ルイス・ブニュエル監督『哀しみのトリスターナ』

在庫ビデオの整理をしていてこれを見ようかとなった。1970年のルイス・ブニュエル監督「哀しみのトリスターナ」。67年に「昼顔」(同じくカトリーヌ・ドヌーブ主演)を見てからルイス・ブニュエル監督作品を見る機会があれば出かけて見ていた時代だ。まだビデオもレーザーディスクもなかった。「昼顔」を北野シネマで見たのはよく覚えている。隣の席の男が痴漢で反対側に席を移したらまた痴漢で、うしろで立って見たから。「昼顔」がすごかったから同じ監督と女優なので期待して見たが、もうひとつだった記憶が残っていた。「昼顔」はチンピラ役のピエール・クレマンティがよかったけれど、こちらは画家のフランコ・ネロがもひとつだったし。

そんなことを思い出しながら見た。1920年代のスペインで、幼い頃に父を失い16歳で母を亡くしたトリスターナは、母の知人の貴族ドン・ロペに娘として引き取られる。屋敷には古くからの女中が一人いて取り仕切っている。やがてロペは女としてトリスターナを見るようになり、強制的にベッドに入る。トリスターナは散歩中に知り合った画家と恋に落ち、やがて家を出て行く。
ロペの仲が悪かった姉が死亡しロペに遺産が入ってくる。そこへトリスターナが戻ってくる。足にデキモノができて片足を切るはめになった彼女をロペは受け入れる。それから残酷に冷酷になっていくトリスターナ。

ずっとカトリーヌ・ドヌーブが大好きだった。見た作品をあげてみる。
「昼顔」(1967)「別離」(1968)「哀しみのトリスターナ」(1970)「ロバと王女」(1970)「ひきしお」(1971)「リスボン特急」(1972)「終電車」(1980)「海辺のホテルにて」(1981)「ハンガー」(1983)「見出された時-「失われた時を求めて」より」(1999)「8人の女たち」(2002)

今年もSUBへいきまっせ

今夜はSUBの最初のライブの日。金曜日だから西山さん(ベース)と竹田さん(ギター)の日だ。寒かったけれど最初が肝心と晩ご飯をすませてあわてて行った。
寒さのせいか客は少なかったが演奏はすごくよかった。40年の間に一度も演奏したことのない曲と西山さんが曲名(肝心の曲名を覚えてない)を言うとすぐに演奏に入る竹田さん。とっても懐かしいメロディだった。

途中で西山さんが客席にいたベーシストの井上幸祐さんを紹介された。いつも聴き慣れた西山さんと財さんにない硬派な弾き方をする人だと思った。その後は財さんで繊細な感じ。だんだんベースの弾き方の違いにも気がつくようになったなと自分を褒める(笑)。3人につき合った竹田さんは満足の表情。
最後のセントルイスブルースはブルースの神髄を見せてくれた。
今年もSUBへさいさいいきまっせ。

〈中吉〉でなごみ、カフェ カリフラワーでなごむ

いただいた年賀状に梅の花をこすったら〈おみくじ〉が出ますというのがあった。梅の花は10ほどあって、その1個をこすると〈中吉〉の文字が浮かび上がった。〈大吉〉でもなく〈凶〉でもなくええやんと思ったら、「めでたさも中くらいなりおらが春」(一茶)という句が浮かんだ。

晩ご飯を食べてから、今日は第一水曜日でmaikoさんがカリフラワーでDJやる日なのに気がついた。片付けしてから厚着してお出かけ。御堂筋へ出たら西風が吹き抜けていった。寒いのに元気やのう(笑)。
maikoさんとmikiakoさんのDJを気持ち良く聴いて、おいしいコーヒーを飲んですごくリラックスできた。家にいるとあれもこれもとすることが押してくるので、こうして外で過ごすのは大事。カリフラワーは広からず狭からず、すごく落ち着く空間だ。トイレにいって座ったら目の前の壁に「俺たちに明日はない」(ボニーとクライド)のポスターが貼ってあった。ふふふとしゃれたトイレでひとり笑い。

「2010→2011 at ACDC」そして帰ってから

昨夜は阿波座にあるビルの地下で催された「2010→2011 at ACDC」のパーティに行った。
着いたのは12時前でmaikoさんのDJの最中だった。それからカウントダウンがあり、CROSSBRED のライブがあった。いいあんばいに空いた椅子があったので座って聴いていた。kihiraさんのDJに代わると、たくさんの客が踊りだしほんまにあがりっ放しのすごい音。途中でお寿司や蕎麦を食べたりしたものの、またフロアにもどって最後は椅子を放棄して前のほうでリズムを刻んで立っていた。そのあとsakiちゃんがあがった状態で覚めないプレイを続けていた。いちばん前で踊っていると若い女の子が何人か声をかけてきてカンパイ。
体力のことを考えてこれで帰ったけど、相方はまた出かけて、このあともっともっと良かったそうだ。

