない。バグダッドはレイプ事件が増えており、コニーのホテルにも誰か侵入した形跡があり、危険を感じたコニーは病気休暇をとってイギリスへ帰ることにする。
ところが空港に着く前にコニーは拉致される。他の女性たちと同じような目にあうと心配されるが彼女は3日後に解放された。逃げるようにロンドンのホテルに身を置くコニーは自分を拉致したのはマッケンジーだと確信する。
マンチェスター警察のアラン・コリンズ警部補は英国訓練支援チームの一員としてフリータウンに駐在していた。一連のレイプ事件の関連について証拠が示していると言うが『戦時にはレイプと殺人は日常茶飯事であり、女性に対する暴力は、平和が宣言されたからといってやむものではありません。』と語っている。彼はずっとコニーに連絡を欠かさずにいる。

イギリスに戻ったコニーはドーセット州の古い屋敷を借りて住むことにした。美しいが荒れたバートンハウスで著作生活をするつもりだった。家に着いたとたんに犬をたくさん連れたジェスと出会う。医師のピーターもいろいろと助けようとしてくれる。
(成川裕子訳 創元推理文庫 1340円+税)

お餅入りスープ

わたしはお餅が大好き。でも相方のレシピにはお餅は入っていない。だから個食のときに食べることにしている。
焼いて食べるよりも汁に入れて食べるのが好き。うどんに入れた「かちんうどん」を真似てラーメンに入れた「かちんラーメン」だってたまにはいい。おじやにいれて食べるとうまいと以前SNSに書いたらさんざん笑われた。お餅にご飯粒がくっついてるのが見えるようだって(笑)。鍋物したら自分のぶんだけお餅を入れる。
無精を極めたいときは姉にもらって非常用に置いてあるアマノフーズの味噌汁に、お湯でふやかした餅を入れて沸騰したら出来上がり。
今日は夕方から相方が出かけたので、晩御飯は個食であった。しめしめ、餅じゃ、餅じゃと朝の残りの野菜たっぷりスープに入れてぐつぐつ炊いて食べた。うまかった(笑)。

あっ、お餅は糖質やった。今日はダイエットお休みで明日からがんばろ。お餅の在庫もなくなったし。

グラム・ロック! トッド・ヘインズ監督『ベルベット・ゴールドマイン』

トッド・ヘインズ監督『ベルベット・ゴールドマイン』は1998年のイギリス/アメリカ映画。どんな映画かも知らずに見たけど、よかった〜
なにも知らなかったグラム・ロックの勉強にもなった。
わたしは70年代の終わりまでほとんどフリージャズを聞いていて、78年ごろから一気にパンクにいった変わり者である。デヴィット・ボウイもイギー・ポップもそのころのロック雑誌で知っていたが、グラム・ロックはこの映画を見るまで知らなかったようなものだ。

主人公のモデルがデヴィット・ボウイとイギー・ポップであるのも知ってる人は知っているところ。
ブライアン(ジョナサン・リース=マイヤーズ)とカート(ユアン・マクレガー)の実演シーンは実際こうだったんだろうなと楽しく見た。男どうしのベッドシーンもあり。

ニューヨークで雑誌記者をしているアーサー(クリスチャン・ベール)は編集長から70年代はじめのロンドンで爆発的に人気があったグラム・ロックの大スター、ブライアンの現在を取材するように命じられる。ブライアンは人気絶頂時に暗殺事件を自演して非難されスターの座から転落してしまい行方不明である。
アーサーは過去と現在のブアライアンを追いかけつつ、自分の過去も振り返ることになる。

ものすごく大金が動く音楽業界と麻薬と酒と女(同性愛も含む)に入り浸るロックスターたちの華やかで寂しい姿を描いた映画。タイトルの文字もおしゃれで、衣装やメイクも美しい。そして音楽!ほとんど初体験のグラム・ロックの嵐!よかった〜

毎日少しずつ

年末に10年以上使っていた前のブログから新しくこのブログに引っ越した。とても使い心地がよくて気に入っている。
しかし苦労(?)して10年にもわたって書いてきたのがなくなってしまったのがナンギなこと。テキストデータはとってあるから移したらいいわけだが、手間ひまかかる・・・。
そんなことを言うてるヒマにやったらいいわけで、ぼちぼち引っ越し作業中。本と映画のページを優先しているが、よう読んだり見たりしていると自分でも感心する。そしてついつい読むのでよけいに時間がかかる。
まだ200件ちょっとで音を上げるには早すぎる(笑)。
今日はこれにて。今夜は引っ越し作業のほうを頑張ることにします。