今年最初のSUBで思ったこと

1月中はなかなか腰があがらなかったがようやく今日SUBへ行った。すっごくいい演奏が聞けて幸せな時間を過ごせてよかった。
今日は7時15分から3セットあったのだが、8時半の2セット目から聞いた。藤川幸恵さんのピアノと長谷川朗さんのテナーサックス。3セット目にアルトサックスの側島万友美さんが加わった。

聞きながらいろいろ考えていた。
演奏はいいが聞いてる人は年寄りが多い。若いときから聞いている人たちだ。なぜ演奏する若者たちがいるのに聞く若者がいないのかな。この知的な音、技術も感性も備わった演奏を聞く若い人が少ないのはもったいない。
まあ、わたし自身が楽しめてるからええか。

わたしがSUBにいる間に姉と妹から電話があったそうだ。どっちも夜に女が家にいないなんて考えられない人たちである。明日電話して弁明せなあかん(笑)。以前、わたしがVFCの例会に行ってたときに兄の連れ合いから電話がかかって、主婦が夜出かけるの?って絶句してたそうだ。
女性が夜遅くまで好きなことをして遊ぶのが普通になればいいな。

ダグラス・マクグラス監督・脚本『Emma エマ』

ジェーン・オースティンの「エマ」を読んだのはずっと昔だが、おせっかいなエマをあほらしく思いながら楽しく読んだ。「高慢と偏見」は10回以上は読んでいるが「エマ」は一度読んだだけで納得していた。
映画の「エマ」(1996)はわたし好みのリージェンシーロマンスで、相方が来週は忙しいから今夜は楽しいのを見て和もうと譲ってくれて(笑)、見ることができた。
大丸で買ってきたケーキとコーヒーを用意してさあはじまり。

エマ(グウィネス・パルトロー )は母の死後、姉が結婚してロンドンに行ったので、父とイギリス南部のハイベリーで暮らしている。その家によく訪れるのが姉の夫の兄のナイトリー(ジェレミー・ノーザム)で、兄さんらしくエマを叱ったり可愛がったり。
エマの家庭教師アナ(グレタ・スカッキ)がウェストン氏と結婚して出て行くが、その結婚をとりもったのがエマだった。アナはエマの唯一の相談相手だったがいまもエマはよく訪ねている。ウェストン氏の前妻の子フランク(ユアン・マクレガー)は美形の青年でアナはエマに紹介したいと思っている。
エマは友人のハリエットと牧師のエルトンを結婚させようと目論むが失敗。次はフランクと思うがフランクは別の女性と結婚する。

グウィネス・パルトローの魅力全開の映画でファンとして見ておくべき映画。
「セブン」が1995年で映画もよかったがグウィネスがよかった。「エマ」はその翌年で初主演なんだって。あの暗い刑事の奥さん役から明るいリージェンシーロマンスの役がきて楽しかっただろうな。細い首筋の美しいこと!
彼女の映画はわりと見ているほうだと思う。「抱擁」がいちばん好きだが、そのうちリストをつくってどれくらい見ているか調べよう。

グレタ・スカッキが元家庭教師の役だった。昔大好きだった女優でいっときはサラ・パレツキーのヴィクシリーズの主役に彼女が合うと書いたこともあった。ざっと出演作を見たが映画名が特定できない。そのうちゆっくり自分が書いたものを探そう。

サム・メンデス監督『007 スカイフォール』

007の映画をはじめて見たのはいつかと調べたら1962年に「007 ドクター・ノオ」、63年に「007 ロシアより愛をこめて」、64年に「007 ゴールドフィンガー」を見ていた。そのときのジェイムズ・ボンドはショーン・コネリー。父親と弟が騒いでいたのでわたしも見に行ったのだ。本も読んだけどあまり好きではなかった。
それから間が開いて、ロジャー・ムーアのファンの小学生の姪を連れて「007 ムーンレイカー」を見たらアホらしくてボンドとの縁はきれていた。

そして去年のこと、T氏にお借りしたDVDの中に「007 カジノ・ロワイヤル」(2006)が入っていて見たのだが、いま検索したら感想を書いてなかった。見た映画一覧表には入っているんだけど。それでもうジェイムズ・ボンドはええわという気持ちだった。
そこへ「スカイフォール」より先に見よというT氏のお言葉に従って先日見た「ビューティフル」でハビエル・バルデムが気に入った。そうなると、やっぱり「007 スカイフォール」(2012)を見ようと思った。どんな悪い奴やろと空想がふくらむ。