帰り道は風が吹いて寒かったけど気分よく帰った。ミクシィやツイッターを書いて「朝まで生テレビ」を途切れつつ見て、やっぱり上杉隆さんだと思った。お風呂に入って寝たのは5時だった。

朝10時半に宅急便で目が覚めた。古い友人が高級ワインとチョコレートを送ってくれた。数日中においしい西洋料理をつくってワインを飲もう。デザートにチョコレートやな。
それからまた寝て12時過ぎに起きたら、相方がパーティ終わって帰ってきた。お蕎麦を食べながらパーティの話で盛り上がる。あとは読書三昧。

今年最後のSUBはピアノの歳森さんのツイートで

24日に今年最後のSUBと書いたが、今日また行くことになった。ピアノの歳森彰さんがツイッターに「無音ストリート。今日(水)は、大阪、SUBでの、ライブのため休みます。」とツイートされていた。歳森さんはいま毎日のように〈京都市地下鉄市役所前駅改札脇〉で演奏(無音ストリート)されている。それに行きたいと思っているうちに年末になってしまった。来年は行きたいな。
いまはセッションやライブをやめて専心されているが、大阪のSUBだけには出るとのことだった。今月はどうなのかと思っていたら、突然今日ということであわてて出かけた。

今日のメンバーは、西山 満 TRIO+1[西山 満(cell) 歳森 彰(P) 財 盛紘(B) 春田久仁子(Vo)] 。ピアノとベースとチェロという変わったトリオにヴォーカルが入った。客は少なかったけどそれぞれ楽しんでいてよかった。
春田さんのヴォーカルを聴くのは三回目だけど気持ち良かった。だんだん良くなっていく感じでこれからが楽しみ。
SUBがあるおかげでこんな素晴らしい音楽が生で聴ける。これを幸せと言わずしてなんと言う。

音色と色気 SUBにて

今夜のSUBは、ベース西山満さん(78歳)、ギター竹田一彦さん(74歳)、ドラム海老沢一博さん(66歳)というトリオによる演奏。お店に入ったら「ここに座り」と一番前の席。ドラムの真ん前だったが、肝心のドラムの海老沢さんを知らないのであった。今夜行ったのは今年最後の西山さん&竹田さんの日だからなのでドラムが入るのねと軽く考えていた。それが大間違い、たいへんなドラムを聴くことになった。

演奏前に西山さんが42年前からの知り合いだと紹介されて演奏が始まった。うわっ、すごい! ものすごい!! 特にブラシの動きが変幻自在の音を奏でるのにはまいった。何十年ぶりかでこんな音を聴いた。70代、60代だからシブイなんてとんでもない。今夜の3人はみずみずしく色気のある演奏だった。ほんまに良かった。

終わってから海老沢さんとお話させてもらったのだが、「ドラム一筋でこられたんですか」なんて冷や汗ものの質問をしてしまった。帰って検索したらすごい方だったんでびっくり。バカな女なんて顔をせずに「これしかできない人間なんですよ」と答えてくださったが、ほんまに冷や汗もの。先に調べていけばよかったが後の祭り。でも衝撃が大きかったぶん感激も大きかった(笑)。

清々しい気分でpanoramaのパーティ

昨夜は結局遅くまで頑張って会報を仕上げ、お風呂に入ったのは4時半だった。お風呂の気持ち良かったこと♪ はなさん作の太めの蠟燭のゆらぎがとってもきれいで長湯した。

今朝は10時起きで残りの用事を片付けお昼には宅急便も出してすっきりした。そして2時間の仮眠のあと気分よく起き、相方とパノラマへ。
2時から9時まで「panorama手芸部モケモケ展クロージングパーティ」がある。4時近くなって出かけたら大賑わいで知り合いの顔もたくさんあった。タイラーメンセットを食べてコーヒーをもらって空いたテーブルにいったら、DJのmikiakoさんが小さな子ども2人と遊んでいる。そこで話をしていたら、DJしていたYA△MAさんがもどってこられた。2人はYA△MAさんの子どもさんだった。大きなほうの子は〈あやとり〉に夢中で、〈ハシゴ〉をつくっている。真似してやってみたができない。ただ相手になってとり合いするのは手が覚えていて、〈川〉から〈つづみ〉まで相手になることができた。その合間にYA△MAさんと親しくお話することができてすごくラッキーだった。

わたしがパノラマへ行き出してから1年以上経つので、けっこう知られた顔になってきた。でも、こちらは年寄りだから目立つし覚えやすいけど、向こうはみんな若くておしゃれだから、一回会ったくらいならだれかわからない。今日も挨拶されて戸惑って、そのようなことをつぶやいて謝った。

世の中変わったなーと思うのは、今日のような昼間のパーティだと子どもさん連れがたくさんいること。子どもたちはみんな可愛いくてその上に場慣れしていておとなしい。昔は子どもができたら絶対に子連れで遊ぶってなかった。この子たちはお腹にいるときから音楽を聴き慣れているんだろう。

