ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」を読んでいる

まだ出来上がらないVFCニュース、合間に本読みを入れるからできなくて当たり前だ。ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」(文春文庫)に惹きつけられてあと少し。
残酷な連続殺人を調べているカミーユ・ヴェルーヴェン警部のことは先日「その女アレックス」を読んで知っていた。だけど、本作は「その女アレックス」より前の作品である。カミーユの苦悩の原因を知らされてショックだった。翻訳されるだけでありがたいと思うが、あとの作品を読んでから前作というのはうれしくない。なんて言っていいのはちゃんと翻訳出版順に買って読んだ人が言うことで、いまごろ4作同時に買った者がいうたらあかんね。

「悲しみのイレーヌ」はミステリ小説が重要な要素になっていて、その中にわたしが大好きなウィリアム・マッキルヴァニー「夜を深く葬れ」(ハヤカワ・ポケットミステリ)があったので驚いた。しかもヴェルーヴェン警部は「夜を深く葬れ」を読んでグラスゴーに赴くのである。

グラスゴーの機動捜査班警部ジャック・レイドロウもカミーユ・ヴェルーヴェン警部も事件への入れ込み方がすごい。
もう一度「悲しみのイレーヌ」を読んで、そのあとに「夜を深く葬れ」を読もう。レイドロウのほうは読みはじめたらどんどん思い出していくはず。

「夜を深く葬れ」で検索したら1ページの3つめに【ウィリアム・マッキルヴァニー「夜を深く葬れ」 (kumiko 日記)】が出てきて感激。ハヤカワとアマゾンの次だからうれしい。

ピエール・ルメートル「その女アレックス」に心奪われ

「その女アレックス」の評判はいろいろと読んでいたのだけれど、フランスのミステリ苦手やからとためらっているうちに1年以上過ぎた。去年の9月発行の本である。
それが、読んだらすっごくおもしろい。
あれっ、なにがとっかかりになって読んだのかしら。

そうそう、ツイッターでフォローしている若い人がすごく好きでこれから3回目を読むと書いていたのを読んだのだった。ミステリファンが書いててもふーんと思うだけだけど、若い映画ファンの熱い言葉には動かされる(笑)。
そのツイートがミクシィの「つぶやき」にまわってマイミクYさんが読んだ。Yさんもすごくよかったと出ているもう1冊「死のドレスを花婿に」を教えてくれた。それでわたしは最近出たのを買うつもりと書き、マイミクYさんはそれは知らなかったと即注文というすごいスピード。
わたしも土曜日に「悲しみのイレーヌ」(文春文庫)「天国でまた会おう 上下」(ハヤカワ文庫)を本屋で見つけて購入したのだった。
そして用事がすむまで読まないと言ってたにもかかわらず手にとってしまい読み終えた。あとの3冊は用事が終わるまで読んだらあかん。

「その女アレックス」はフランスの警察官の物語である。主人公カミーユ警部について話したいが、ここをもし読んだ人が本を読むとき邪魔になる。本書は解説や他人のブログなど読まず、本を買ったら即読むこと。
二人の部下、気持ちも身だしなみも素敵なルイと貧乏丸出しだけど実直なアルマン、上司ル・グエンはカミーユと対照的な見かけで、交わす会話が楽しめる。いやみな予審判事さん。
事件は陰惨な連続殺人。日にちをおいて場所もまちまちに起こった事件をつなげて解明していくカミーユたち。哀しみと怒りの主人公アレックスが愛おしい。
(橘 明美訳 文春文庫 860円+税)

スチュワート・マクブライド「花崗岩の街」

作者のマクブライドという名前なんだけど、スコットランドの人かなと思ったのは「あしながおじさん」のジュディの友だちサリー・マクブライドがスコットランド人だったから。アタリだった(笑)。帯に「イアン・ランキンに好敵手誕生」とある。喜んで読み出したが、うーん、イアン・ランキンと比べたらかなり落ちる。だがイアン・ランキンのリーバス警部が最初に紹介されたのは脂ののり切った8冊目の「黒と青」だったから、第1作の「花崗岩の街」と比べたらマクブライドが気の毒だ。

リーバスのエディンバラに対して「花崗岩の街」のローガン・マクレイ部長刑事はアバディーンの警察官である。首都エディンバラ、人口の集中する大都市グラスゴーに次ぐ第三の都市がアバディーンで、北海油田の石油基地として発展した。たしかリーバス警部が北海油田へ捜査に行く物語があった。
でも、この本に出てくるのは貧しい地帯に住む人たちやその人たちの中の犯罪者によって起きた事件である。雨が降り続くアバディーンの街に起こった連続幼児誘拐殺人の捜査に病み上がりの疲れた体で立ち向かうローガン部長刑事。
(北野寿美枝訳 早川ポケットミステリ 1700円+税)
※第2作「獣狩り」が11月にハーパーBOOKSから出版予定。