最初のほうはいままでどおりの「007」ぽかったけど、途中からは地味な映画だった。ボンドガールらしき美人は出てくるが、ベッドシーンはなし。
なせかボンドはMといっしょにアストンマーティンに乗って生まれ故郷のスコットランドへ行く。生家はボンドが死んだということで、家は売りに出し兵器庫の銃も売り払われていた。そこでハビエル・バルデム扮する悪漢と対決する。
スコットランドの荒れ果てたような風景がよかった。石でできた家には地下に秘密の通路があって礼拝堂に続く。カトリック迫害の時代のもの。

ダニエル・クレイグの青い瞳が美しい。すごく好きではないがええ感じ。
ハビエル・バルデムは金髪にしてすごみを出していた。悪役を演じるにあたって工夫しているなと思った。
Mのジュディ・デンチは貫禄があった。気がつかなかったけどずっとMをやり続けていたんだ。7本もあるらしいけど、スコットランドで死す。

つながる!映画

「007スカイフォール」より先に見るように言われて見たアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督・製作・脚本の映画「ビューティフル」がいたく気に入った。主演のハビエル・バルデムがよかったことを熱く日記に書いた。
その勢いで昨夜「007スカイフォール」を見たのだが、思っていたようなボンド映画ではなかった。ふと〈ボーンシリーズ〉っぽいなと思った。

ブログにアップし終わるとミクシィの日記に同じものをアップすることにしている。ミクシィにはコメント欄があって少数ながら知り合いがコメントを書いてくれるので返信する。そこで今日はKさんが書いてくれたコメント「奥さんがレイチェル・ワイズ、二人とも素敵ですね。」。ありゃ、わたしはレイチェル・ワイズを知らんがなと調べたら「ボーン・レガシー」に出てた科学者だった。これ1本だけ見ていた。そして彼女がダニエル・クレイグと2011年に結婚したことを知った。あちこち記事を読んでいたら、とてもしっくりとした英国人らしい夫婦のようだ。

そして、レイチェル・ワイズが出ている作品、アレハンドロ・アメナーバル監督「アレキサンドリア」が見たい!! 4世紀のアレキサンドリアの天文学者をやっている。天動説に疑問を持って学ぶ彼女を人々は魔女とみなした。
アメナーバル監督の諸作品、ニコール・キッドマンが出ている「アザーズ」も見たい。「オープン・ユア・アイズ」も見たい!!

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督・製作・脚本『ビューティフル』

今日見たDVDはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督・製作・脚本の「ビューティフル」(2010)。いっしょに貸してくれた「007スカイフォール」を見る前に見よとのこと。「スカイフォール」で悪役をやっているハビエル・バルデムが主演しているから。いつものように先入観なしで見出したら、すごく熱い映画でまさに好み。上映時間148分をものともせず、メイキングまで見てしまった。

最初の森のシーンがよかった。いい男ふたりが静かに話をしていて、タバコの火をつけに接近するところでゲイの映画かといっしゅん喜んだ(笑)。最後に同じシーンがあってこういうことだったのかと理解した。

ウスバル(ハビエル・バルデム)はスペインのバルセロに住むちょっといかがわしい感じの男。中国やセネガルからの違法移民に仕事を世話してさやを稼いでいる。躁鬱病の妻とは別れて二人の子どもと暮らしている。血尿が出たり体調が悪いので病院へ行くと、末期癌であと2カ月の命と診断される。
その2カ月の間の男のあがき。二人の子どもをどうするか。別れた妻とまた暮らすものの彼女は病気がが治っておらず、こどもたちを任せられない。
工場で働かせている中国人たちの宿舎では一部屋に10数人がごろ寝している。せめて部屋を温かくと中古のストーブを入れたのがあだになり不完全燃焼で全員が死亡する。気をかけていた女性と赤ん坊も死んでしまった。
赤ん坊のいるセネガル人女性イヘにこの家で暮らしていいからと自分の家に連れて行く。イヘが子どもの面倒をみてくれるのを見て、持っているお金を全部渡して子どもたちを頼む。イヘはお金を持って荷物をまとめ空港へ行くがもどってくる。
ベッドに死を待つウスパルが横たわっている。イヘは戻ってきたよと言う。

