修道女フィデルマの物語を読んでいて思い出したこと

「サクソンの司教冠」はピーター・トレメインの修道女フィデルマシリーズの7冊目、短編集が2册と長編で上下になったのが3冊あるから冊数からいくと10冊目。
7世紀のアイルランドを舞台に修道女フィデルマが活躍するシリーズだが、今回は教会会議に出席する代表たちに法律上の助言をするためにローマにきている。
フィデルマはローマの司教にアイルランドの王たちは法廷に女性が立つことを認めているのかと問われて「修道女であるだけでなく、アイルランドのブレホン法の法廷に立つドーリィー(弁護士、時には裁判官としても活躍)でもありますので・・・」と答えている。
7世紀のアイルランドの物語を読んで羨ましがってます(笑)。

さっき、お風呂でわたしが若いときから比べると世の中は変わったといえる出来事を思い出した。もう30数年前のことだ。仲良しの女性が結婚した。もちろんずっと働くつもりでいる。結婚披露宴は会費制でたくさんの友だちが集まっていたが、挨拶でだれもが彼女に内助の功を求めるのである。しかも挨拶をするのは男性ばかり。わたしはだんだん怒りが溜まって、ついに手を挙げて「彼女ばかりが内助の功を求めらてますが、彼も彼女のために内助の功をやってください」といったら、しらけ鳥が飛んだ(笑)。

まだまだ女性の賃金は低く家事労働の負担も大きい。でも反原発のデモに行くと元気な女子がいっぱいいて、子どもを連れたお母さんたちが元気だ。すこしは世の中進んでいるよね。そう思いたい。そうやなかったらやっとられん(笑)。

レジナルド・ヒル『武器と女たち』を買って読んだ

さっき「武器と女たち」三度目を読み終えた。最初に読んだのは2002年で次に読んだのは2007年、2回とも図書館の本だ。今回はアマゾンの中古本で最後の4冊を買った。これで翻訳された本はみんな持っていていつでも好きなときに読める。箱に入れてしまうと取り出すのが面倒なので、本棚を整理してずらりと並べようかと考え中。いまのレジナルド・ヒル熱がそのままいくとすれば本棚でないとややこしい。
いま気がついたが5年おいての三回だ。いまや全册読んで(持って)いるから余裕である。シリーズの前のほうに出てきた登場人物がさりげなく出てくるのを楽しめるのもベテラン読者ならでこそ、えへん(笑)。

エリーとダフネ・オールダーマンは階級をこえて仲が良い。ダフネは「薔薇は死を夢見る」で知り合った資産家の妻である。今回は何者かに狙われたエリーを娘のロージーと犬のティグ(この犬も最初は「ベウラの頂」に登場、ウィールドが引き取って連れて帰り、病気が治ったロージーの友となる)ととも海辺の別荘に招待する。

ドクター・ジョー・サウデンは「死にぎわの台詞」で知り合った医師である。お互いに忙しくてぎすぎすするが、最後には今日は帰りにいっしょに飲みましょう、となった。それから仲良くなっていたのね。ここではダフネがエリーにかかわって怪我をし入院したときに出てくる。

このシリーズは登場人物がゆっくりと年を取っていく。それでも16冊目となればピーターは主任警部となり、エリーは本が最初の本が出版される手はずとなる。ふたりの娘ロージーは学校に行っている。それなりに貫禄がついているのを、若いシャーリー・ノヴェロ刑事はエリーとダフネを〈おばさん〉(ダフネは裸で海で泳ぐおばさん、エリーは詩を朗読するおばさん)としか認識してない。

ダフネの夫パトリックは薔薇と植物に精通している。別荘名の〈ノーズブリード・コテッジ〉が〈鼻血〉を意味することについてうんちくを傾ける。ノコギリソウのことを〈ノーズブリード〉という。その葉を鼻に入れると鼻血が出る。それが愛が本物がどうか確かめる方法なのだ。こんな話をエリーにする。
〈ノーズブリード・コテッジ〉に行って外で犬と遊んでいたロージーは、知らない女性から花束をもらう。エリーが見るとそれはノコギリソウだった。そこでエリーは詩を暗唱しノヴェロにいやがられる。
最後の一節は【わたしはすべての男を傷つけ、一人の男もわたしを傷つけることはない。】これはノコギリソウを摘むときに唱えるゲール語の呪文だとパトリックは教える。すごいなあ。
(松下祥子訳 ハヤカワポケットミステリ 1800円+税)