ダニエル・シルヴァ「亡者のゲーム」

わりと最近になってわたしはロマンス小説が好きなんやなと自覚した。日本のも海外のも少女小説に囲まれて育ち大人になっても昔の小説を読み返しているわたし。先日もブロンテ姉妹やバーネット夫人が好きと書いたばかりだ。ところがそこにロマンス小説が加わって生きる喜びが増えた(オーバーな!)。と同時にロマンス小説が好きなことについて考えるようになった。ミステリが好きだといっても実は探偵の恋物語が好きなんだ。

もともと冒険小説は好きでないと思い込んでいるのでほとんど読んだことがなかった。昔、男友だちたちとの会話からジャック・ヒギンスを1冊読んだことがある。その次に冒険小説と言えるかどうか知らないが「ダ・ヴィンチ・コード」をVFC会員の高齢男性会員に薦められて読んだ。どっちも最後まで読んでおもしろかったけれど、途中が苦痛でもあった。

そんなわけでダニエル・シルヴァ「亡者のゲーム」は翻訳者の山本やよいさんがくださったので読まねばならぬと思うがなかなか読み出せなかった。ところが読み出してみればおもしろくてどんどんいってしまった。
途中でこれって冒険小説やスパイ小説というよりも男のロマンス小説やんかと思うところが多々あった。そのせいか最後までおもしろく読めた(笑)。

ダニエル・シルヴァという作家の名前も知らなかったが、すでにこのガブリエル・アロンのシリーズはシリーズ最初の4作まで訳されていて、5〜13作目まで未訳、そして最新作が本書「亡者のゲーム」ということだ。
ガブリエル・アロンはイスラエル諜報機関の伝説的スパイだが、表向きは腕のいい絵画修復師として知られている。20年前にテロリストの手で当時5歳だった息子を失い、妻は生き延びたが心に深い傷を負いガブリエルとは離婚して入院中である。その後ヴェネツィアに住む若いユダヤ人のキアラと出会って結婚した。いま妻は双子を妊娠中。

【イスラエルとアラブの闘争についてはさまざまな解釈がなされているが、ガブルエルは、結局は同じ聖地をめぐって二つの宗教が死闘をくりひろげているのだと結論している。爆弾にも流血にも無縁の静かな時期が何カ月も、さらには何年も続くかもしれないが、真の平和は永遠に訪れないような気がしてならない。】(290ページ)
(山本やよい訳 ハーパーBOOKS 963円+税)

エドワード・D・ホック『怪盗ニック全仕事 2』

エドワード・D・ホックの3つのシリーズのうち、犯人を捜す物語のサム・ホーソーンとサイモン・アークは「事件簿」(『サム・ホーソーンの事件簿』と『サイモン・アークの事件簿』)で、ニックは泥棒だから「全仕事」なんだなと納得して本棚を眺めていた。そしたら、1冊『怪盗ニックの事件簿』(2003 ハヤカワ文庫)があった。
その後、怪盗ニックのシリーズ全部が訳されることになって、「全仕事」となり今年3月に『怪盗ニック全仕事 1』が出て、今回『2』が出たということである。

ニック・ヴェルヴェットはガールフレンドのグロリアとニューヨークで暮らしている。仕事は一件につき2万ドルで値打ちのないものを盗む泥棒である。世間で値打ちがあると決まっているもの(お金とか宝石とか)には頼まれても手を出さないのを原則としており、そういう仕事を依頼されるとはっきり断る。
たいていは裏社会での噂を聞いた人からの連絡で仕事がくる。突然の電話で会いに行き話を決める。お金はほとんどきちんと支払われるので、年に数回仕事があれば二人で豊かに食っていける。

今回も、マフィアの虎猫、サーカスのポスター、将軍のゴミ、石のワシ像、ヴェニスの窓、シャーロック・ホームズのスリッパなどなど、意表をついたものを盗むよう依頼される。
短編15話のうち、わたしは「なにも盗むな」がおもしろかった。言われた木曜日にじっとしていると2万ドルが支払われる。

秋の一日を家で静かに読書して過ごした。
世間離れした怪盗ニックの物語は楽しい。ニックとグロリアの会話に癒される。
(木村二郎訳 創元推理文庫 1300円+税)

ロバート・B・パーカー「初秋」を33年ぶりに読んでいる

明日開かれる〈関西翻訳ミステリ読書会〉の課題書ロバート・B・パーカー「初秋」をいまごろ読んでいる。明日ということは1カ月以上も前からわかっていたが、33年も前に読んだ本をようやく探したら安心して読んだ気になっていた。こりゃいかんわと昨日から慌てて読み出したのだが、内容を覚えていないのにおどろいた。もちろんストーリーやスペンサーとスーザンの言い合いのところなんかは覚えているけど細かいところは全然忘れてた。