ハビエル・バルデムは「007スカイフォール」の悪役だけでなく、「ノーカントリー」にも出ていると知った。原作のコーマック・マッカーシー「血と暴力の国」(扶桑社ミステリー)を買ったことは書いてあるが、なぜか感想は書いてなかった。読んだのは確かなんだけど。

ボビー・ファレリー/ピーター・ファレリー監督『愛しのローズマリー』

寒さと会報疲れで午後の2時間を爆睡。野菜料理4品と湯割りと温かい雑炊で復活した。
おもろそうなラブコメディないかなとお借りしているDVDから吟味したのが、グウィネス・パルトロウ主演の「愛しのローズマリー」(2001)。なんかよさそう。
実はファレリー兄弟の名前もどういう映画を撮っているかも知らなかった。大好きなグウィネスのロマンティック・コメディとして見たのだが、骨のある異色の映画監督の作品だったからよかった。

ハル(ジャック・ブラック)は仕事のできるビジネスマン。子どものときに父親が亡くなり、ヘンな遺言がトラウマになって、外見が美しい女性ばかりに目がいく。ある日、エレベーターが故障して乗り合わせたテレビに出ているカウンセラーと意気投合して、トラウマから逃れるよう催眠術をかけられる。それからは内面の美しい女性が外見も美しく見える。街でみかけたローズマリー(グウィネス・パルトロウ)に声をかけるがスリムな美女に見えた彼女は体重300ポンド(136キロ)もある。レストランの椅子が体重で壊れたのに椅子がやわだからとモンクをつけるハル。
気がついた友人がカウンセラーに催眠術を外してもらうと、ローズマリーの300ポンドの巨体のまま見えてげんなり。
ずいぶん逃げ回ったけど、障害者の友人や小児病棟の子どもたちの善意にも気づき、ハルはローズマリーへ真実の愛を告白。

飽きずに笑って見られてよかった。グウィネス・パルトロウがすっごくきれい。ファレリー監督のことも検索してにわか勉強した。

オタール・イオセリアーニ監督・脚本・編集・主演『素敵な歌と舟は行く』

ほんわかした映画が見たくてT氏のDVDの中からタイトルで選んで見た。1999年のフランス映画で、監督・脚本・編集・出演(主人公の父親役)のオタール・イオセリアーニはグルジア出身。

パリ郊外の広い森を持つ館に住む、酒飲みで鉄道模型愛好家であり妻がいないと広い庭に出てクレー射撃に興じる父親、館の中でコウノトリを放し飼いしている支配的な実業家の母親、年頃の息子と年の離れた娘が3人いる一家。
母は仕事で出かけるときは自家用ヘリコプターで飛び立つ。父は母がいないと射撃と酒で楽しむ。息子はスーツ姿で出て行き途中でカジュアルな服に着替えて街中へ。

もう一人の主人公である鉄道清掃員の青年は、タタミ半分くらいの空間に住んでいる。仕事着をスーツに着替えて知り合いにオートバイを借りて街を走り、カフェで働いている娘と仲良くなる。
青年ふたりが街で交差する。ぼっちゃんは家にナイショで浮浪者仲間を連れて帰り酒を飲ます。地下の酒蔵がすごい。浮浪者の中で年輩の一人が父親と飲んで仲良くなる。母が帰ってくると必死で逃がす。

ぼっちゃんのほうは身分を明かさずに不良仲間と銀行強盗グループの中に入りぱくられる。刑期が終ると刑務所に召使いがクルマで出迎える。家に帰る前にパリの街を走ると、あのカフェで娘さんがガラスを拭いている。出てきた夫は鉄道清掃員の青年だった。

館にもどると父親と浮浪者が酒びんを手に仲良く出て行く。帆船で館の側を流れるセーヌ川を下ってやがて海に出る。

見た映画は褒めたいけれど、この映画はわたしはあまり感心しなかった。よかったとだれもが言うやろと思うけど。どこか、なにか、ちゃうねん。

ラナ&アンディ・ウォシャウスキー&トム・ティクヴァ監督『クラウド・アトラス』

ウォシャウスキー姉弟の映画は1996年の「バウンド」しか見たことがない。とても気に入ったのに詳細を覚えてなくて、いま検索してわかった。隣りどうしから深い仲になった女性ふたりの愛がよかった。