ナンシー・アサートン『ディミティおばさまと貴族館の脅迫状』

毎度Sさんに貸していただいているディミティおばさまのシリーズが7冊目になった。1年半経たないうちに7冊だから人気があるのね。たしかに嫌みがなくて読みやすい。
主人公のロリはいつも美男子とあやうい中になりかけるが、事件を片付け最後には優しい夫のビルのもとへもどる。
ロリはシカゴの労働者階級の生まれだが縁あってイギリスへ渡り、弁護士の夫ビルと双子の男の子とコッツウォールドに住んでいる。遺産を遺してくれたディミティおばさまは、ロリがひとりでいるときにノートを開くと流麗な文字で意見を書くという行為で存在する。
今回は隣家に住むエマが突然ロリのところへやってきたところからはじまる。

エマの夫デレクは前の妻を亡くし二人の子どもがいる建築家で、アメリカ人のエマとは二度目の結婚である。デレクは実は貴族の跡継ぎだったが父親に背いて自立していたのをエマに話していなかった。今回父のエルスティン伯爵に招待されたので行かねばならない。エマはロリにいっしょに行ってほしいと頼む。ビルは三カ月前から伯爵のアメリカでの事業の顧問弁護士になっているのでロリはいっしょに行くことにし、エマとロリは大慌てで衣装や持ち物を整える。

英国のお屋敷というと、わたしは映画「レベッカ」を思い出す。門を入ってからうねうねと車で行くと大きなお屋敷が見えてくる。ドロシー・L・セイヤーズのピーター卿のお屋敷もそうだったなぁ。まあ、そういう屋敷に到着し、それぞれの部屋に落ち着く。ロリはさっそくデレクのいとこサイモンと気が合う。サイモンの妻のジーナは伯爵の顧問弁護士として屋敷にいる。
(朝月千晶訳 RHブックス+プラス 820円+税)

金環日食、寝てました

今朝は熟睡していて金環日食を見なかった。関心があれば日食メガネを買ってるだろうし早くから起きてるよね。地球が暗くなるとこはちょっと見たかったかも。そんなことでネット検索でいまごろ読んでいるわけだが。

午前中にミクシィを開いたら、金環日食を見たという感動の書き込みがいくつかあったので「イイネ」をつけた。早くもkazunさんがブログに写真を載せている。ツイッターのタイムラインを読んだのは午後遅くなってからなので、すでに日食のツイートは少なかったけど、さすがに凝った写真があった。

こどものときに山梨のおばあちゃんに「あんた、木の葉が舞ってもおかしいづら。おらぁ、たたみが舞ってもおかしかないだよ」と言われたのを思い出す。いまやその心境かも(笑)。
夜の月ならなんぼでも見ているのに・・・と負け惜しみ。

そういえば、月食の時間あたりに夢を見ていた。目の前に海が広がっているのを海岸のホテルの庭から見ていた。海の向こうに太陽がほの暗く見えていたのは、昨夜寝る前に明日は日食やねと言ってたからかな。

「5/20 反原発デモ in 大阪!」に参加

「2012.5.20 反原発デモ in 大阪!」南堀江公園に13時半集合、14時半スタート。
コースは、南堀江公園〜四ツ橋筋〜アメリカ村〜御堂筋大丸前〜道頓堀橋〜難波〜元町公園で解散(16時半)。

いつも公園に近づくとなにか音が聞こえるのだが、今日は静か。公園に入ると人が少ないような。ほとんど知り合いが来てないがいつものF君がいた。植え込みの石に座っているとヤブ蚊が指を噛んだ。首筋を噛んだのと飛んでいるのを叩いた。蚊君はなぜかわたしを刺すのが不思議。
だんだん人が増えてきた。
出発前に主催者から体を無理しないようにと注意があった。もちろんわたしは水筒持参、古いパナマのつば広帽子。

いつも集合場所から道路へ出るときは昔の記憶が甦って緊張する。それにしても、生きているうちにまたデモの機会がくるなんて思いもよらなかった。
今日はサウンドデモでないので、太鼓のリズムにのせてシュプレヒコール。簡単な言葉を道路の人たちに向けて叫ぶ。「原発いらない」「再稼働反対」「こどもをまもれ」「おとながまもれ」。
アメリカ村は若者でいっぱいで、無視や不思議そうな顔の人も多いけど、手を叩いたり応援の身ぶりの人もいたし、途中から参加される人もいた。公園で作っていた小旗を道行く人に配っていたが、避ける人もいるけど喜んで振ってくれる人もいた。

今日も曇天のデモ日和。あんまり汗をかくこともなく歩いていた。最初のころからするとコースが短くなって、わたしでも完走(完歩き)できる。相次ぐデモや集会があるから集まりにくいだろうと思ったが、途中参加の人が多くて、200人はいるなという声を聞いた。
静かに公園へもどって主催者の挨拶を聞きカンパして帰った。今日は12回目。

老化! そしてデモ!