この本が出版された1982年にわたしはなにをしていたろう。
我が家の最初のアップル社製品であるMacplusを買ったのが1987年だから、それより5年前だ。Macがなかった時代なんやな。
いま思い出していたら、78年ごろから夢中になったパンク・ニューウェーブもそろそろわたし的には終わりごろで、やっぱりわたしには読書とか思って翻訳ミステリにはまりこんだんだった。そのころ買った新本も古本も押入れの中で眠っている。
そうだ、スペンサーに入れあげているときにヴィク(V・I・ウォーショースキー)が現れたのだ。1985年に早川ミステリ文庫で発行されて次々と翻訳された。1991年にはヴィク・ファン・クラブ発足。1998年に「VIC FAN CLUB SITE」発足。最初のMacを手にいれてから11年目にウェブ時代に突入したんやな。スペンサーから話が飛んだ。これをアップしたら明日に備えて「初秋」にもどる。
「VIC FAN CLUB SITE」にある「わたしのサラ・パレツキー論」はスペンサーからヴィクへとわたしの視点が変わっていったことが書いてあってなかなかいいので読んでみてください。古いサイトなのでちょっとリンクがややこしいけど3章まであります。)

スペンサーシリーズのころ

来月の読書会で取り上げる本、ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズ「初秋」を探して押入れを調べたら、すべての段ボール箱を見て最後のに入ってた。おかげさまでいかにミステリ本を持っているか確認できた(笑)。これをどう処分するか考えなきゃ。1冊ずつ取り上げて読むとおもしろくて捨てるにしのびない。ここに整理するまでに一度以上捨てるか置いとくか検討してる本だから。

スペンサーとスーザンが好きで好きでしょうがない時代があった。
第1作「ゴッドウルフの行方」が1976年、翻訳者が古いタイプでミッキー・スピレーンのような言葉遣いのスペンサーなのである。だけどどこか古い探偵たちと違うので置いてあっていまにいたる。
その後、立風書房から出た「失投」と「誘拐」が飯島永昭訳で、それ以後の菊池光と全然違う。でもこの2作でスーザンと出会って、ホークとも印象的な出会い。わたしはスペンサーとスーザンに夢中になり、ホークかっこええやんとなった。
1982年に「初秋」が出た。わたしのスペンサー熱は「レイチェル・ウォーレスを捜せ」とで頂点に達した。「スペンサーのボストン」「スペンサーの料理」なんかも買いました。
阪神大震災があったころに参加していたミステリクラブで嫌われたのは、スーザンとサラ・パレツキーのV・I・ウォーショースキー(ヴィク)が好きだと公言してたからだろう。ヴィクの場合はファンクラブ主催だし(笑)。
「ゴッドウルフの行方」「失投」「誘拐」「初秋」「レイチェル・ウォーレスを捜せ」と続けて読んでみよう。

ルース・レンデル「街への鍵」

わたしのイギリスミステリーの好みは子どものときからひたすらドロシー・L・セイヤーズだった。アガサ・クリスティはかなり読んだがなぜか好きになれなかった。わりと最近になって(といっても10年以上経つが)ジョセフィン・ティ、コリン・デクスター、エドマンド・クリスピン、そしてイアン・ランキン、それから読み始めは遅かったが翻訳されたのは全部読んでいるP・D・ジェイムズが好きな作家リストに入る。
ルース・レンデルはとても好きだとは言えず、どこかイケズなところがいやで敬遠気味だった。イケズって何度も書いている(笑)。好き嫌いをいうほど読んでないのにも気がついた。友人がこれは良いとあげた本をわたしは読んでなかった!

今回「街への鍵」はわたしのいままでのレンデル感がくつがえった感じ。広く深いロンドンの公園がものすごく魅力的に描かれている。観光旅行でロンドンへ行ったってこのレンデルの描く魅力ある公園を知ることはできないはず。

主人公の一人ローマンは妻子を事故で亡くし、絶望の末に住まいと出版社の仕事を捨ててロンドンの公園でホームレスになる。お金は銀行に預けたのをATMで出せるし、洗濯はコインランドリーがある。食料品はスーパーで買える。彼は古書店で買った本を読むのを楽しみにしつつ暮らす。周囲の出来事から目をそらさないで2年が経とうとしている。

もう一人の主人公メアリはアイリーン・アドラー博物館(もちろん架空)で働いている儚いような美貌の持ち主である。彼女は白血病患者のために骨髄を提供した。彼女がつきあっているアリステアは骨髄を提供するときに体についた小さな痕があるのを許さない身勝手な男で、メアリは別れようと思う。彼女は骨髄を提供した相手に会うことにした。