モケモケ展の手芸品とはなさんのアロマ製品を買って買い物の楽しさも味わったし、いい日曜日だった。
昨夜の苦はどこかへ飛んで楽しい夕方から夜を過ごして幸せ。今日も話していたんだけど、こんなにお金がなくても笑って過ごせるってすごい(笑)。

今夜のSUBは久しぶりの西山さんと竹田さんのデュオ

西山さんと竹田さんの演奏を月に一度は聴きたいと思っているのだが今回は間があいた。今日は行かなくちゃとは思っていたのだが、“ジャズやねん”こと藤岡さんがツイッターで、「今日はSUB」とつぶやいてはるのを読んで「わたしもSUBいこう」とそのあとにつぶやいていた。

西山満さんのベースと竹田一彦さんのギターで毎週金曜日に行われるライブは15年続いている。今夜はそれにまた1ページの歴史が加わる。いつもすごいと思うのは、今回は前回よりもいいなという気持ちにさせてくれること。今夜は男性客が圧倒的に多くて、女性はふたりだったが、長い期間のファンが時間がとれればこうして聴きにくるのが素晴らしい。
「バードランドの子守唄」だったか、ここで演奏するのははじめてだと言われたが、すごくしっくりしてた。あとなんだっけ、好きな曲なんだけどすぐに曲名を忘れてしまう。ふぇーっと戦慄しながら聴いておった(喜)。

藤岡さん(フリーペーパー「関西ジャズガイド WAY OUT WEST」を編集発行されている)とうちは目と鼻の先に住んでいるのだが滅多に街で会ったことがない。共通の知人のこととかネットのこととか久しぶりでいろいろとお話しできてよかった。
SUBは演奏が終わってからの雑談もまた楽しい。

歳森さんのピアノ 縦横無尽

いつもは西山 満 QUARTETの日なのだが、今夜は西山さんと財さんがよそで仕事なので、メンバーが変わって、歳森 彰 TRIO[歳森 彰(P) 山本 学(B) 弦牧 潔(D) ]となった。おもしろい組み合わに興味津々で行ったのが裏切られなかった。先月はじめて来てとても楽しんだはしもっちゃんがまた来たのがうれしかった。

最初の曲はそれぞれ演奏しながら声を出すようにと歳森さんが指図し、ピアノと声、ベースと声、ドラムと声、そして3人の演奏と3人の声がおもしろい。だんだん3人の息があってきて、大人の演奏になっていく。
2ステージ目の最初はそれぞれがソロということで始まったが、山本さんはちょっと考えて弾き出す。迷いながら弾くというのも即興演奏のおもしろいところ。ピアノが入ったらホッとしたのがわかるのもね。弦巻さんのドラムは(なんと言ったらいいんだろ)いつもと違った面を見せてくれた。そして次の曲オレオで爆発!したのが楽しかった。
始まりから終わりまで歳森さんのピアノはよく響き、縦横無尽ともいうべき閃きのある音にわたしはしびれっぱなし。
もう一人の若い女性と3人で歳森さんを囲んでの合間と終わってからの会話も楽しかった。11時ごろに西山さんたちが帰ってこられた。仲間って感じのこういう雰囲気って好き。

SUB、荘司幸恵QUARTETの演奏で、亡くなった旧友脇田さんを偲ぶ

荘司幸恵QUARTET+2(荘司幸恵(P) 鈴木一郎(G) 財 盛紘(B) 中野 圭人(D) +西山満(cell) +城下麻弥(Vo))の演奏を聴くのは8カ月ぶり。真面目な演奏ぶりは変わらないし、荘司さんのピアノはスイングして楽しい。ヴォーカルの城下麻弥さんはMAYAさん時代より大人になったような気がする。

この数年のあいだ何人か女性ヴォーカルを聴いて、そのときはよかったと思い、よかったと感想も書いているのだが、どうも好感が長続きしていない。だから女性ヴォーカルをできるだけ聴かないようにしていたのだが、今日の城下さんの歌はよかった。これからが楽しみ。
西山さんのチェロがまた素晴らしい響きだった。そして若きベースとドラムが踏ん張り、ギターの鈴木さんはいつも真面目。

最後の「ブルーモンク」で突然、先日亡くなられたとツイッターで読んだ脇田憲一さんを思い出した。1960年ごろのこと、「真夏のジャズ」を見に行った映画館を出たとき、同じく一人で来ていた脇田さんと鉢合わせした。コーヒーをおごってもらって映画の話をしたが、わたしが「ブルーモンク」に魂を奪われてしゃべりまくるのを笑って聞いてくれた。同人雑誌の仲間でいい兄貴だった脇田さん。素晴らしい演奏に涙が出そうになった。関西の労働運動界に独特の光芒をはなっていたとツイッターには書かれていたが、生前に一度昔話をしたかった。