つい先日の明け方こむら返りで目が覚めた。すんごく痛くて元にもどっても痛みが残っていたし、起きてからもふくらはぎに痛みが残っていた。ツイッターに書いたら(それが自動的にミクシィの〈つぶやき〉に入る設定をしている)ツイッターにもミクシィにもコメントがついた。
ツイッターでは「水分不足を思い当たりませんか」、ミクシィでは「原因は冷え、水分不足、運動不足、ついでに老化etc. 」。
すべて思い当たるところあり。ここ数日間の寒さに対応してなくて足を冷やした。夜遅くの夜食やおやつをやめたのはいいが水分もとってなかった。モンクなしの運動不足。そして文字通り老化!!!
〈老化〉を言ってくれたひとは若くはないけど年寄りではない。「モロ老化と大声で言えるところがまだ若い」とわたしは返信した(笑)。そしたら「老化老化老化〜〜〜」ってまた返信あり(笑)。それには「もうっ〜 若さを誇示するな!!(笑)」と怒りの返信(笑)。

なんだかごまかし笑いばかりしているが、脳に〈老化〉という言葉がしみついたみたいで、いやな夢を見た。どきどきする心臓をおさえながらどうしようと思っている夢。目が覚めたらなんともなくすぐにまた眠りこんでしまったし、起きたときは忘れていた。
だけど心臓がとまったらどうしましょ。あっちの心臓は強いんだが、ほんとの心臓は弱いかもしれない。子どものときジフテリアで入院したことがあるのだが、退院のとき医者にジフテリアをやると人よりも心臓が弱いと言われた。これほんまかな。まあここまで元気できたから弱くもないよね。
なんだかこむら返りを起こしたら急に〈老化〉が心配になってきたが、心配してもしゃあない。好きなことしておいしいもの食べよ。

明日はデモに行く。
【反原発デモ in 大阪! 現在、日本の全原発は稼動停止中です。再稼動すんな!はよ廃炉や!声をあげ続け、未来を守りましょう。
日時: 5月20日(日)13時半集合/14時半出発、
コース:南堀江公園〜アメリカ村〜元町中公園】

1カ月ぶりにSUBで楽しんだ

夕方から関西電力前の抗議集会に行く相方と5時過ぎにざるそばを食べて、わたしはそれから掃除や片付けして8時にSUBへ。
先月SUBに行ったときになぜか咳が出て偶然持っていた〈うどんや風一夜薬の生姜飴〉で救われた。帰ってダウンはしなかったけど咳が止まらず、風邪だろうかもしかして黄砂のせいかと疑ったが、とにかく咳に悩まされた10日間だった。

久しぶりだったのでなんだか歓迎された感じ(笑)。ターキーサンドとコーヒーを頼んだ。ターキーサンドはターキーと野菜をトーストしたパンにはさんである。オリーブとキュウリのピクルスとポテトチップスがついてなかなか上手な盛りつけ。コーヒーで食べたが、今度はビールにしようかな。

今夜は竹田一彦さんのギターと、ベースは財盛紘さんと途中から井上幸祐さんに変わった。最後の2曲はテナーサックスの長谷川朗さんが加わった。
竹田さんのギターはいつも静かで優しい。井上さんのベースといっしょだといっそう叙情的になる。
最後に、竹田さんに誘われて、お店をやってる長谷川さんがいそいそと楽器を出して、うれしそうに加わった。「枯葉」と「バイバイ・ブラックバード」。
西山さんが亡くなってからはじめて演奏する「枯葉」。西山さんは毎回「枯葉」やろう言うてたなって竹田さんの言葉にみんな笑ったあとしんみりとなった。
いつものことだけど生演奏を聞いているとわたしは幸福だなとつくづく思うのである。

ジェシカ・ベック『午前二時のグレーズドーナツ』

タイトルと表紙のイラストを見ただけでドーナツを食べたくなる。訳者の山本やよいさんに送っていただいたのをすぐに読みはじめて翌日読んでしまった。ドーナツを食べたくなる本やでと友だちにいったらすぐに二人が注文した。ドーナツでなくてこの本をね。