公園にはいろんなホームレスがおりさまざまな人生を生きてきていることが活写される。
毎朝、数匹の犬の散歩を請け負って公園を散歩する老人がいて、預ける側の人間の様子も描かれる。
いまメアリは知り合いの老夫妻が旅行するので、そのあいだ留守を預かり犬の面倒も見ている。両親はおらず祖母がいて可愛がって育てられた。

男につけられているメアリをローマンは助けようと思う。メアリが毎朝の犬の散歩で公園に行くので二人は挨拶するようになっていたのだ。

人間関係もいろいろあるのだが、この作品は〈ロンドンの公園〉の魅力で、二度も三度も読むと思う。これからは好きなイギリスの作家の中に入れる。
(山本やよい訳 ハヤカワポケットミステリ 1900円+税)

ジョー・ネスボ「スノーマン 上下」

ミステリを最近まったくというほど読んでいない。その上興味にまかせて他の分野の本を読むものだから、ミステリの感想がなかなか書けない。ジョー・ネスボ「スノーマン 上下」をとっくの昔に読み終わったんだけど、記憶が遠ざかっていく。その前にサラ・グランの「探偵は壊れた街で」を途中まで読んだだけで置いてある。他にも読みかけや積ん読のミステリ本が・・・もしかしたら読んで感想を書いたのは2月に読んで読書会にも行ったエラリイ・クイーン「災厄の町」〔新訳版〕ではなかろうか。あっ、そうそう、イアン・ランキン「他人の墓の中に立ち」は読んで感想も書いた。スコットランドについても地図出して空想していた。それくらいかも。

そんなことを思い出しつつ本を取り出した。このクソ暑いときによりもよって「雪だるま」とは! しかもノルウェーのオスロだから超寒いところ。寒そうな表紙を見たって涼しくはならない。

本書を教えてくれたのは小児科医の山田真さんで、ヴィク・ファン・クラブの会報に丁寧に紹介文を書いてくださった。
【ヘニング・マンケルがヴァランダー警部ものを書かなくなった現在、北欧ミステリーの旗手はネスボだと言われますが、そう云ってもいいと納得できる『スノーマン』でした。】
おお、そうなんだーと本を買って期待して読んだ。

主人公はオスロ警察警部ハリー・ホーレ。スウェーデンのヴァランダー警部におとらぬ突っ込んでいく警官である。転勤してきたカトリーネ・ブラット刑事は頭が良くて美しく、美しさを武器にする才能がある。
ハリーは昔の恋人ラケルと会って食事をする。ラケルとは別れたがこうして話せる関係である。息子のオレグともうまくいっていたのにラケルが出て行ったのはハリーが仕事に突き進みすぎたから。ラケルは新しい恋人の医師マティアスと同居することになったと言う。

オスロに初雪が降った日、一人の女性が姿を消し、彼女のスカーフを雪だるまが巻いていた。捜査をはじめたハリーはこの10年間で女性が失踪したまま未解決になっているのに気がつく。そして「雪だるま」事件は連続殺人事件のようになってきた。

ハリーは上司に事件の解決が見えないことを責められて言い返す。「これまでも、いまも、おれが考えているのは犯人をどうやって捕まえるかについてであって、捕まえそこねたときにどうやって自分を正当化するかではありません」。
まだ1/4くらいのところでそう言ったのだから、それからあとの3/4ものスペースで連続殺人が起こり、捜査の苦労が延々とある。
いま少し読み返しただけでも北欧ミステリの良さがどかーんと伝わってきた。またミステリにもどって積ん読本を減らしていこう。
(戸田裕之訳 集英社文庫 上下とも800円+税)

スコットランドの地図(リーバス警部)

蚊取り線香とかゴキブリホイホイとかうちわとか夏の必需品を物入れから引っ張り出したら、向こう側に地図の箱が見えた。段ボール箱に古い紙の地図がぎしっと詰まっている。
登山に夢中だった20代前半に買った山の地図は整理してしまったから、その後は地図を見るだけのために買ったものだ。スコットランドとアイルランドの料理やイラストの趣味の地図は見るだけで楽しい。タータンチェックの地図もあって捨てがたい。
新聞全紙大のイギリス地図にはあちこちの都市の名前に赤線が引いてある。そのころはイギリスのミステリはドロシー・L・セイヤーズしか読んでなかったから、ミステリのために買ったのではない。イギリス児童文学研究会に所属していたとき読書会のために買ったのかな。友だちがエディンバラ大学に留学したときにエディンバラに線を引いたのかもと、回想がぐるぐるする。

ここ10日間くらい毎日どこかのページを読んでいるイアン・ランキンの「他人の墓の中に立ち」で、エディンバラ警察のリーバス元警部が捜査で北のほうへ行くところを地図で追った。インヴァネス、アバディーン、パースがすぐに見つかった。A9号線はこんなところを通っているのかと思った。昨日はネットでネス湖やらいろいろいってみたから今日は紙の地図で空想をふくらませている。