いま「クラウド・アトラス」を見て圧倒された。
2012年のウォシャウスキー姉弟のSF映画で、ヒュー・グラントが6役やっているくらいの知識しか持たずに見始めた。最初は面食らい、途中からおもしろくなり、最後はうなった。これは愛と革命がテーマの映画だ。

以下は映画紹介ページからコピペした
“波乱に満ちた航海の物語” (1849年)、”幻の名曲の誕生秘話” (1931年)、”巨大企業の陰謀” (1973年)、”ある編集者の大脱走”(2012年)、”伝説のクローン少女と革命” (2144年)、”崩壊した地球での戦い” (2321年)。上映時間172分。

最初はわけがわからなかったが、だんだんわかってきておもしろくなった。ヒュー・グラントだけでなく俳優たちはいろんな時代に登場する。
恋人が戦いの中で銃弾に倒れたクローン人間のペ・ドゥナは、堂々と捕まって想いを述べ処刑される。奴隷解放運動に参加すると金持ちの息子が恋人といっしょに親の家から去って行く。最後は熾烈な戦いから生き残ったトム・ハンクスが「あれが地球だ」と孫娘に空を指差す。

SUBのポスター、マックス・ローチ「We Insist!」

今夜のSUBは20年前から続いている竹田一彦さんの演奏日。おととし西山さんが亡くなる前は西山さんとのデュオの日だった。今夜はベースの手島甫さんとサックスの長谷川朗さんとの共演だったが、2部は2人の若者(女子アルトサックスと男子ドラム)が加わってボリュームのある演奏で楽しかった。
いつも楽しんで聞き、あとでなんであんなに楽しかったのかしらと考える。1セット1時間〜1.5時間を2セットなんだけど、時間を長く感じたことってないもんね。
それに常連の方々や店主の朗さんとの会話も楽しくって。

朗さんがきれい好きなせいで、西山さんがやっておられた当時の店内を崩さないようにしているけど、あちこち修繕したり加えたりして清潔感がある店になっている。
壁に貼ってあるミュージシャンの写真は古びたそのままで、わたしがいちばん気に入っているポスター(We Insist!)は外したらぼろぼろとちぎれてこぼれそう。カウンターに座り演奏が始まると椅子の向きを変える。ポスターからマックス・ローチがこっちをまっすぐに見つめている。いつもこのまなざしに励まされる。

ジェームズ・アイヴォリー監督『ハワーズ・エンド』

昨日見たアイヴォリー監督の映画「最終目的地」があまりにもよかったので、その勢いでまた見てなかった「ハワーズ・エンド」(1992)を見た。原作はE・M・フォースターの1910年の小説。
画面が美しく上品なのでさらっと見られるが、内容はとても厳しい。イギリスの上流階級の堅固な守りの意識と行動、そこへ這い上がれない下層階級の少し上の階層(事務労働者)の人間が描かれていてせつない。

20世紀はじめのロンドンに、姉マーガレット(エマ・トンプソン)、妹ヘレン(ヘレナ・ボナム・カーター)、弟ティビー(エイドリアン・ロス・マジェンティ)の3人姉弟が住んでいる。マーガレットは知的な美人、ヘレンは芸術家肌、弟は学生。遺産で豊かに暮らしている。講習会からヘレンが傘を持って帰ったのが縁で事務職のレナード(サミュエル・ウェスト)と知り合う。レナードは向学心があるが、だらしない妻がいて食べて行くために必死で働いている。
向こう側のアパートにウィルコックス一家が引っ越してきて、マーガレットは当主のヘンリー(アンソニー・ホプキンス)と妻のルース(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)と親しくなる。ルースとは特に仲良くなるが、彼女は郊外にあるハワーズ・エンドの話をよくして、一度見に行ってほしいと何度も言う。そして亡くなるときにメモ書きでハワーズ・エンドをマーガレットに譲ると書き遺す。
しかし、ウィルコックス家の人たちはメモ書きだからと遺書を燃やしてしまう。
ヘンリーはマーガレットにだんだん惹かれていき求婚する。いままで女権論者だったマーガレットが応じて婚約。着るものもカジュアルから普通の人のように。
ヘンリーの2人の息子夫妻は自分たちの財産を心配して困惑する。
ヘレンは姉を批判しレナード夫妻と親しくしてウィルコックス家の人たちを困惑させ、ついに事件が起こる。