アメリカ、ノースカロライナ州にある人口5001人の町エイプリル・スプリングスで、スザンヌ・ハートはドーナツの店〈ドーナツ・ハート〉を経営している。俳優のマックスと結婚していたが、夫の浮気がわかって離婚し、離婚手当で店の権利を手に入れた。
毎日午前2時には店にきてドーナツ作りをはじめ、正午には後片付けをすませて店を閉める。おかげで夜の8時以降のデートの可能性はゼロ。でもマックスと別れて以来男性に興味がもてないでいる。アシスタントのエマは2時半頃にやってくるが、今日はお休みの日でスザンヌは一人で働く日である。

外で車の音がしたので照明をつけると、スキーマスクをした男が店の前に人の身体を投げ出して車で走り去った。よく見ると知り合いの銀行員パトリックですでに死んでいた。
警官たちが帰った後、ドーナツ作りをはじめる。パンプキンドーナツを作り終えてプレーンなケーキドーナツ(プレーン、ブルーベリー、チェリー)を作り始める。この手順を読んでいるとだんだんドーナツが食べたくなってくる。
常連のジョージが来ていつもの通りの注文をしてから、噂を聞いたが何があったかほんとのことを話してくれという。ジョージは10年以上前に警察を辞めた元警官である。
州警察捜査官のジェイク、警察署長と警官たちが捜査をはじめているが、ジョージや親友のグレース、近所で衣料店をやっているギャビーが協力してくれてスザンヌは自分なりに調べ始める。
そして、ジェイクと食事に行く仲になる。いっしょに行ったイタリアン・レストランの料理が、これまたおいしそうでコージーミステリの醍醐味をたっぷり味わえる。お約束のレシピ〈ドーナツの作り方〉が巻末にいっぱいあります。
近くにおいしいドーナツ屋さんがなくて、わたしはまだドーナツを食べてない。
(山本やよい訳 原書房コージーブックス 838円+税)

ダルジール警視のヨークシャーパーキンを食べた

最後の作品「午前零時のフーガ」、ダルジール警視はホテルのテラスで、濃いヨークシャー・ティーをポットで頼み、あと、パーキンもいいな、と注文する。〈ヨークシャー名物の生姜と蜂蜜のケーキ〉だと註があったが、パーキンはどんな味がするのだろうと気になって、「パーキン食べてみたい」と去年の日記に書いた。訳者の松下祥子さんが〈レジナルド・ヒル〉で検索したら当日記が出てきたそうで、「ミステリマガジン」に作り方を書いてくださった。わたしはケーキは食べるけど作らないのを知っているSさんが作ったのを今日送ってくださった。持つべきものは友♪ 昼食後と夕食後に厚切りしたのを濃い紅茶で食べた。うまかった。まだ明日の分もあって幸せ◎

ヴィク・ファン・クラブの会報に彼女が書いた作り方を引用させてもらう。
【ゴールデンシロップ110g 黒糖蜜25g バター75g ブラウンシュガー75gをボウルに入れ、弱火にかけて溶かす。 ここにオートミール175g 小麦粉75g ベーキングパウダー小さじ1杯 生姜粉小さじ1杯と塩ひとつまみを混ぜ入れ、さらに卵1個と牛乳大さじ1杯を加えて混ぜたらケーキ型に流し込み、140度のオーブンで1時間半ほど焼く。】

オートミールはわが家の常備品でスープに入れたりお粥にして食べている。それで気がついたのだが、うちで買うのは健康食品店で普通のオートミールだ。一度だけ砕いたオートミールを知らずに買ったが、あれはケーキ用だったのだといま気がついた。オートミールを入れたケーキがあるなんて知らなかった。検索したらオートミールを使ったパンケーキの作り方があって、これならカンタンそう。
(松下祥子訳 ハヤカワポケットミステリ 1800円+税)

そば粉のケーキ

ツイッターですごくおいしそうなケーキの写真を見た。生クリームやイチゴをつかったいわゆるケーキではなく、玄米色のベースに木の実や手作り砂糖菓子のようなものがぎっしりとつまっている。まるで「リンバロストの乙女」のエルノラのお母さんがつくったようなケーキ。いまの日本では高価な材料なんだろうな。
いいな、いいなと叫んでいたら、相方がそば粉のケーキをつくろうや、使っているものは安価だが思想的には同じや(笑)。
相方はわたしと違ってレシピを読んでそのとおりにしっかりとつくる。特に丸元淑生さんの料理本から学んでいる。そば粉のパンケーキもそこにあって、ビタクラフトの鍋でときどきつくっている。
最近ジャムに凝ってカシスやベリーなどいろいろ買っているが、今日はイチゴジャムにした。うまかった〜